リアルなクライマーの試作過程を公開します。
今回のクライマーは何度も失敗を繰り返し漸く辿り着きました。都度、図解しメモを記した結果、ここに掲示するような図面が出来ていました。
材料は竹とんぼの端材の内側を使いました。板材一枚一枚を、平らな板に貼ったサンドペーパーの上で削り、厚さを統一します。
アガチスや桐の板で作っても良いでしょう。その際は、ピンの長さやスペーサの厚さなど、使用する板厚に合わせた若干の調整が必要です。
写真ー1
部品図です。
ピンは図示してありませんが、長ピンは大外まで通すピンです。単品は内側の板の間をつなぐ長さのピンです。写真ー4のピンの関連から長さを想定してください。
ピンはΦ3mmの竹串です。
写真ー2
板材とピンの組立要領図です。
ピンと板材を接着する場所としない場所に気を付けます。
接着しないピンは、伸縮するためのゴムを掛けるピンで、ゴムが切れたときに交換するため、抜差し出来るようにします。
写真ー3
紐とゴム輪の掛け方を図示したものです。
上腕と下腕が伸縮するようゴム輪を掛けます・・・・・実用新案並みのアイディアかも!
ここで苦労したことは、腕の動きと脚の動きの順番です。腕が先ずよじ登り動作を起こし、脚が追従するような動きを一本のゴム輪で再現することです。背中のピンの位置によりこの作用が実現できました。
写真ー4
部品の写真です。紐とゴム輪は写っていません。
部品の関連を「見える化」により表わし、高齢者にも愉しんでいただけるよう配慮したものです。
写真での配置は、部品相互の関連を示すもので、この位置に取付けるのではありません。特に、スペーサーの取付け位置は、写真ー1の部品図に倣います。