スーパーで買い物をしている自分を見つめ直すと、買い物の時はさほど急いでいなくても、レジに並ぶときは、「どこが空いているか。前に並んでいる人はどのくらいの品物を買っているか」などと、キョロキョロしてから、並ぶ列を選んでいますよね。 皆さん同じ心境らしく、最近は「スローレジ」というものが好まれています。 どなたもレジを操作しながら、背後の視線にプレッシャーを感じているようです。 そこで最近出始めたのが、初めから「ゆっくりと清算をするんだ」という考え方のレジなんです。 ビニール袋に入れたい品物は、店員さんが入れてくれ、合計金額が出ると「○○円です。ゆっくりでいいですよ」と声を掛けてくれます。 金額によると「100円玉は3枚ありますか?おつりが少なくなります」などと、アドバイスをしてくれて、買った商品によると「今日は湯豆腐ですか。ちょうど季節ですね」などと会話も交わしてくれて、時によると袋詰めをするテーブルまで運んでくれます。 これなら安心なので、高齢の方はこのお店を選ぶそうです。 スローレジ自体は時間がかかりますが、他のレジは若い方がスイスイと通過をして行くので、全体では早く進むようです。 世の中全てがスピードアップの時代ですけれど、もうそれも行き尽くした感があり、「ゆっくりと穏やかに」という世界が、求められてきたのかも知れません。 |