伊豆・湘南自然薯栽培

次に山田さんの自然薯を見せて貰いました。天然自然薯7本栽培しています。塩ビパイプを半分に割り、固い土を入れて（天然の条件に合せて）針金でパイプを巻いて地面に埋め込む方法だそうです。3年前に山から掘ってきた芋の首部（ほぞーー私は雁首と呼んでいます）を埋めてから3年目だそうです。昨年秋は長さ５０ｃｍ程度まで伸びていたそうです。栽培用自然薯も5本ほど定植しています。これは畔シート方式で栽培しています。（私たちと同じ）。山の天然物は約10本ほど見つけているそうです。11月の収穫時には食べ比べしてみたいです。

訪問した時、飯田さんは鞘豆の支柱立てをしていました。17畦計１５０ｍの長さに栽培しています。1ｍ分の鞘豆で約5,000円の収入があるのだそうです。歩留り考慮して約50万の収入になります。ミカン畑の新芽が鹿に食い荒らされています。こんな家の近くまで鹿が来るのだそうです。獣害がこんなにひどいとは想像していませんでした。自宅玄関の水槽でホタルの虫の生育を行っていました。あのホタルの実態はこんな見にくい黒い虫なのです。脱皮を4-5回繰り返しながら来年のホタルへと変身するのだそうです。

その後、飯田さんの家庭菜園にお邪魔しました。天然自然薯（左橋）6本植えています。ムカゴが3個ほど実をつけています。また、1本種の栽培自然薯もそれなりに育っています。とげどころも順調に生育しています。

ｓさんの隣のＸさんの圃場も見せて貰いました。この圃場は海側にフェンスが設置され台風による塩害を免れたそうです。そのためか、生育は非常に順調で支柱上部で葉が生い茂っています。イメージしたとおりの生育状態です。種芋はカット芋のみ使用しています。間隔２５ｃｍで定植して支柱に２本の芋の蔓を絡ませる方法を採っています。元肥を多くする、または堆肥を多くすると芋が成長しすぎて収穫後の日持ちが悪くなる、または味が落ちるなどの弊害もあるそうです。芋は大きいほど良い！と思っていました。ほどほどに大きい自然薯（６００−８００ｇ）の芋が美味な場合が多いのだそうです。理由の一つに、１．２−５ｋｇの芋は３，０００円以上で売るがお客がつかない、ついつい売れるまで日数がかかる。そのうちに芋の水分が抜ける、芯が腐るなども品質が落ちる要因になるのだそうです。非常に参考になりました。Ｓさん、そしてＹさん：ありがとうございました。