この記事の見出しのような文章を読んだ記憶があったので、ネットで検索してみたら、次のようなものを見つけました。
これは、一部分を転載したものです。
仕事の生産性を上げるにはどうすればいいのか。明治大学の堀田秀吾教授は「ひとつの仕事に集中して取り組む『シングルタスク』がいい。一度に複数の仕事をこなす『マルチタスク』がもてはやされているが、さまざまな研究で、ミスが増え、生産性が落ちることが明らかになっている」という――。
デジタル技術が進化し、さまざまなことがボタン一つ、クリック一つ、タップ一つでできるようになった結果、私たちは当たり前のように、一度に複数の仕事をこなす「マルチタスク」を行うようになりました。
人間の脳の作り自体は20万年前とほぼ変わっていないにもかかわらず、処理しなければならない情報が加速度的に増えていること。
スタンフォード大学の神経科学者であるオフィールらによると、私たちが「2つのタスクを同時に行っている」とき、実際には、脳が猛スピードで複数のタスクを連続的に切り替えているだけだそうです。
あるタスクを行いつつ、別のタスクを行うとき、脳は一度停止し、情報を再編成し、新しいタスクや思考のために回路を切り替えることを余儀なくされるため、結局は時間がかかり、疲れてしまうのです。
オハイオ州立大学のワンとチェルネフによる、19人の学生を対象に4週間にわたって行った調査では、マルチタスクは、一時的に「まやかし」の満足感を与えてくれるものの、パフォーマンスが落ちることを明らかにしました。
ワシントン大学のメディナは、マルチタスクをする人には次のようなことが起こると指摘しています。
・生産性が40%低下する
・仕事を終えるまでにかかる時間が50%増加する
・ミスの発生が50%増加する
・創造性が大幅に低下する
以上のように、歩きながらスマホを操作しても、効率は悪いのです。
ただし、認知症予防のように、脳活性化には「二つの作業を同時に行うこと」は、効果的なようです。