平塚八幡宮・ぼんぼり祭(社殿より市街地を望む)
平塚市議会9月定例会の質問を9月8日に実施しました。
議会質問の行政側の答弁内容が議会事務局より配布されたので数回に
わたりこれから掲載します。
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【金子議員】
東海大学の事例とは真田の問題だと思うが、市のそのときの判断、こ
れは確約できるのか。要するに市長が判断するのかどうかという確約が
できるのか。
(都市整備部長)
そのときに何%にするという確約を今するということではない。あく
までもそのときになって、その現場の状況を見ながら軽減措置を継続す
るかどうかを判断するということ、その判断をするということはもちろ
ん確約できるし、それは税務を担当している総務部、あるいは都市整備
部、庁内の関係部の意見をすり合わせたうえで最終的に市として決定し
ていくというものである。
【金子議員】
そうすると現段階では市の全体、要するに平塚市として5年先に、事
業展開によってだが、軽減措置ができるということてよろしいか。
(都市整備部長)
今の段階で5年後についてできるとはっきり言うわけにはいかない。
それはあくまでもそのときに判断するということである。ただし、今ま
での事例からすると、そういう可能性があるかと考えている。
【金子議員】
これから5年先の話だが、来年度から課税がアップされて、農業者、
現在農業をやっている人たちに対して税金が上がっていく。農業者への
対策というのはどう考えているのか。
(都市整備部長)
農業を継続する方はもちろんいると思うし、農業を継続したくても土
地の造成工事が今年度から順次始まるので、事業によって農業を続ける
ことができなくなった方に対しては、一般的には組合でその農業収入に
対する補償をしている。立毛補償というものである。通常農業をしてい
たら農業収入を得られるだろうというものを補償する制度であるので、
そのように処理されていく。
【金子議員】
今の政策というのは、現在大神地区には賛成の人々異議を唱えている
人いるが、そういうものは説明しているのか。
(都市整備部長)
個々の問題に対して、質問があったときには当然説明している。た
だ、ここでようやく市街化区域に編入し、組合の認可が下りて9月22
日に設立総会が開かれる。それから順次農業を継続したい方にはこうい
う制度があるという説明を繰り返し行っていきたい。
【金子議員】
行っていきたいのと説明をしたのとは違う。説明をしたのかどうか聞
いている。
(都市整備部長)
全体での説明、例えば先ほど言った立毛補償という農地に対する補償
について全体説明会として説明したかという資料は今私の手元にはない
が、個々の相談を受けたときにそのように対応したということは聞いて
いる。
【金子議員】
今の答弁だと部長が対応していないようである。平塚市として方針を
出しておかなければいけないのではないかと思うが、今後どう考えてい
くのか。
(都市整備部長)
事業が始まってから農業を継続したいという方がいれば、まずいつま
でできるのか、あるいは水の問題などいろいろな問題があるので、その
辺についてはその場所によって違うので、個々の説明というか対応にな
ろうかと思う。それで、その際にその場所場所ごとにいつごろ工事が始
まるのか、あるいはいつごろ新たに自分の農地ではなく、今度は宅地と
して利用できるのかということも含めて個々に説明をしながら理解を得
ていきたいということと、合わせて先ほどの補償の問題、あるいは税金
の問題についても分かりやすく説明していきたい。
【金子議員】
議会という公の場になったので、この問題が提起されたから公という
部分になるから、今後やはりこういうところまで農業者に対するか地権
者に対して説明をしておくのが適切ではないかと思うが、今後これに対
してどう考えるか。
(都市整備部長)
今後もちろん事業をスムーズに進捗するには、それぞれいろいろと悩
み、課題を抱えている方がたくさんいるので、それは個々の問題として
説明を繰り返ししていきたいと思っている。それと、先ほどこれまで説
明をしていなかったのかということだが、仮申し出の説明会というのを
行っており、その際に先ほどの立毛補償などの説明をしている。
【金子議員】
学校建設は延期になるという話だが、どれくらい延期になるのか。
(学校教育部長)
相模小学校の移転問題については、相模小学校の建設については設計
に2年、建設に2年ということが物理的な部分ではある。そういった中
ではやはり建設には保留地の確保というところがポイントだと考えてお
り、その辺が明らかに部分にならないといつごろまでの延期ということ
を具体的に言うのは難しいと考えている。いずれにしても相模小学校の
移転ということについては、大神地区と市との約束ということなので、
これが早期に実現できるよう庁内関係部課と連携をとって進めていきた
いと考えている。
【金子議員】
学校建設の保留地というのは学校建設の場所だと思うが、組合設立し
たのだから、保留地はスムーズにいくのではないのか。
(都市整備部長)
相模小学校の建設予定地というのは大神公民館の東側の約2ヘクター
ルを予定している。そこを保留地として生み出して、学校用地として市
で購入して学校を建設する予定になっている。そこのところには住んで
いる方もいるし、事業を営んでいる方もいる。また農地として持ってい
る方もいる。まずはそういった方の理解をいただきながら、さらにはそ
の方の移転先を先行整備していって、なるべ<早く当該保留地が更地と
して、建設用地として生み出せるようにしていきたい。
【金子議員】
事業の総額220億円は大丈夫だという答弁だが、何回も私は聞いて
いるが、本当に220億円で大丈夫なのか。それと、この事業の補助金
は31億円ということだが、これは追加を繰り返すことはあり得るの
か、ありえないのか。というのは、事業計画は平塚市が作った事業計画
ではなくて、組合設立の準備会が頼んだ民間業者が作った計画書だと思
う。それをいつも前面に出して220億円と言ってきているが、これは
確約できるのか。
(都市整備部長)
確かに市の作った計画ではない。それは民間の事業者が作った計画だ
が、その積み上げについては今年の4月1日に認可申請書を受けてから
縦覧までの間、約1か月だが、細かくチェックした。その際には、国土
交通省で公表している公共工事の設計労務単価などを使って適正に積み
上げがされているということも確認しているので、現段階で220億円
を超えるということの想定はできないし、このまま推移していけば
220億円で事業が実施できると捉えている。
【金子議員】
今後それが増えたときに、問題はその15年、そこまでが事業計画に
入っていて、みなさんがここで議論したってこれはスタートの段階であ
る。15年先だというと私も分からないし、みなさんも分からないと思
う。そういう中でこの補助金が31億円で大丈夫です、220億円で大
丈夫ですと、それを言い切れるのかどうかが大事だということである。
事業は民開がやることだからそれは構わないが、補助金は市が出す。税
金で出していく問題だから、補助金がいくらになるのかというのが今後
重要な問題になっていくと思う。将来の人たちがこれを負担しなければ
いけない、そういう大事なお金である。それが大丈夫だと言い切れるの
かどうかというのを私は心配している。それはどうなのか。
(都市整備部長)
土地区画整理事業費の220億円については先ほど言ったとおりであ
るが、市で約束しているのは220億円が増えるか増えないかというこ
とではなくて、平均減歩率41.6%をこれ以上上げないように、それは
地権者にこれ以上負担をかけないように市の方できちっとサポートさせ
ていただくということである。仮に220億円を超えるようなことが
あったらそれはまた別の、例えば国、県の補助金を活用してなんとか穴
埋めをするということもあろうかと思うし、さらには技術的に、例えば
道路の線形を変えたりもろもろの設計をもう一度見直してもう少し減歩
率、公共減歩が下がらないかどうかということも検討しなければいけな
いと考えている。さらには先の議会でも出たとおり、搬入土について、
少しでも安価に、あるいは無償で、さらには有償で入れることによって
事業費の圧縮ができると考えているので、そういうことも含めて相対的
に今後検討し、努力していきたい。
【金子議員】
事業費の問題だが、Aでイオンモールなどの誘致企業、これは確約さ
れているという答弁をしたが、例えばイオンモールは商業施設なので、
何年というめどが立たなければイオンモール自体が、厚本の方によい場
所が出たらそちらに移ってしまうという事例が発生したときなどは、今
度は大神の方は買収していても途中で止めてしまうようなことが起きる
のではないか。買収しててもというのは確約していてもそれが買収しき
れないうちに終わってしまうということなのだが、その辺はどう考えて
いるのか。
(都市整備部長)
議員が言ったような厚木の方に適地があれば、というのは私は知らな
いが、今のイオンモールの意向だが、それはあくまでもあの大神の土地
に進出をするという意思がある。今は仮契約だが、正式契約がいつかと
言うと、組合設立後、年度内くらいには仮換地指定ができるかと思う
が、その時期を見て正式契約を結んでいくという予定になっている。そ
の後どうするかということはまだはっきりしていないが、土地が空いた
段階で徐々に建設工事が始まっていくというのが今の情報である。
【金子議員】
この事業の非常に危惧される部分が相当ある。地権者が、全部で
90%以上が賛成していないということが大きな問題になってくるが、
組合設立したときに内部でいろいろトラブルがあって、どんどん延びて
いってしまったときに、この責任は、Dに入ってくるが、この責任は理
事者の責任だという答弁があったが、私はこれを進めている行政も責任
があるのではないかと思う。行政のトップは市長である。市長にこれは
どういう考えを持っているのかと聞いたが、部長が答弁し、私の質問は
従来から市長になりかわって部長が答弁するので、私は部長が平塚市長
だと思っているので部長の方を向いて質問をしているのだが、これは本
当に組合の理事者が、代表が当然論理上は責任を取るのだが、行政に責
任はないのか。
(都市整備部長)
法律上として、先ほど区画整理法上の規定によってという話をした。
ただ、このプロジェクトはもともと県、あるいは期成同盟会で作ったツ
インシティ整備計画に基づく計画である。さらには本市の北の核として
の大きなプロジェクトで、平塚市としても積極的に推進しなければいけ
ないという立場であるので、最終的な責任うんぬんではなくて、それは
最後まできちっと我々として責任を持って事業を収束させていく、その
ための努力をしたいということである。
【金子議員】
最後に、市長は本当に地権者の相当の部分の合意が得られない現在で
進めていくということをよしと思っているのか。
(市長)
先ほど、議員は9割が同意をしていないという話をしたが、逆で、
82%の方が同意をしている。だからそういう方の意思確認も取れてい
るわけなので、しっかりと事業は進めたいと思っているし、今後組合に
対してもしっかりと支援していきたいと思っている。
【金子議員】
私の考えは20%の人がおかしいよと、もっと説明とかいろいろして
ほしいという部分があるので、そこの部分を大事にしなければいけない
のではないかと言っている。いかがか。
(都市整備部長)
議員の言うことはよく分かるし、残り20%弱、17%の方の同意は
いただいていない。そういった方に同意をいただかないとこの事業はな
かなかスムーズに進んでいくということはできない。したがって、これ
までの繰り返しになるが、より丁寧に説明をしたいということと、例え
ば4月1日に認可申請を受けたときには同意者が261人だったが、そ
れに対して現在は291人ということで、この7〜8月で30人近くの
方が同意書を出していただいている。それは、事業がせまってきたとい
うこともあろうかと思うが、やはり個々の具体的な検討に入ってきた段
階かと思っているので、そういったことを大事に、細かく説明しながら
理解をいただいていきたい。
. つづく