フランス厨房 ル パスポート

 
2024/11/24 11:16:46|その他
カラスミの熟成‥湘南フレンチ奮闘記・・
先日干し始めたボラの卵「カラスミ」です
干し始めて数日が過ぎ、カラスミらしい姿と色が出てきました
幸いにもまだ日差しが暖かく、この太陽光をたっぷりと浴び、卵が熟成します
 
例年ですと、この数倍は仕込むのですが、卵を抱いたボラが少なく、仕入れごとに数腹ずつの仕込みになります
 
このカラスミも後数日は天日干しにして、仕上げます
 







2024/11/23 11:19:46|その他
開店前のキノコ狩り‥湘南フレンチ奮闘記・・
今日は祝日で魚市場は休みで、その空いた時間を利用して山に入ってきました
お目当てはキノコですが、野生のシイタケが出始めで、ライバルに採られる前に!という訳です
 
ただ今年は雨は多く気温も高
めです
キノコの発生も不規則で、過去の知識はあまり当てにはなりません
 
そして取れたキノコも水分を多く含み、後処理が大変です
シイタケは新聞紙の上で天日干しにして、乾燥保存ですが、この日差しでは難しいです
 
あと採れたキノコは、ナメコとヒラタケですが、ヒラタケも水分を沢山含み、保存が難しいですが、だめなら痛む前に私の胃袋にしまい込みます
 
年々先が読めない陽気で、自然から食材を集める私のスタイルも、維持が大変になりました・・・
 







2024/11/20 16:42:30|その他
カラスミの仕込み‥湘南フレンチ奮闘記・・
11月も後半になりました、今急ぎ仕込まなければならない、重大な仕込みがあります
カラスミです
このカラスミの原料は、主にボラの卵巣を塩漬けにして作ります
 
まず、卵巣の熟成かげんを確認し、血抜き後にたっぷりの塩で漬けます
人それぞれですが、私は2週間以上塩に漬け、その後と水同割の液体に浸し塩抜き
この作業を数回繰り返し、塩分の調整後に天日干しで仕上げますが
 
問題は太陽光線の強さです
ある程度の光線の強さがないと、卵巣が熟成しません
 
もう冬ですが、今後ますます光線が弱くなりますので、急ぎ仕上げなくてはならないのです
 
もっと早く仕込めば?と思われるでしょうが、異常気象でボラにも異変が起き、過去のように、秋の初めにボラが抱卵してくれないのです
 
とにかく、今日から干し始めます
 







2024/11/19 10:55:17|その他
鹿肉の柔らかシチュー‥湘南フレンチ奮闘記・・
私が射止め昨日血抜きをした鹿肉を、シチューに仕込みます
ワインでマリネし、徹底的に血抜きをした鹿肉を、表面に焼き色を付けてから、コトコトと煮こみます
 
香味野菜やワイン、トマトなども加え途中水分を補給しながらです
2時間も煮込むと、肉もかなり小さくなり4分の1位でしょうか
 
これで味を調えれば、完成ですが詳細は企業秘密!柔らかくコクがあり野菜の旨味を生かした「鹿肉のトロトロシチュー」が完成です・・・
 







2024/11/18 12:12:06|その他
食材の血!‥湘南フレンチ奮闘記・・
野菜や果物には血は存在しませんが、魚や動物には血が流れています
家畜や野生動物にも流れていますが、家畜の場合は屠場で処理され、血は完全に除去されてから販売されます
 
肉屋のショーケースの肉から、血が滴り落ちないのは処理が完全だからです
魚はと言うと、ほとんどの魚類は血を抜いたほうが美味しいので、血抜き作業が終わった魚の方が、値段も高く売れます
 
魚でも一部の種類は逆で、例えばアカムツやクロムツ・金目鯛などは、血抜きをせずに寝かせた方が美味しいです
 
では、山の鹿や猪はというと、これは血抜きが完全に終わったものは、臭みがなく美味しいです
 
私たちが獲物を射止めると、まず血抜きから始まります
倒した獲物を木の枝に、頭を下にして吊るして頸動脈を切り、血抜きをします
 
今は大分進歩しまして、吊るし頸動脈を切った後に、電気ショックを与えて心臓を動かし、強制的に血抜きを行っています
 
今回は鹿肉のシチューを仕込むために、肉を水でモミ洗いをして、徹底的に血抜きをします
さらに一晩、白ワインに漬け込み浸透圧を利用して、完全に抜いてから仕込みます