先日、タイヤ交換をした際にスイングアーム周辺のシャフトやリンク部のベアリングの清掃と給油を行いました。 しかしその際に、ピボットシャフトを抜いてスイングアームのニードルベアリングを点検したら、妙な引っ掛かりを感じました
再度ベアリングを良く洗浄して試してみましたが、結果はNG
どうやら、スイングアームのニードルベアリングさんは逝ってしまっていた模様です
そう言えば、ギシギシと音を立てながらRサスが動いていた時期があったような…、なかったような…。
結果的に異音はこの部分だけが原因で発生するものではなかった事が、分解整備を進めていく事で露になっていきます
取り合えずその時はその他部分も含めて、新しいグリスを注入して一旦は作業を終えました。
そして前回のダメだった部分の部品が入荷しましたので、
早速交換します
スイングアームを車体から離脱し、単体にしたところでピボット部分のベアリング交換を行います。
これに使用しているのはベアリングリムーバーとスライドハンマーです。 長い棒を用いて反対側から叩いても抜ける?と思いますが(やったことないので出来なかったらゴメンナサイ)、
手前から引き抜いた方が結果的には大幅に時間短縮します
特に旧年式車輌に乗っていられる方で、ご自分でメンテされる方は、この『ベアリングリムーバー』は何れ必要となる日がくると思います。
そして外れたベアリング…、クッ…臭い
なんだろ…ドブの臭い? 腐ってます。 本来、工業油脂なので腐るはずもないのですが、臭い
まぁ、新品のベアリングがあるので、ためらいなく廃棄
「ベアリング君、21年間ありがとう」と、心の中で一礼
組み付け時は、外したベアリングを新品ベアリングとハンマーの間に入れて、新品を直接叩かない様に注意します
古いベアリング君の最後の働きでした。
今回は純正品のベアリングを使いましたが、基本的にこの辺は工業規格品なので、ベアリング屋さんでも入手をする事は可能かと思います
自分の場合、車軸ベアリングはベアリング屋さんで頼んで買います。 そうすれば、純正品×1回分のお値段と、ベアリング屋さんの部品×3回分と等しいくらいの金額です。 …場合によっては4倍くらいするかも…。