何にでも挑戦し、作る!が私の持ち味だが、機械化を極力避け手間暇惜しまず・・と、言葉で表すのは簡単だが、老体に鞭を打ちここまで何とかやってきた 今の時期は野生の茶木から新芽を採取し、紅茶と釜炒り茶を一年分仕込んでいる 先日パンが底を付き焼いたが、生憎とパン捏ねのミキサーが壊れたままなので、手ごねでやることに パンだけなら何ら問題ないのだが、店の営業は別なので、体力の分散に不安がある パン焼きの前日は河岸の仕入れがあり、朝3時20分に起きている その日は暇だったので、20時に閉店してパン用の水を汲みに行き、自宅に帰ったのが12時・・・1時半に起きて店に行き、2時には生地をこね始める・・・と言った時間配分で作業を開始して10時半には終了と言った工程だ 釜が小さいので、生地の量も小さく数回に分けて捏ね上げる 実際に手で生地をさわり捏ねてゆくと、温度固さなどが直に手のひらに伝わってくる 最初はバラバラだった生地もやがて一つにまとまってきて、弾力を帯びてくる それを湯煎にかけ発酵させると、プックラと膨らみ手を触れると、暖かく赤ちゃんの肌のように弾力がでる それを分割・成形して焼成すると完成するのだが、ミキサーではなく手ごねだと、何時もよりも愛しいパンに焼き上がる気がする これが手作りの温かさ・・なのでは思う・・ |