プルースト逍遥――世界文学シュンポシオン
五柳書院 2009年7月刊
〈初出〉 「三田文学」2005年夏季号〜2008年夏季号
念願の作家論の一つ。 三十年にわたり単読者としてセンスある出版活動を続ける五柳書院の小川康彦氏との奇跡的知遇も忘れがたい。
ドン・キホーテ讃歌――世界文学練習帖
東海大学出版会 2008年11月刊 『ドン・キホーテ』私註 〈初出「群像」2004年11月号〉 T・S・エリオットの効用〈英潮社「ポッサムに 贈る13のトリビュート」2003年〉 一方通行路とパサージュ 〈「群像」2003年11月号〉 現代文学とボルヘス〈「ユリイカ」1999年9月号〉 ボルヘスにさわる〈「すばる」1999年9月号〉 創作者としての読者〈岩波文庫別冊『世界文学の すすめ』1997年〉 ナチュラリストの死&フィードワーク〈国文社『プリオキュペイションズ』2000年 巻末解説〉 生口か死口か〈岩波書店『21世紀文学の創造』第 八巻「批評の創造性」2002年〉 東北のドン・キホーテたち
カフカ入門――世界文学依存症
東海大学出版会 2007年11月刊
第一部 カフカ入門 T 千声と一声〈「ユリイカ」2001年3月号〉 U くるみ割り式〈週刊朝日百科「世界の文 学」120 2001年11月刊〉 V 見者カフカ〈「文學界」2000年1月号〉 W〜Y 〈ミネルヴァ書房刊 叢書「文学の在り 処」別巻シリーズ〉
第二部 世界文学依存症 ――カフカ入門のための十三参り 書くことを〈天職〉と確信していたにもかかわらず、職業人としての作家稼業(文学商売)に一線を画した――最も〈語り難い〉作家について、蛮勇をふるってまとめた一冊。 本書の柱となる第二部(300枚)は某文芸誌に発表予定だったが、編集長判断でボツとなった。これを機に、若年時からの(カフカ的?)本願である――商業文芸誌から足を洗う生活の道筋が見えてきた。人間万事塞翁が馬。 |