「光るさざなみ」北山真with新●月プロジェクト
1998年に発表された、新月ボーカリスト北山真さんのソロアルバムです。
1980年に行われたラフォーレ原宿のコンサートを最後に、ベースの鈴木さん、ドラムスの高橋さんが脱退され、その後、新月は「第三期新月」として活動を行います。
「第三期新月」は花本さん、北山さん、津田さんの三人が、新たなメンバーの方たちとの試行錯誤を繰り返しながら、活動を行っていましたが、1981年か82年、メンバー自身、そのどちらの年か記憶が定かではないそうですが、新月は活動を停止します。
その後、津田さんと花本さんは「フォノジェニックス」として活動、北山さんはSNOWレーベルを立ち上げ、カセットテープによる、ソロアルバム「動物界之智嚢」や文学バンド「文学ノススメ」、津田さんと花本さんのフォノジェニックス作品等の発表を行います。
それから、北山さんは音楽の世界から離れ、「ロックを越えるために」クライミングの世界へ進みました。
その北山さんが再び音楽活動を再開し、アルバム制作に至る詳細は、「光るさざなみ」の北山さんご自身のライナーに記されています。
アルバムの内容は、セレナーデ時代の作品、新月時代の作品、劇団インカ帝国提供曲、アルバム用に新たに書き下ろした作品を聴く事ができます。
新月メンバーからは津田さん、鈴木さんが参加され、清水一登さん、れいちさん、土屋瑛一さん、土屋裕子さんZELDA加入前の、第三期新月最後のドラマー小澤亜子さんという、そうそうたる顔ぶれが演奏に参加しています。
表題曲である『光るさざなみ』のギターは新月後期マネージャー竹場元彦さんによるものです。
「光るさざなみ」。このアルバムに収められている楽曲すべては、新月のボーカリストとしての魅力だけではなく、作詩、作曲構成、全てを通して、北山真の魅力を心ゆくまで堪能できるアルバムです。
1.『武道館』 2.『ブルー』 3.『何も考えていない歌はやめて』 4.『ブーツのかかと』 5.『週末の終末』 6.『あかねさす』 7.『石の心』 8.『光るさざなみ』
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