続人生まだまだこれからさあ!

老いた駿馬は馬小屋に伏すも志は千里にあり。烈士は暮年なるも壮心止まず。                かすみ食へどまだ仙人になりきれず
 
2015/04/13 15:19:00|漢詩 俳句の参考
歯を抜いた後の痺れや菜種梅雨




子供のころから歯医者が大嫌い

今になっても大嫌い

だからなかなか行かない

食えればいいと思っていた

このまま死ぬまで行かないで済めばと

願っていたが

ついに行くはめになった

部分入れ歯の支えの歯がダメになり

ダメな歯がほかにもあり

もう支えきれないと

意を決して行ってきた

そうして大工事が始まった

普天間の移設どころの話ではない

太平洋に島を二つ造って

それぞれの島を噛み合わせなければと

もうこうなったら俎板の鯉

どうとでもなれと

歯医者に任せることにしました

歯は生きるために大切なものである

食わねばならない

話さねばならない

人間としての容貌も

少しは保たねばならない

そうそのとおり

芸能人として生きている吾輩にとっては

死活問題なのである

そんなわけでしばらくは俎板の鯉

はやく青い空を泳げるように

なるようにと

がまんがまんがまんなのである


太鼓の練習の音が聞こえてくる。

纏三社祭(春祭り)の準備

長閑な音である。




歯を抜いた後の痺れや菜種梅雨


穀雨まつ歯にも恵みのあるように








「 老圃堂 」ろうほどう


      (晩唐)薛能 せつのう



剣ス瓜地接吾盧  剣スが瓜地

           吾が盧に接す

穀雨乾時偶自鋤  穀雨 乾く時

         たまたま自ら鋤く

昨日春風欺不在  昨日 春風 

           不在を欺く

就床吹落読残書 床について吹き落とす

           読残の書






「 穀雨の晴れ間のできごと 」


         (訳詩)はぐれ雲



庵のそばには瓜畑

剣スさんの真似をして

晴耕雨読の年金暮らし 


穀雨の晴れ間は瓜畑

気の向くままの農作業


庵に帰れば 春風め

わたしの不在をいいことに


読み残しの大切な本を

吹き落しやがった

ベッドの下へ



“穀雨”とは

二十四節季の一つで、

新暦では四月二十日頃

穀物を育てる雨と言う意から

穀雨と言う。春の季語。



読みかけの本吹き落したる春の風





“剣スさん”とは

秦の時代に東陵候の爵位を授けられた

名士。秦の滅亡後は

望まれたが

仕官せず長安の都の東門(青門)の

外で瓜を作って暮らしたと言う。


“老圃堂”は

作者の書斎の名前。

「野菜作りの老人の部屋」の意。
























2015/04/10 0:17:23|漢詩 俳句の参考
桜散る日本の空に偏西風






春が来て夏が来て寒に戻って

東京の方の田舎では

大雪が降って

忘れられてしまった桜の季節

きのうは本当に寒かったですね〜

とても四月とは思えませんね〜

そうしてまた春戻り

もうすぐ夏でしょう



桜散る日本の空に偏西風











 「端陽相州道中」


           (清)張問陶


杏子桜桃次第円  きょうし おうとう 

            次第に円なり

炎涼無定麦秋天  炎涼定まること無し 

            麦秋の天

馬蹄歩歩来時路  馬蹄歩歩 

            来時の路

照眼榴花又一年  眼を照らす榴花 

            又一年






「試験に落ちた帰り道

      足取り重し安陽市」

         (訳詩)はぐれ雲



あんずの実 さくらんぼ 

順々に丸く熟し

暑かったり 涼しかったり 

まるで出鱈目 麦秋の空模様

馬上に揺られて 一歩一歩 

来た時 通った路 酒旗の路

わたしの目には映る 

ひと際鮮やかなざくろの紅い花

あ〜あ〜あ〜あ〜 

また一年が 過ぎてしまった





この漢詩は

作者が都(北京)での科挙の試験に

不合格になり、故郷の遠い遠い四川省

に戻る途中 河南省安陽市付近で

詠んだものである。これから更に南下し

長江に出て、舟で遡っていく予定の

ようである。

麦秋(初夏)のものうさと、

傷心の帰郷 そんな雰囲気が

でておりますね〜


ちょうど今頃 暑かったり、

涼しかったり、

日本の今の季節に似ている

ようでもある。

時には、

積乱雲が発達し、竜巻なども、、

捲土重来 

来年も再チャレンジしようでは

ないか〜



麦秋の気怠く重き帰り路





















2015/04/01 10:22:00|その他
本心の通じぬ日なり四月馬鹿




四月馬鹿、エープリルフール、万愚節、

わがはいは暗愚、今日より四月です。



冷蔵庫開けて忘れし四月馬鹿



なにをしにきたのか忘れまして〜

たいへんこまりました。



四月馬鹿まったくそのまま四月馬鹿



たんなるひとり言です。



万愚節二回も剥がし読むはがき


どうでもよい内容なのにね〜



自分捜しの旅に出て万愚節



捜し当てたのは

馬鹿一人(本人)だけでした。

自分など捜すことではありゃあせんな

捜さなくてもわかっちょる!

ありの〜ままの〜すがたみせるのよ〜



元祖万愚節チキンラーメン醤油味



今朝はこれにしようかな〜

生卵を落としてね〜



本心の通じぬ日なり四月馬鹿



今日だけはは自分の

意見(本心)を言わないことにしよう!

いつものように本心を言えば嘘だろうといわれる。

だれだ〜毎日そうしろと言ったのは?

なるほど一理あるかもな〜



餡の違う鯛焼き二匹風光る


鯛焼きのいのちは餡よ花曇



鯛焼きには金麦の桜がよく合いますな〜



庭に出ると

チューリップが“赤んべ〜”を

しておりました。 紫木蓮も“べ〜”

品の良い石楠花は

ひっそりと黙って咲いておりました。

桜の花のみ花というのでしょうか

さくら以上の花がたくさん咲いております!

















2015/03/22 22:01:00|自作 漢詩
春雷の水の匂をのこしけり





急に音がして

ごろごろと 外を見たら小雨

春雷

さわやかな雷です

いくぶん夏の気配のある春雷

酒を切らしたので買ってくる

こんどは大関のものも



春雷の水の匂をのこしけり  




しずかな夜でございます

“ナポリのおぼれ蛸”

先日、ヒッコリイでたべました

名前だけに惹かれて








         9
「酔郷」(酔郷)

        2005.12.27.

             はぐれ雲



残照温泉在酔郷   残照の温泉は

          酔郷に在り

熱川翔湯誤波浪   熱川の翔湯は

          波浪と誤る

洋々海域詩情満   洋々たる海域に

          詩情が満ち

一路洪紅映夕陽   一路洪紅

          夕陽に映える







我が隠れ家を粋郷となずける


夕日の照らす温泉が酔郷にあるという


熱川の飛び散る湯は波涛と

         見まちがう


太平洋が果てしなく広がる海域には

         詩情が満ちあふれる


大海原に一本の広い広い道が出来て、

それが夕日に映って真紅に輝いている

私はその道を通って伊豆七島を渡り歩き

更に更に遠く南の島々にまで

歩いていってやしの木陰で

遊んだり 昼ねをしたり

釣りをしたり 酒を飲んだり



もう夏がまちどうしくなりましたね〜



















2015/03/21 14:26:05|自作 詩
蛇穴を出づ舌にほろりと酒の味




うすらつめたい春分の日

炬燵の中で酒を飲む

よのなか今は卒業シーズン

第二ボタンも制服も

おもいでさえもなくなって

今日の銘柄白鶴まる



卒業をするようなことやってなく


蛇穴を出づ舌にほろりと酒の味


竜天に腕立て伏せを五十回




井山棋聖3連覇

制約は無い方がよい自衛隊

事前承認も無い方がよい

国際貢献どんどんやって公明党は

いない方がよい







1964.4.10.
             はぐれ雲



坐禅 (桐生市普門寺にて)


静かに座っていると自分の存在が判って

来そうな気がする。

自分の周りに社会があり日本があり世界

があって宇宙がある。

全て自分を中心にして回っている。


宇宙の根源は何か

それは自分である。

宇宙はある法則によって回っている。

フワフワした鳥影のような自分では

あるけれど絶対的に指定された自分が

ここに座っている。


杉の梢を吹く風の音を聞き何も考えず

座っている。

しかし、

それはすぐ砕けてしまうのだ


自分とは一体何なのであるのか

難しい理解に苦しむ問題なのである。

多くの先輩達が悩み苦しみそして

それなりの答えをだしてきている


何ということか結局は

経験がおおきな比重を占めているという

年をとれば解るということなのか

すぐ知りたい


自分で自分を感じる事

これが真実だとおれは思う