今の花
土手を歩いても
知らない街へ行っても
我家の庭をながめても
6月の花は
あじさいのようですな〜
ネットを眺めていたら
あじさいは日本が原産地であるそうな
我輩日本原種の花はほとんど知らなくて
日本原種の花は雑草の花だけかな
などと思っていた
原種は日本各地に自生する額あじさい
原産地は日本でヨーロッパで品種改良
されたものを西洋あじさいと言うそうな
万葉集では「味狭藍」「安治佐為」
平安時代の辞書(和名類聚抄)では
「阿豆佐為」その他藍色が集まった意で
「集真藍(あづさあい)」
「厚咲き」が転じたものとか
花の色がよく変わることから
「七変化」「ハ仙花」などと
調べればきりがないが〜
中国にもあるそうな
それがなんと我輩も短期棲息していた
杭州市の招賢寺に唐の時代
きれいな花が咲いており
しかし誰もその名前を知らない
そのころ杭州にいた白楽天(白居易)が
「紫陽花(しようか)」となずけたそう
紫陽(しよう)とは漢代の仙人の名
白楽天にはこの上品な紫色の花は
仙界の香り高き至高の花のように
見えたのでしょう。
我輩も少なからず運命の奇遇を
感じるものである。
日本ではこの「紫陽花(あじさい)」が
最もポピュラーな表記となっている。
「紫陽花(しようか)」
(中唐)白楽天
何年植向仙壇上 何れの年か
仙壇の上に植え
早晩移栽到梵家 早晩移栽して
梵家に到る
雖在人間人不識 人間に在ると雖も
人はしらず
与君名作紫陽花 君のために名付けて
紫陽花となす
あじさいの数多のなまえ変化かな
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