おいらの挑戦 ラジコン一本槍

F3Aを中心とした、所有機体の紹介、飛行インプレッション、日記、自作レポートなど掲載。 勝手な思いこみ記事もありますので気にせず無視してください。
 
2023/03/28 20:06:00|オーディオ
JBL4311B ツイーター編(その2)

で、完成して音出し確認をしたところ(ツイータ単体で鳴らしてみて)特に問題なさそうってなわけで、4311Bに実装。さてどんな塩梅かと鳴らしてみると、どうも高域の音量が少ない様な。今まではアッテネータを中間にセットしていましたが、フルにしてやっと何とかなるレベル。音圧が低い!! エイジングができていないからかと、丸一日ツイータだけで音出しをして4311Bに再セット。音出ししてみると、あまり変わらず、やはり音圧が低い。これ左右のユニット両方なんです。リコーンの作業ミスかと疑ってみましたが、もしかしてベースがLE25だから、マグネットとかの仕様が違うのか?
ということで今度はLE25-2のジャンク品を探して購入(写真1枚目)。リコーンキットも再度購入し、リコーン実施。さて音出しはと、、、あれ、今度は片方だけ音が小さい、なんでだーといろいろチェックしてみると、スピーカーハーネス接続の端子部とボイスコイル導線を接続する部分がカシメで止まっているだけで(写真2枚目 左がLE25-2、右がLE25)、その間の抵抗を図ると、音圧が高いツイータは0.5Ω、音圧が低いツイータは1.9Ωと抵抗値が異なる。原因はこれか?と思いカシメで接続されている部分に半田を盛って再測定したところプラス端子、マイナス端子共0.5Ωに落ち着いた(写真3枚目 これはLE25です)。音出しすると2個共に同レベルの音が出ました。じゃあ、最初にリコーンしたLE25も接触不良なんじゃね、と。LE25も形状は異なるが結局カシメ部分が影響して抵抗値が上がっていました。LE25も半田修正して4311Bにセットして音出し。なーんだ、もともとついていたLE25-2と同レベルか、それよりも繊細かつ大きい音量の高音が出るじゃあありませんか。結局ツイータの配線端子カシメ部分の接触不良でした。LE25ベースとLE25-2ベースのリコーン済みツイータ計2セット、及びもともとついていたLE25-2 1セットの計3セット体制になってしまいました。そのうちどれかはヤフオク行きかな。

気づいたことが3点。
1点目は
LE25とLE25-2でメカ上の大きな違いは、表面のスポンジ下のボイスコイル導線がつながる端子部分の形状。LE25の方はタブのようなものが付いていてそこに導線が半田付けされています。LE25-2はタブ無しで導線は直接端子部分に半田付けされます。問題はその端子部分の出っ張り具合で、LE25の方が出っ張りが大きく、LES5-2風の薄くて若干硬質のスポンジをそのまま貼ると端子の出っ張りの影響で、上に貼るスポンジの凸状変形が大きくなり目立ちます。LE25の純正品はスポンジが厚くて柔らかい材質のため、端子の出っ張りも隠れてしまうのでしょう。僕はLE25-2風にしたかったので、スポンジの端子が当たる部分の裏側を少しえぐって、表面の出っ張りが少なくなるように加工しました。LE25-2は端子部分が低いのでそのままウレタンスポンジを貼ってもウレタンスポンジの凸状変形はそれほどは目立ちません。

2点目は、
ヤフオク等でLE25の中古品が出品されていて、音出し未確認、かつコーン紙に皺のあるものは音が出ないと思った方が良いです。これ、何らかの原因でコーン紙が押し込まれた為にコーン紙が皺になり、かつ、ボイスコイルから端子につながる極細の導線部分が、コーン紙が押し込まれたと同時に突っ張り、さらに引っ張られて切れてしまっている可能性大です。で、その部分はコーン紙の裏側でマグネットやフレームの内側なので、外から修理はできません。コーン紙をうまく剥せて修理ができるかどうかですが、もともと使われている接着剤が水では溶けず、シンナーでもなかなか解けませんでしたので、コーンに傷つけずに部分分解や剥離は結構大変と思います。僕の腕では無理で、リコーンキットでのリコーンが無難と思いました。リコーンキットは送料込みで1.2万円弱でした。ベースのLE25ジャンク品と合わせて1.8万円位かな。見栄えは新品同様になります。中古で探しても、音出しOKでセンターキャップがかろうじてつぶれていないものでも2.5万円位で取引されているので、まずまずの結果でしょうね。

3点目
特にツイータはネットワークの影響で、微弱な電流が流れるだけなので、配線接続部の接触抵抗の影響が大きいと思います。先ほどLE25ユニット側端子部の接触不良の話をしましたが、JBLのスピーカユニットは、ネットワークからの配線接続に、差し込み式の端子を使っているものが多く、年代物のスピーカだと、その端子部分の接触が良くないことがあるようです。実際、僕の4311も先ほどのツイータユニット側の接触を直して、4311Bにセットしても音が小さいことがありました。結局ネットワークからの配線をユニットに繋ぐ端子部分の接触が悪くて音が小さかったことが判明。今回はネットワークからの配線端子部分を磨いて対応しましたが、長く使うなら金メッキのものに交換するのが賢明ですかね。







2023/03/28 20:05:00|オーディオ
JBL4311B ツイーター編(その1)

エンクロージャーをリメイクし、ネットワークのチェック等進め、快適にリスニング中ですが1つ気になっていたことは、ツイータの片方のコーン紙に皺があること(写真1枚目)。音質には影響ないと思っていますが、見栄え上、気にしだすともう放っておけない僕。もともとのLE25-2は弄りたくないので、ヤフオクでLE25-2の中古を探すも安くて程度の良いものは無く、こうなったらリコーン前提で極安品を探すかと。で、見つけました。音出し確認未、表面のスポンジは剥げていてといったジャンクのLE25左右セット(写真2枚目)。リコーンキットはNORTHWEST TORADINGのLE25用で(写真3枚目 同社HP製品写真転用)、初めての挑戦です。
落札品は最初から音が出ることは想定外のため、古いコーンやダンパ、ボイスコイルは取り外し、フレームとマグネット部を清掃。錆は比較的少なく、良い環境で使われていた様です。
リコーンキットはLE25用となっていましたが、表面に張るスポンジはLE25-2と同様の黒ウレタン製で、仕上げはLE25-2風となり、この方が好都合。まあ、老眼と闘いながら、センター出しをしたり、極細のコイル導線の処理、小さいコーン紙やセンターキャップの接着等で何とか組み上げました(写真4枚目)。センターキャップの接着が見た目上一番目立つので苦労しました。ネットでチェックしたら、センターキャップ接着後に黒の接着剤をキャップの周辺に細く盛っていたのを見て、同じようにやりましたが、これは最初にセンターキャップ側の接着部分に接着剤を盛ってそのままコーンにのせるだけの方が綺麗に仕上がるのが後で分かりましたが、まあ、そこそこで良いかなと。







2023/01/18 0:57:58|その他
JBL 431X その4

さて、ネットワークの取り付け部ですが、純正は前面パネル面のエンブレム下からのねじ留め。ネットワークを外すためにはエンブレムを剥す必要があります。なので、前面パネルのねじ穴に鬼目ナットを埋め込んで、ネットワークをエンクロージャ内側からボルトで止める方式に変えました。(写真1枚目、2枚目)
以降ネットワークを外したいときには、エンブレムを外さなくても、ウーハーを外して、エンクロージャー内側から外せるようにしました。ちなみに写真1枚目は塗装後で塗面が荒れていますが、エンブレムパネルを貼ると隠れるので、あえて下地修正はしていません。
スピーカ端子は、バナナ端子対応の金メッキ品に交換。
本修理の費用は、上塗り塗料(約300cc)、接着剤、サンディングシーラ―(部分塗につき50cc程度)、パテ類(少量)、テスターは手持ち品、チッピング塗装のスプレー缶1本2500円、端子1000円と出金はトータル4000円以下で済みました。

以上、とりあえず完成。(写真3枚目、4枚目)
私見ですが、これなら2本15万円出して良いかなというレベルには仕上がったと自己満足。







2023/01/18 0:53:25|その他
JBL 431X その3

写真1枚目は、左からチッピング塗装缶スプレー(白)、フラットベース(艶消し剤)、調合した2液性ウレタンです。半艶はウレタン塗料主剤1に対してフラットベース0.5くらいの量がちょうど良かったです。ただし塗料の種類やメーカーによっても異なると思いますのであくまでも僕の場合。
スコーカはフレーム部分の黒塗料を剥し、ウレタンマッドブラックにて再塗装。新品の現物との比較はできていませんがそこそこに仕上がったと思います。(写真2枚目)
サランネットは修復痕がありましたが、完全に修復されておらず、折れたところの合わせが悪かったり、直線が出ていなかったりだったので、再修正。ネットのフレームもパーティクルボード製で強度は無いですね。フレームの接着には、低粘度と中粘度の瞬間接着剤を使用。硬化促進剤との併用でフレームの折損部はカチカチになりました。表から見て全く問題なし。当然修復部分の布ネットは一度剥してから再接着しています。(写真3枚目)
後はネットワークの確認と取り付け法の改良
ネットワークのコンデンサはテスターにて確認の結果、問題なし。
アッテネータは分解して、接点部を研磨、接点グリス塗布にて完了。








2023/01/18 0:52:59|オーディオ
JBL 431X その2

で、、、モノが届いて中身をチェック。スピーカユニットはオークションの写真通りでセンターキャップもつぶれておらずまずまずの状態。ウーハーは白部分は経年の変化で色味が若干黄色くくすんでいますが気にならないレベル。エッジ部分もダンプ剤の垂れ痕もなくまずまずです(写真1枚目)。スコーカはコーンとセンターキャップに問題は無いですが、黒フレーム部分について、アルマイトと思ったら黒の塗装で、下のアルミの腐食によってところどころ塗料がはがれています。ツイータはフレームは綺麗。1本のコーン紙に気にならない程度の皺あり。音的には問題ないでしょう。
問題はエンクロージャで、一本の右下角が砕けている、2本とも、天板面に部分的に水ぶくれのようなものが、、、安かろう悪かろうでした。
オークションの写真では、少なくとも右下角のつぶれは無かったけどな――。(写真2枚目)
クレームつけてもどうにもならんしなー、自分で治すかと。
形状の修復や色合わせは、得意なゾーン。問題は、恐らくアルミ製であろう前面のJBLエンブレムの剥し(多分両面テープで全面貼り付けているので無理に剥すとプレートが折れ曲がり修復できない)と塗装面の凹凸の再現。当然、形状の修正はパテ修正等でやりますけど、サンディングで形状だしをすれば塗面の凹凸は無くなって、そこだけ平らになってしまう。自分の性格上そんなことは絶対許せない。手を付けるからには完璧に新品状態を再現したい。ついでにユニットやネットワーク、アッテネータなど問題があれば修理、交換もしたいと、壮大なリメイクプランが頭の中をよぎる。

というわけで、部屋に運んで音出しする前にリメイクスタート。
まずは、エンブレムをベンジンとカッターの刃部分を使ってじっくりじわじわと剥し外装の形状修正。
エンブレムやサランネット取り付け用のマジックテープの粘着部分について、はじめはシールはがし剤やシリコンオフを使おうと思ったのですが、塗装面を痛める(溶ける)ことがわかりました。
どちらにせよ、全塗装するつもりだったので塗装が溶けても問題なかったのですが、エンブレムは恐らく塗装仕上げなので再使用するにあたり塗面が溶けたら困ると思いベンジンを使用。ジッポライターオイルも良いとの話なので両方使ってみました。効果は同等でしょうかね。
天板の水ぶくれ部分は、塗装がダメなのかと思ったら、エンクロージャーの板材素地が水を吸ったのかどうかはわからないが膨れて変形。板材がパーティクルボードなので水を吸った時の変形が大きいのかな。ばらしてみると結構板材のあちこちがボロボロと崩れる感がありますが、古いので已む無しか。水ぶくれを削り取って、全体面を整え2液性のウレタンサンディングシーラを塗って下地作り。上塗り用の2液性ウレタン塗料を色を合わせながら調合。色的には黒&白のグレーですが、若干黄色系が入っているようで、黄色にて微修正して完了。ほとんど原色との差異はわからないと思います。
で、ここからが問題。塗面の凹凸をどうするか。ネットを探ると、チッピング塗装なるものがあるようで、まずは調合した色を使いたかったのですが、塗料、吹付ツールとも特殊なようです。仕方ないので上塗り可能なチッピング塗装用缶スプレイにて下地を作り、調合した塗料を上塗りすることにしました。下地のチッピング塗装はスプレーを近づけて吹くと塗面の凹凸が細かくなる。遠めだと荒くなるようで、50センチくらい離して、小出しにしながら吹き付けると、純正の凹凸に近くなることを発見。凹凸のある下地を作って、上塗りは先ほど調合したグレーを吹き付けました。上塗りは中間的な艶無仕上げのようでしたのでフラットベース(艶消し剤)の調合調整にて対応。そこそこ純正っぽい半艶仕上がりになりました。(写真3枚目)
右下角の形状修復は、ハンマーでの叩き出し、瞬間接着剤での地固めにて修復。チッピングの下地、ウレタンの上塗りにて完了。形状も色味も純正とほぼ同等。(写真4枚目)