
GPSの軌跡
日 程: 2017年8月21日(月)~27日(日)
メンバー: mikko(LD)、AKINA、higuma
走行距離: 740km
クワウンナイ川前編
コース:
8/21)
平塚自宅19:05⇒(東名・首都高・常磐道)⇒水戸IC⇒22:40大洗フェリーターミナル
8/22)
大洗フェリーターミナル01:45⇒19:45苫小牧フェリーターミナル⇒旭川北IC⇒23:50天人峡・清流橋Ⓟ(車中泊)
8/23) 小雨のち曇り時々雨/行程6H53′
清流橋Ⓟ6:30→6:50ポンクワウンナイ川出合→7:44凾(618m)→8:24柱状節理→12:34二俣(876m)→13:28カウン沢出合(ツェルト泊)
8/24) 曇り時々雨のち風雨/行程10H25′
カウン沢出合6:52→8:07魚留の滝(1070m)→8:23F2-10m滝(1085m)→8:32滝ノ瀬十三丁始まり→9:13二俣(1170m)→9:50滝ノ瀬十三丁終わり→10:07ハング滝(1320m)→11:51二俣(1355m)→11:52(2段15m滝)→13:02すだれ状の滝(1460m)→源頭→15:30登山道合流→16:23ヒサゴ沼分岐→16:52水場→17:17ヒサゴ沼避難小屋(泊)
日記:
8/21)
AKINAさんと一緒に大洗フェリーターミナルに向かう。久しぶりの首都高、しかも夜走行なので老眼のためナビの矢印の向きが殆ど見えずに珍道中ならず珍走行でやっと大洗フェリーターミナルに到着でやれやれ。歳をとったものだと実感せざるを得ません。。。。
深夜1時45分の出航であるが、到着後まもなくhigumaさんとも合流し10時40分ごろから乗船が始まる。
深夜便はベッドが4台の個室であるが、今回は三人で1室使わせてもらえたのでラッキーだった。
直ぐにベッドに入り眠ってしまったため気づかないうちに出港していた。。。。
明日は寝不足気味で入渓になるので、しっかり寝だめをしておきましょう。
下船する前にお風呂に入り、20時過ぎに苫小牧から高速道優先で天人峡に向かう。
零時少し前に清流橋側の駐車場に着くと、札幌ナンバーの車が一台止まっていたので入渓者がいることを知る。昨日入渓したのか、今日入渓したのかは不明ですが入渓者がいると思うと心強いですね~
5/23)
5時起床、各自用意の朝食を済ませて、装備をじゃんけんで振り分け出発します。
出発前に橋の上からクワウンナイ川を見ると平水の様でホッ!3年前に同じ場所から見た時は水量も多く濁流と化していたので即断念、翌年は悪天候によりフェリーは何日間か連続で欠航、天人峡にも被害が出るほどの大雨のため中止にしたので、今回は三度目の正直といきたいところです。
清流橋の直ぐそばにあるしっかりした踏み跡を辿ると、まもなく行き詰まり???
もう一度入口を探そうと引き返し、車道を少し天人峡側に進むと入口が2m位だけ舗装されている個所があり道が続いていそうなので入って行く。入り口側のポールにはピンクのテープが巻かれていた。
草ぼうぼうであるが林道跡に着く踏み跡を忠実に20分程辿ってポンクワウンナイ川出合で川床に下りる。出合に下りるのが大変だったと記された記録が多くあったが、少し先まで進めば2m位のゆるい傾斜の所を簡単に下りることが出来ます。手前の崩れた場所(記録に記されている下降場所?)に足跡が付いていたがここで下りると高さもあり大変だと思った。
クワウンナイ川に入渓すると間もなく小雨が降り始めドキッ!
予報は曇りだったのに外れです。前進するか、撤退するかを相談の結果、もう少し先に進みながら様子を見ることにする。するとまもなく止んでホッ!
暫く河原歩きが続き、ポンクワウンナイ川出合から1時間弱で凾に着く。
凾(618m)
凾の右岸側に斜面を直上する踏み跡を見つけ、跡を辿ると直ぐに壁に当たってしまう。この踏み跡を登っている写真をHPで見ていたので、間違いないと思ったのだが間違いでした。一旦、戻って今度は右側に向かう踏み跡を辿るが、トラバースから1段下の踏み跡に下りるところが摑まるところが無く、落ちたら凾にドボンなので怖いです。higumaさんは強引に通過するが、よく見ると下の岩伝いに踏み跡に行けそうなのでmikkoとAKINAさんは少し戻って岩伝いルートで踏み跡に合流する。大岩の上からこのルートは見えないが岩の末端まで行けば見え、松の木?にスリングも1本下がっているのが見えます。(しっかりした踏み跡が2本もあるが間違いなので踏み跡に入らないよう要注意です!)
踏み跡を辿ってトラバース後、少し高度を上げた後、下りは摑まる木が小さすぎるので安全を取って懸垂で下り、下りた場所から少しトラバースして川床へ下りる。
川床に下りると直ぐに、柱状節理の壁が現れる。


川幅もだんだん狭くなっていくと、水深が深くなり流れも急になるので、緊張を強いられる渡渉もあります。極力渡渉を減らすために、台地があるところは踏み跡を探しながら進み(結構あります。)、へつれるところはへつって進み、13時半頃カウン沢出合に着く。
本日入林届が出ていたのはmikkoパーティのみだったので貸し切り状態です。
早速ツェルトを張って、楽しみにしていたオショロコマ釣りをしましょう。
mikkoが持参したぶどうむしは6匹だけ。。。。。これで6匹釣りたいけど大丈夫かなぁ。
竿を出すと直ぐに当たりがあり1匹ゲットでヤッタネ!
竿を出すと直ぐに当たりがあるが、合わせが難しく引き上げると吐かれてしまってあ~あ。。。。。こういう場面を何度となく繰り返し、途中まで釣り上げたのに、空中で針から外れてしまってドボンも3~4匹ありチョッと悔しい。
エサが無くなって、仕方ないので食料の竹輪を小さくちぎって餌の代わりにしたらなんと25cmのオショロコマが釣れてしまってヤッタネ!そのあともう1匹超大物が掛かるが引き上げる途中で針から外れて小沢にドボンで愕然、おまけにこの時竿の先端部分が折れてしまってあ~あ。。。。
本日の釣果はmikkoが4匹、higumaさんが1匹。焚火で美味しく焼いていただきました!(オショロコマは竹輪が好物?)


夕飯を済ませたあと、焚火を囲んで団欒していると3人組パーティの姿が見え、目の前の川を、スクラムを組んで渡渉してきた。(時間は18時ジャスト。)
三人の年齢はトータルで211歳だそうでビックリ、清流橋をmikko達より1時間遅い7時半に出発したそうです。彼らはテントを張っている間に日没を迎え、直ぐに暗くなってっしまったのでギリギリ間に合って良かったね。
8/24)
5時起床、
起きぬけにめまいがして心配するが2時間ぐらいで治まってくれてホッ!
焚火で暖を取りながら朝食を済ませて、お隣さんより一足先に出発する。彼らもヒサゴ沼の避難小屋を目指すそうで夕方お会いしましょう。
出発して間もなく、大岩ゴロゴロの倒木帯に突入し、岩を乗り越え倒木を跨ぎ、潜り抜けしながらの進みになる。(体力が消耗しそうです。)
魚留の滝の手前で、川底に沈む大きな平らな石の上にたくさんのオショロコマが集まっている姿を見る。我らが側にいても動じることなくじっとしています。時間があれば釣竿を出したいところですが、本日は3日間の内で一番行程が長い日なので横目で見ながら先に進みます。
魚留の滝(1070m)
迫力があり見栄えの良い滝です。もっちぃはここでたくさんのオショロコマを釣ったそうです。
巻は左岸側、水流寄りの泥斜面にあり滑りそうなのでチェーンアイゼンを付けて登る。

魚留の滝を巻くとナメが始まり、直ぐに10m滝(1085m)です。ここは右岸の巻き道を辿って落ち口へ出ると、いよいよ滝ノ瀬十三丁の始まりです。

先にクワウンナイ川を遡行していたもっちぃから、滑るからフェルトシューズが良いとアドバイスをもらっていたので三人ともフェルトシューズにしていて良かった。藻が生えていない個所は、滑っていて滑りやすいです。もっちぃに感謝!
延々続く2kmのナメの間には、ナメ滝が幾つも現れ、水面にはたくさんの鳥が飛んでいてきれいな風景に心癒されます。

1170mの二俣は右岸から巻き、左俣へすすむ。右俣に掛かる2段の滝も迫力ありきれいです。この辺りから時々降ったりやんだりになる。
まだまだ続くよ、滝ノ瀬十三丁は。。。。。
傾斜がややきついところもあるので、スリップに気を付けながら更に進み、大きなナメ滝を左岸側から登りきると滝ノ瀬十三丁はお終い。ここからまたゴロゴロ歩きになり15分後にはハング滝に着く。
ハング滝(1320m)
ここは滝の裏側を通り、そのまま壁沿いに岩場を登ったあとガレ場(4~5m)をトラバースし、草付きの中の踏み跡を辿ると壁に突き当たる。壁(4m)には4本の残地ロープがフィックスされている。
先ずは空身でロープを引いて登ってから、higumaさんに登ってもらい、ザックを3つ二人掛で引き揚げたあと、ラストをAKINAさんに登ってもらう。ザックが重くなければ難しく感じないと思うが、重荷を背負って登るのはキツそうです。
この時に後続三人の姿が後方に見え、大きな声で叫ぶが滝に声を消されて届かなかった。時間にして1時間ぐらい離れているのかな?
巻を終え、沢床に戻る手前にテントを張るスペースがあった。

大岩を乗り越えながら先に進みます。
2段15m滝(1355m)
二俣から2段15m滝が見え、左俣に進むと直ぐに巻き道があり左岸側の木の枝に赤テが付いている。入り口はボサボサに葉が茂っているのでテープが無いと分かりづらいと思う。今までテープに依る印は無かったので唯一の赤テかな。
2段一緒に巻いて、巻きの終わり付近にテント1張り分のスペースあり。
源頭っぽい雰囲気の中をさらに進むとすだれ状の滝が目の前に。。。癒し系でとってもきれいです。
すだれ状の滝(1460m)
ここは、右岸側の草付きに付く踏み跡を登ったあと、跨げる幅の小さな流れの中を登り、途中小沢から離れてトラバースで越える。チェーンアイゼンを付けて登ったので苦労はしなかったが、草付きを登らず始めから小沢を登ったほうが、階段状になっているので楽かもしれません。

すだれ状の滝を越え1時間ぐらいで、処々に残雪の残るお花畑に。。。。。
残念ながら、ガスっていて遠くまでは見えないがハクサンコザクラ等の花がたくさん咲いていてとってもきれいです。テントスペースも1張り分あり、ここに泊まっている人達の記録も何度か見たが今夜は雨予報が出ているので先を急ぎましょう。
ガスが濃い中、踏み跡を忠実に辿り岩場を越えて進み、やっと登山道に合流出来てホッ!ここまで来ればもう安心です。
ヒサゴ沼分岐から岩場を下り、途中から雪渓下りに変わってドンドン高度を下げ、雪渓の切れ目で水を確保して避難小屋に向かう。
遠くに見えていた小屋が段々近づいてきてやっと17時17分到着でホッ!10時間半弱も掛かってしまい長かった~
小屋の中は一見満員状態に思えたが、我らの分を気持ちよく空けてもらって寝床を確保でき感謝!ありがとう。
外は小雨が降っています。
先着者の若者パーティは3時起きと聞いたので、直ぐに夕飯の支度をして、20時前には就寝。。。。おやすみなさい。
mikko達の後続パーティは小屋に着くことが出来ませんでした。大丈夫かなぁ、少し心配です。
クワンナイ川後編に続く。