テレビニュースで、薬剤師の方がお休みの日に、屋台を引いて街へ出て、皆さんの薬相談を受けているという話題を聞きました。 どんなことなのだろうと、ネットで見たらありました。
雑談からこぼれる本音にこそ、その人の健康状態を知る大切な手がかりがあるのではないか。東京都練馬区の薬剤師石丸勝之さん(30)は薬局のカウンター越しの会話ではなかなか聞けない、患者の深い悩みを知ろうと街に飛び出した。「誰より身近な薬剤師」を目指し、屋台を引いてお茶を入れ、健康相談に乗る。
石丸さんは足立区生まれ。「誰かに頼られる人になりたい」と思っていた中学生のころ、喫茶店のマスターに憧れた。「客から人生相談を受けているイメージがありましたから」 高校生になって、ドラッグストアでアルバイトした時、客の相談に親身に応じる薬剤師の姿を見て感心した。「薬剤師も頼られる人なんだ」。憧れの職業が、もう一つ加わった。
高齢者施設に薬剤を供給する都内の薬局などに勤務したが、患者との接点はほとんどなく、頼られている実感がなかった。約2年前、薬局の運営会社が山形県内で開いた店舗に希望して異動したが、しばしば客との間に壁を感じた。 ある時、待合室から「血糖値の薬が効かない」と客同士の話が聞こえた。事情を尋ねてみると、客は「いつもと変わらない」と素っ気ない。本心ではないと感じ「なぜ相談してくれないんだ」と悔しかった。
今年4月、都内の薬局に転職したのを機に、夢の実現に踏み出した。クラウドファウンディングで集めた65万円を元手に屋台を購入。12月から、勤務のない週末に街角に立つ。 資金や場所を確保して、5年後に店舗型の「調剤喫茶」を開くのが目標だ。「患者が悩みを自然と話せるような場所にしたい。そのためのコミュニケーション力を身につけたい」。屋台でお茶を差し出しながら、人生勉強の日々は続く。
素晴らしいお話ですね。 こういった志をお持ちの方に、ぜひ政治家になって欲しいものです。 自民党本部を訪れて、「これは、私の爪の垢です」と、処方してあげてはどうでしょう。
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