続人生まだまだこれからさあ!

老いた駿馬は馬小屋に伏すも志は千里にあり。烈士は暮年なるも壮心止まず。                かすみ食へどまだ仙人になりきれず
 
2016/02/26 8:23:45|漢詩 訳詩
長閑さをそのまま飲みて大欠伸





東の空は朝焼け

西の空には有明の月

下の方に真っ白荘厳な富士山が座る

そうして

我家の庭には真っ赤な寒木瓜

鴉が二羽東の方へ飛んで行った

人はポツリポツリ

生ごみの日である。

隣家の黒塗りの車の屋根は

うっすらと白いものがおりている。

今日も良い天気のもようである



まだ卯時の酒なのかな〜



長閑さをそのまま飲みて大欠伸  









「豪放是一种美コ」


          (現代)汪 国真



我从眼睛里

读懂了你

你从话语里

弄清了我


含蓄是一种性格

豪放是一种美コ


别对我说

只有眼睛才是

心灵的真正折射


如果没有语言

我们在孤寂中

收获的只能是沉默……






「豪胆でわがままなのは

    ある種の美徳なんですよ〜」


          (訳詩)はぐれ雲



私はあなたの目から

あなたを読みとれる

あなたは私の話す言葉から

私をはっきりと理解できる


含みをもつことはある種の性格であり

豪胆放逸はひとつの美徳なのである


言わないでください

目だけが真実の心を映し出している

なんてことは


もし言葉がなくなってしまったら

我々はどんな孤独のなかにいようとも

得られるものは

ただ沈黙しかないのであると、、、、  





気を付けなければいけないな

平成の2.26.事件の発生を

もしかしたら今いちばん危ないときかも

要人警備に抜けめの無いことを願う!

命がけで活躍しているいまの首相は

ぜったいに守るべき存在であるのだと

変な方向に舵をきられないために!




















2016/02/26 0:15:35|漢詩 俳句の参考
空薫(そらだき)の春宵迫る土手の路






「 春夜 」      

     (北宋)蘇軾(そしょく)



春宵一刻直千金 しゅんしょういっこく 

           あたい千金

花有清香月有陰 花にせいこう有り 

           月にかげ有り

歌管楼台声細細 かかんろうだい 

           声さいさい

鞦韆院落夜沈沈 しゅうせんいんらく 

           夜ちんちん






「 春宵 」


         (訳詩)はぐれ雲



春の宵は一瞬たりとも売れないな

たとえ千金積まれてもね〜


花の香りは月世界に居るような

清らかさみずみずしさ

朧にかすむなまめかしい月の風情は

まるで吾輩は天国に居るようなのだ


高殿で奏でられる管弦の響き

ぶらんこに興じる宮女たちの歓楽のこえ


艶なるはなやぎに包まれし

月光のもとは〜 そのうちやがて


やがては声もほそぼそと

夜はふけゆくしんしんと

ねざけのじかんがおとずれる






春宵 chun1xiao1 〜春の夜

 日本の歳時記によると、夕暮れの後

   夜がまだ更けないころ。春の宵は

   明るく艶めいた感じで、

 そこはかとなく感傷を誘う。そうな

一刻 yi1ke4 〜わずかな時間、片時、

 現代中国語では15分を1刻と言う。

千金 はたいへん高価なこと。

清香 qing1xiang1 〜清々しい香り。

陰 yin1 〜陰陽の陰、曇っている、

  日蔭、影、背面、裏側、朧にかすむ、

  「影」は「光」の意味もある。

歌管 ge1guan3 〜管は吹奏楽器、

  歌や楽器の意味か、

楼台 lou2tai2 〜高楼、高殿、

鞦韆 qiu1qian1 秋千とも書く。

  ぶらんこのことである。

院落 yuan4luo4 〜塀で囲った住宅、

  敷地。






空薫(そらだき)の春宵迫る土手の路



空薫(そらだき)とは

@、どこでたくのかわからないように、

  香をたきくゆらすこと。

A、どこから来るのか

        わからないかおり。


本俳句では

どこからともなく

ただよってくるかおりが

なんとなく春の宵(よい)の風情を

かもしだしている。そんなところで


今朝は淡雪が降っておりましたね〜

嬉しくなっちゃいました!




















2016/02/21 17:06:00|自作 漢詩
吹抜屋台前栽(せんざい)の初桜



吹抜屋台(ふきぬきやたい)のような

家に棲みたい。



吹抜屋台とは

絵巻物類に用いられた室内描写方であり

屋根、天井、などを省いて、

斜め上から見下ろすように、室内の

情景を描くもの。



せっかくだから

吾輩の吹抜屋台とは、やはり時代も

科学も進化しているのであるから

ハイテクな吹抜屋台がいいな〜



そうだね〜

不可逆視界というのかな〜

バリアがかかっていて、このバリアは

自由自在、あくまで吾視界が基準となる

のはとうぜんなのだが、

吾輩の眼が見たいと思えば即ち見える

見たくないと思えば

即ちバリアがかかって

みえなくなる

それだけでなく〜

吹抜は全方位となるであろうな〜



当然科学技術が進歩している

のであるから、視界だけでなく

寒暖、明暗、体感、癒し感、匂感、

触感、等々、、

あらゆる気分が良くなるように〜

バリアの自動調整が

完璧なものがいいな〜




吹抜屋台前栽(せんざい)の初桜










 「 独 酌 」
  du zhen

     (詩)はぐれ雲          


 窓 外 正 下 雨
chuang wai zheng xia yu

 有 時 打 雷 鳴
you shi da lei ming

 大 自 然 演 奏
da zi ran yan zou

 使 我 真 愉 快
shi wo zhen yu kuai





 「 独り酒 」


 窓外の雨 激しくて

 時折轟く 雷鳴

 大自然のおりなすコンサートは

 心地よく本当に楽しい


















2016/02/19 21:47:02|漢詩 訳詩
現世もおそらく死後も春の色


いま

アメリカ大統領選と

地球の気象変動が面白い


ドナルド・トランプと

たちまち変わる 大寒暖 雨旱

雲の容は風をともなって

時時変化する


現世は変化を求めている

人々のこころは激烈な変化を願っている

現状維持に辟易としているのである


夢は現世(うつしよ)でみるものだ

詩(ポエム)には癒され楽しむものだ

唄ははっさん心の叫び



現世もおそらく死後も春の色




心地よい春らしい日でした








「 子夜四時歌 春歌 」

      (南朝 宋 無名氏)


自従別歓後  歓に別れてより後

歎音不絶響  たんおん響き絶えず

黄檗向春生  黄檗春に向かった生じ

苦心随日長  苦心日に随って長ず



歓(かん)huan1

@、よろこぶ A、宴会の楽しみ

B、嬉しい人の意。よって、女性が

恋人を呼んだことば。 あなた


歎(たん)tan4

なげく。よって歎音tan4yin1

は溜息。


黄檗(おうばく、きはだ)

樹皮は生薬、健胃のほか、染料にも

用いる。芯は苦い。




「子夜 春の苦み」

        (訳詩)はぐれ雲



あなたと別れてから

いつもためいき

きはだは春によくのびる

その苦い苦い芯も

わたしの苦々しい気持ちも

日の長くなるごとに

苦みもますます深くなる







子夜(しや)について

南北朝時代、

南朝の都 建康(今の南京)を

中心とする呉の地方に流行した歌。

子夜という女性がいて、

その歌った歌が物悲しく、人の心を

打ったので、みながそれを子夜歌と

いってもてはやし、人々真似をして

作るようになったといわれる。




















2016/02/10 19:40:00|自作 詩
春の波アインシュタイン舌を出す





「夢をみたがるおとこ」

2016.2.10.

              はぐれ雲



船に乗れなかった


そうしてそのまま

永いあいだ生きている


永いあいだ生きながらえたために

ほんとうの夢を

みられなくなってしまった


夢をみたい

本当の夢をみたい


もしかしたら

吾輩の棲んでいる

この船は

どろ船なのかもしれない





まだまださむいのである

しかし間違いなく春になりつつある




紫雲英田に寝転んで腹這いに


不可逆性そんなことより春のとき


鼻のあなのじょじょにふくらむ白木蓮






(後記)

熱力学は難解不可解難攻不落超理解

自分で触って感じることで勝負している

吾輩にとっては大火傷をしないと

感じないのでございますな〜


ウンたしかにアレからウン10年

ほぼ半世紀になりますかね〜

不可逆反応とは時の流れだとか?

最近そんな時の流れすら信じなく

なっちゃって

春になればやはり暖かくならないとね〜

かなり頑固になっちゃって

自分の5感が反応しないと信じない!


そろそろウンのツキなのでしょうかな〜


今日のニュースは重力波を初観測!!!

これからは重力波天文学だそうで

ますます体感が難しくなってきますね〜


アインシュタインは100年前に

舌をだして予言していたんですね〜

時空がゆがむのだそうですな〜

もうとうに我脳波はゆがんでいる

のですがね〜


吾輩もはやく時空自由な可逆的仙人に

なりたいものでございますな〜



春の波アインシュタイン舌を出す




コメントありがとうございました!


12日22時13分

     (カルノーサイクルの仙人)