日本のプログレッシブロック 新●月

日本のプログレッシブロックバンド最高峰「新月」のファンサイト 「新月ファンサイト〜新●月」 管理人が、「新●月」を紹介するブログです
 
2011/01/10 15:03:02|HAL HAL&RING
2006年 「ALCHEMY」
1975年、わずか半年の活動で解散した「HAL」のオリジナルメンバーである津田さん、高橋さん、桜井さんと、当時からHALメンバーと交流のあった小久保さんのRINGが合体したHAL&RINGが、HALの曲を新録、及び新曲を2曲加えたアルバムです。

ジャケットに書かれたサインは、HALの鎌田さん、津田さん、高橋さん、桜井さん、RINGの小久保さん、松本さん、そして、新月の花本さんのもので、アルバム発売と同時に行われた初台のコンサート会場限定特典で発売されていたアルバムのものです。

『サー・ボーデンハウゼン』『TRIPLET COLORS』『OPEN BEFORE KNOCK』『悲しみの星〜魔人カルナディスの追憶』が、HALのオリジナル曲で、今回新たに録音されました。

『花の乙女たち』『ALTERED STATES 2』がHAL&RINGの新曲です。



・サー・ボーデンハウゼン
・TRIPLET COLORS
・花の乙女たち
・OPEN BEFORE KNOCK
・ALTERED STATES U
・悲しみの星
・魔人カルナディスの追憶








2011/01/10 14:13:22|HAL HAL&RING
2006年 HAL&RING コンサート
2006年12月26日(火)土砂降り。
12月20日発売のHAL&RINGのファーストアルバム「ALCHEMY」発売記念コンサートが初台DOORDSで行われました。

HAL&RINGは、新月前身バンド「HAL」オリジナルメンバーと、RINGメンバーが合体したユニットで、HAL、そしてRINGの曲をライブで、発表する目的で結成、同時に「ALCHEMY」と名づけられたアルバム制作が進行しました。

「新●月●全●史」に収められている「HAL」の音源は、新月ボックス制作のため、新月・新月関連過去音源発掘中、山梨にある小久保さんのアトリエの倉庫から、25年間ひっそりと眠っていた電通大ライブでのテープが発見され、そのテープと、新月の鈴木さんが持っていたテープをカップリングしたものです。

2005年12月16日「新●月●全●史」を手にしてその中に収められていた「HAL/Serenade」のアルバムから、初めて『ボーデンハウゼン』のオープニングが聴こえてきた時の瞬間の衝撃と驚きは、いまも聴く度新鮮に甦ります。

HAL音源が発見された時、同時に小久保さんのアトリエから発見された「RING」のテープが、2006年新月復活コンサート開催と同時期に「魔術師の帝国」というタイトルで発売されました。

この「魔術師の帝国」でも、ボーナス・トラックとして、HALオリジナルメンバーである津田さんがゲストで参加し、HALナンバー『悲しみの星〜魔人カルナディスの追憶』を聴く事が出来ます。

そして、HAL、RING音源の発見と、2006年4月の新月復活コンサートが契機となり、メンバーが、HALの楽曲を新録音し再びきちんとした形で世にだし、ライブで演奏したいという思いから、生まれたのがHAL&RINGで、行われたライブが、この初台DOORSのコンサートでした。

HAL&RINGのコンサートライブの「ゲスト」がHALオリジナルメンバーの鎌田洋一さん、そして、新月の花本彰さんという豪華なメンバーによるコンサートです。

客層が一般のリスナーよりも、音楽関係者の方がやや多いような雰囲気があり、いつも行っているライブとは違う空気に、すこし緊張し、このライブが、やはり注目されているのを実感しました。

ライブは2部構成で第一部はRING「魔術師の帝国」。
70年代へとひきもどされるような心地よい、RINGのライブでした。

休憩時間に会場内に流れるのは津田さんのPhonogenixのアルバム「METAGAIA」です。

そして、第二部は、いよいよHALオリジナル曲に、HAL&RINGによるオリジナル曲2曲が演奏され、ゲストの鎌田さん、花本さんが、何を演奏するのか、またそれによって、構成も変るはず、と、事前にいろいろ勝手に曲順を考えていました。

でも、そんなこざかしい思惑など吹き飛ばすかの如く、これはなにしろロック・コンサートだ!とばかりに、いきなり『サー・ボーデンハウゼン』のイントロがはじまりました。
HALの曲を初めて聴いたファンへ再びあの衝撃が、ステージから投げつけられます。
かよさんのキーボードが、しっかり「凶暴」だったのがうれしかったです。

『TRIPLET COLORS』でのギターベースドラム、そしてキーボードにこれは、まぎれもなく、HALそのものだ!と思いました。

特にライブ前から、興味深かったのは、アルバム「ALCHEMY」の中で、ひときわ異彩を放つ『ALTERED STATES2』。

これはHALオリジナル曲ではなく、RINGメンバーであり、HALメンバーであり、セレナーデメンバーであり、新●月メンバーであるメンバーが作り、演奏し録音したHAL&RINGの曲です。

ライブの『ALTERED STATES2』は、セレナーデ時代の花本さんの曲『終末』からはじまり、花本さんのメロトロンが繰り返し繰り返し繰り返しいつ果てるともわからず『終末』を奏で、悲鳴のような、信号のような音と順番に演奏されました。

そして、MCのあと、『OPEN BEFORE KNOCK』。ドアを蹴破り会場へ参上!の通りここでHALリーダー鎌田さんが、ショルダーキーボードで乱入!といわんばかりにステージに登場し演奏に参加しました。

殆ど手の動きが見えないのに音が聞こえるというふしぎな演奏方法に目を瞠りつつ、この曲の後のMCで、このライブ前に、小久保さんが、鎌田さんを探して探して、「もう死んじゃってるんじゃないか」と思いつつも、ついに鎌田さんを発見したこと、それを受けて、鎌田さんが「後輩は大切にしましょう」と返して、会場内に笑いがおこりました。

そして、大曲の『悲しみの星 〜 魔人カルナデスの追憶』は圧巻です。「演奏力」そして「曲の力」というものを存分に、とことん、味わいつくす事ができたメドレーでした。

個人的には、ここで絶対にこだわっていてはいけないのだと思いながら、演奏しているのは、HALオリジナルメンバー全員であり、それぞれSERENADE、HAL、新月を体験したメンバーであり、そこにRINGメンバーが加わってのステージに、一種のタイムパラドックスを感じました。

素晴らしい演奏でした。ただ、ただ、すごかったです。
そして、HAL、HAL&RINGの曲はすべて演奏され、アンコールで再びステージに立ったメンバー全員で、いったい何をやるのだろうと、思っていると、いきなり意表をつく曲が演奏されて、さらに観客の度肝を抜きました。
それは、アイアン・バタフライの『イン・ナ・ガダダヴィダ』!

これは、1972年、鎌田さんと津田さんが初のコンサートでフル演奏された記念すべき曲です。アンコールをやるのに、これ以上相応しい曲はないですね。

そして、なにより、新月のドラムではない、高橋さんが前に出てのドラミング・鐘、そこに「男のロック」を感じて、ただただ、「ロック・コンサート」に行ったうれしさと、心地よい疲労感とある意味虚脱感、つまり、それだけ圧倒的なステージを体験してしまった者だけが感じる贅沢を持ち帰りながら、再び土砂降りの中、会場を後にしました。

第一部
【RING】
プロローグ
白い巫女
ピアノ・ソロ
スームの砂漠
マジック・レディー

第二部
【HAL&RING】
サー・ボーデンハウゼン
花の乙女たち
TRIPLET COLORS
ALTERED STATES II
OPEN BEFORE KNOCK
悲しみの星 〜 魔人カルナデスの追憶
イン・ナ・ガダダヴィダ(アンコール)

HAL&RING
津田 治彦
桜井 良行
高橋 直哉
松本 かよ
小久保 隆

ゲスト
鎌田 洋一
花本 彰

(敬称略)








2011/01/10 10:22:34|真○月
2008年 真○月ライブ 「約束の地」
2007年10月18日、新●月を離脱した北山真さんが立ち上げた新バンド、真○月のワンマンライブが2008年10月25日 秋葉原グッドマンにて行われました。

新曲・旧曲ともに、北山真曲の素晴らしさが存分に味わえるライブでした。感動、の一言では表現できず、かと言って、うまく言葉がみつかりません。

ただ、このライブに残念ながら参加できなかったファンの皆さんに言えることは、2007年の、新月の変化にさまざまな思いが去来したと思いますが、あらゆる意味で安心して、又次回ライブ、そして真○月のアルバムを期待して大丈夫です、と言い切れることです。

「光るさざなみ」収録の『光るさざなみ』『武道館』も、アルバム「光るさざなみ」収録曲の単なるライブでの再現ではなく、すべてが新しい音でした。
そして、新曲も、北山真というコンポーザーとしての圧倒的なちからを余す事なく示し、ボーカリストとしての魅力を何倍にも、何倍にもわたしたちの前に見せてくれました。

ステージ正面にれいちさんのドラムセット、ドラムの右に桜井さんのベース、その右に林さんのギターです。ステージ左には清水さんのピアノが客席に斜めに背を向ける位置で置かれていました。

そのピアノの右側に、マイクスタンドに斜めに背を向け「く」の字のかたちに真っ白いメモトロンが、置かれ、これは間奏に北山さんが弾かれるために置かれているのでした。
そしてすばらしいライティングがすばらしい演奏にさらに表情を深めます。

「こんばんは、約束の地へようこそ」。
新月コンサートで着ていたグレーのタートル、今回も「劇団インカ帝国」のよひら青子さんが施したメイクで現れた北山さんが、あの低い声で最初に発した一言です。

コンサートタイトルでもある『約束の地』は、歌詩の「ここからわたしは生れた」、「そびえる峰 重なる岩」のフレーズが印象深かったです。

そして、北山真の真骨頂ともいえる大曲『冷凍睡眠(コールドスリープ)』(個人的には、当初の発表どおり『人工睡眠』の文字が好きです)。

ずっと以前からその存在はアナウンスされていたものの、どんな曲なのか、どんな歌詩なのか、期待だけが膨らんでいて、この曲を聴くために、5年の歳月が流れました。

そして、この『コールドスリープ』をライブで聴いて、もう一度聴きたい、とにかく、もう一度聴きたいという思いが、さらに募りました。

帰宅してから歌詩カードを読み、この詩に拮抗する曲のちから、この曲に対峙する詩のちから、この両者が固く手をつなぐことによって、すさまじいエネルギーを発し、それを奏でる圧倒的な演奏力により聴く者を呑みこんでいたんだと、さらに実感しました。

「フレームドラム」という白い大きな片面だけの太鼓も初めて見ました。

そして、あ、北山節だと即座に心の中でつぶやいてしまった意味深なタイトルの『とっておきの』。

続いて桜井さんのベースをたっぷりと堪能する事が出来る、こんなかたちの演奏があったのかと息を呑む『あかねさす』。

桜井さんのベースが幽玄のけしきを描き、北山さんとれいちさんの美しい、うつくしいデュエットが凛として、そのけしきに文字を綴ります。

この桜井さんの美しいベースの独演の合間に、北山さんが、新月ファンならすぐわかる、あのベストスーツにお召しかえ。タートルとベストスーツです。
『武道館』には、ただ、ただ酔いました。

そして、新月ファンには、いやがおうにも期待がマックスにふくらむ、花本さんと北山さんの25年ぶりの曲の共作『手段』。

ふさわしい表現がうまく見つからないのですが、やはりこの曲は、わたしたち新月ファンにとって、あたりまえ、のように響いてきた曲でした。
この曲が、ここで現れるまで沈黙していた北山真、沈黙している花本彰。
しかし、「新月」という場は間違いなく、今も、ずっと、かつて見たことがないものを、書かれたことのない絵を、書き続けている。
そんなことを実感した曲でした。


『光るさざなみ』は、過去、2004年12月の「SNOWパーティ」では花本さんのキーボード、津田さんのギターで、2006年12月の「マジカル・パワー・マコイベント」(北村昌士さん追悼)ライブでは大森俊之さんのキーボードほかで演奏された事があります。

又、2007年10月の新月ファンによる「新●月セッション」では、ゲストで参加された北山さんの弾き語りで演奏されました。

そして、今回のライブでの『光るさざなみ』は、アルバムでは、竹場さんのギターで演奏される部分が、清水さんのピアノで演奏されましたが、アルバムで聴くのとは、まるで表情が違いました。

清水さんのピアノ、林さんのギター、桜井さんのベース、れいちさんのドラム、そしてデュエットの素晴らしさ。音楽的なことは他の皆さんの筆に任せますが、北山バンドのライブを、とことん堪能し、そのカッコよさに、何もかも委ねて良い、と心から安心しました。

実は、オープニングアクトに「牛浜ブラザーズ」の演奏計画があったそうで、これは次回是非実現を!

真○月はアルバムを現在録音中です。



ライブ会場で配布されていた歌詩カードですが、『とっておきの』の歌詩にひみつがあります。
このひみつは、歌詩カードを読まないとわかりません。
歌詩をクリックすると大きな画像を見ることができますので、見つけてくださいね。ヒントは歌詩の右側です。

歌詩カード1

歌詩カード2

プロフィール


黄泉谷アピさん、フォト山さんによるコンサートの写真集です。
お楽しみください。

「約束の地」写真集(撮影:黄泉谷アピ)
「約束の地」写真集(撮影:フォト山)












1998年 「光るさざなみ」 ポストカード
1998年に発表された、北山真さんのソロアルバム「光るさざなみ」の販促用ポストカードです。

キャッチコピーは、アルバム「光るさざなみ」の帯と同じです。豪華な参加ミュージシャンのお名前が連ねられています。

新●月の、津田さん、鈴木さんのお名前が嬉しいです。

Serenadeの高津さんからいただきました。

サイトの写真をクリックすると大きな写真が見られますので、お楽しみください。




1998年4月 「光るさざなみ」ポストカード







2011/01/07 15:55:05|新●月資料
2010年 SHM−CD「新月/新●月」告知ちらし
2010年1月25日にSHMーCDにて発売された「新月/新●月」の告知ちらしです。

当初2009年12月20日に発売される予定でしたが、2010年1月25日に発売日が変更になり、右側の2009年版ちらしは12月20日発売のロゴの上にシールで1月25日と訂正されています。
左側は2010年版で正式に改訂されたちらしです。

よく見比べると、2009年2010年版は北山さんのお顔がちゃんと
全部写っていたりと微妙な違いがあります。

1979年7月25日、最初にLPで発売されて以来、「新月/新●月」は、このSHM−CDで7度目の発売となりました。