今日も激暑でしたね〜
昨日は中国語の老師が三伏であると
言っていたが熱い筈です。
一年で一番熱い時期が三伏であると
吾輩は理解している。
しかし通常は三伏までには梅雨は
終わっているのだが、今年はまだだ
しかもこの暑さは何なのだ?
まさに天も狂っているとしか
思われない!
狂っているのは人だけではないようだ!
また蚊には噛まれるのか刺されるのか
話題になったが
正確には刺されて吸われるようである
しかし中国語の辞書には
被蚊子咬〜蚊に咬まれる。と
叫蚊子叮得発痒〜蚊に刺されて痒い。
と両方あるので言葉は難しいもんだ!
蚊の漢詩と三伏の漢詩を載せます。
「 蚊 」
(清)黄中堅
斗室何来豹脚蚊 斗室いずこより来る
豹脚の蚊ぞ
殷如雷鼓聚如雲 いんとして雷鼓の如
集まること雲の如し
無多一点英雄血 多なし一点
英雄の血
閑到衰年忍付君 閑に衰年に到りて
君に付すに忍ばんや
「 カ〜 」
(訳詩)はぐれ雲
一斗舛ほどのちっちゃな部屋へ
どこから来たのか
豹柄足の カ〜 さんよ〜
アイ〜ン い〜ん と雷鼓のように鳴く
むらがりよって 集まると〜
雲のようだ〜
カ〜さん ざんねんだね〜
この英雄には一滴すらも
余分な血なんてはないのだよ〜
もうすっかりおいぼれて〜
おまえになんかにやあやれんのだよ〜
豹柄足の蚊とは
たぶん ハマダラカ のことかも
脚にもポツポツと縞が入っている
からな〜
ハマダラカはマラリアの病原菌を
運ぶというから怖いね〜
しまかしまかかゆいところをしぼりだせ
にっくきは耳にうろつく蚊音かな
「夏日題悟空上人院」
(晩唐)杜荀鶴
三伏閉門披一衲 三伏 門を閉ざして
一衲を着る
兼無松竹蔭房廊 兼ねて松竹の房廊を
覆う無し
安禅不必須山水 安禅は 必ずしも
山水をもちいず
滅却心頭火亦涼 心頭滅却すれば
火もまた涼し
「極暑悟空上人の宅に落書きす」
(訳詩)はぐれ雲
極暑の盛り 三伏の間
僧衣をまとって 閉め切った僧坊の中
松竹の涼しく揺れる 影などは
見ようが見えぬ 邪魔になる
安らかな禅の境地を 極めるに
どうして山水 必要か
心の中味を 消し去れば
炎の中も 涼しいもんじゃ
この漢詩は最後のフレーズだけが
超有名ですね〜
心頭滅却すれば火もまた涼し
日本に於いても禅家の教科書、
良い子の教科書、武士の意気込み、
女のたしなみ、、、、ですかね〜
そうして吾輩にとっては
やせ我慢の勧め、負け惜しみのひとり言
忍耐の訓練、、、等になりますかね〜
心頭滅却し熱中症かな
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