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リアルなクライマー・・・組立完了

全部の部品が組み上がり円滑な動きを確認し終わったらゴム紐の組込みです。

写真ー1
ゴム紐の組み込みを完了した状態です。
頭の前に手が接触し、膝が曲がり肘に当たった状態となります。
このような人体の格好に似た形態を再現するのに苦労し、何とかできた時の悦びににんまりしているところです。

背中にあるピンの位置が非常に重要です。
一本のゴム紐により、腕と脚を曲げさせ、且つその動きを人体の動きそっくりとするためのピン位置です。
この位置に決めるには、何回も孔位置を変え作動テストを繰り返しました。

写真ー2
引き紐を組込みます。1mm程度の銅線を工具として使い紐を通します。
通し方は先に掲示した図面に拠ります。紐とゴムが交錯しないよう気を付けます。
引き紐とゴム紐が重なって通る上腕の下側のピン(脇の下)での交錯に注意します。

写真ー3
引き紐の装着状態です。正面から見た図です。

写真ー4
ゴム紐の装着状態です。背中から見た図です。
中央に見えるピン位置がゴム紐の強さを左右し、脚と腕の動きを再現してくれます。







リアルなクライマー・・・組立その2

各部分の組立過程を紹介します。

写真ー1
腕の組立です。
滑り防止の可動ピンが円滑に動くことを確認します。また仮に引き紐を挟み抵抗の大きさをチェックします。スプリングの曲げ具合を微調整します。
 図で刺してあるピンは「ゴム輪」を掛けるピンです。このピンは、ゴムが切れた時に交換するため取外し可能にします。上腕の内側を摺動するため、ピンの頭が出っ張らないよう削り調整します。

写真ー2
胴体のスペーサ取付け状態です。
スペーサの取付け位置は、以前掲示した図面に従います。
大まかには、引き紐とゴム紐が胴体内に取込まれ見えないようにします。その隙間があれば多少のずれは影響しません。

写真ー3
太腿(上肢)の取付けです。胴体と下肢が自由にぶらぶらするよう組立てます。

写真ー4
上腕と下腕の胴体への組込みです。
各部の円滑な動きを確認します。







リアルなクライマー・・・組立その1

全部品の加工が終わりました。
ここで漸く、左右を合体して作った部品の左右分離を行います。
各部品の組み合せ手順を確認するため一体分を試験組立します。


写真ー1
左右の部品を分離しているところです。両面接着テープを剥がすのに一寸苦労します。
左右の剥がした部品には合番(A,B,Cなり1,2,3など)を記入します。


写真ー2
全体を組立てた時内側に組込まれる部分を先行しチェックします。
胴体部分、下肢、下腕にスペーサを取り付けます。


写真ー3
全部の部品をピンにより接続します。
ピンの長さが適当かをチェックします。
特に、内側に入り摺動する部品に使うピンの出っ張りが無い事を確認します。


写真ー4
試験組立をした後、各部の修正を行います。
教材として提供することに備え、写真のような説明図を作成しました。
部品とピンの組込み関係を示す図です。
ある社会貢献グループの実践では、この図を参考にしても、ご高齢の方には持ち時間2時間でもぎりぎり掛りました。







リアルなクライマー・・・滑り止め部品完成

写真ー1
スペーサとスプリングを組合せた後、スプリングを曲げます。
ラジオペンチの先端を使い30°位の角度に折り曲げます。


写真ー2
一個の部品完成状態です。
先端の円い可動ピンについては、以前説明したとおりです。


写真ー3
製作予定の全量が完成しました。
右端が腕に組込んだ状況です。


写真ー4
スペーサ、滑り防止機構、各部の接続ピンです。

漸く細かな部品が用意できました。







リアルなクライマー・・・滑り止め部品の製作

スプリングを支える材料は3mm角の竹串を使いました。スペーサの役目も兼用します。

写真−1
3mm角×210mm長の竹串に所定の長さの罫書き線を入れます。小さな部品は一挙に作る方が効率的で、精度も良く出来る気がします。
竹串は四角なものばかりではありません。菱形のようなものは外します。


写真ー2
スプリングを差し込む0.5mmの孔を明けます。約5mmの深さのキリ孔を設けます。0.5mmのドリルは竹の繊維の堅さに負けて曲がります。維管束の部分と肉の部分とでは堅さが異なるため、ドリルの先端が瞬間的に逃げます。裸眼で加工部分を見るのは危険ですからゴーグルを嵌めています。


写真ー3
孔明け完了のスペーサです。


写真ー4
0.5mmのばね鋼を差し込んで接着剤でとめます。
ばね鋼は約35mm位に切断します。