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モンゴルに飛ぶ竹とんぼ大使 側面加工2

写真ー1
側部の粗切りを完了した数百枚の羽根
素材です。ニッパの握りの摩擦により必ずと言ってよいほど肉刺が出来ます。


写真ー2
拡大写真です。竹の繊維が綺麗に見えます。板材をサンドペーパで一枚一枚研削したものです。


写真ー3
逆手切りと順手切りの作業途上です。


写真ー4
切断端材です。
足に刺さると危険ですので必ず箱に回収しています。







モンゴルに飛ぶ竹とんぼ大使 側面加工

えぐり部分の切断はプラスチック用ニッパを使います。このニッパは両刃ではないため罫書き線ぎりぎり近くまで切断できます。

写真ー1
ニッパを順手に持ち切断するところです。
刃の先端を鋸目のちょっと手前に置き切断します。


写真ー2
切断したところです。
割れ防止鋸目が竹の繊維の割れを防いでいます。


写真ー3
切断終了


写真ー4
羽根の反対側のえぐれ部分を切断します。
ここまではニッパは順手で握ります。

反対側のえぐれ部は、ニッパの歯を逆向きにして切断します。逆手の持ち方となります。
一枚一枚の全えぐれ部を切断するのではなく、同一箇所を同じ持ち方(順手)で切断し、全数が完了したら次の切断箇所(逆手)する方が効率的です。







モンゴルに飛ぶ「竹とんぼ大使」 製作過程

ある方から羽根材の作り方を掲載してとのご要望がありました。
以前も紹介はしていますが、自分なりのやり方を掲示します。

写真ー1
Φ2mmの孔明けが完了した羽根材です。
ドリルの定格は15分ですから、600枚余の羽根材を加工するには一挙には出来ません。15分超過したら別の作業を行ない、冷えてきたら再度孔明け作業に戻る、この繰返しです。


写真ー2
孔明けが終了した羽根材をΦ1.7mmのギンナン串で30枚ずつセットします。いわば羽根材の蒲焼です。


写真ー3
側面のえぐり部分の一番細い部分にのこぎり目を入れます。これはえぐり部分の切断加工時、竹の繊維の割れを止めるためです。
串刺し状態の30枚を一挙に円鋸にかけます。
軸孔加工と鋸目入れ作業を15分ずつ交互に行ないます。


写真ー4
割れ防止鋸目の拡大写真です。







モンゴルに飛ぶ「竹とんぼ大使」・・・事前準備の大切さ

モンゴル行きの計画を伝えられたのは一年前です。
以前から、竹とんぼの羽根素材は自分で作ることをモットーとし在庫を増やしました。
それが役に立ちました。
竹の香りや感触を愉しみながら素材との会話が出来ます。

写真ー1
黴が侵入していないか在庫の一枚一枚を調べ、罫書き線が中心と狂いがないかをチェックします。
一寸アルコールが入った状態でのチェックですから、多少の狂いはあります。
単なる自己満足です。


写真ー2
600枚強の蓄えがありました。
イベントで使う羽根材料も、丹精込めてお送りする材料も同じように扱いたい。

NHKの番組「それをお金で買いますか」マイケル・サンデルの講演を聴きながらあちこちの箱から袋から集めました。


写真ー3
数ヶ月前から孔明けです。
粗製乱造は身にあわないし、気に入らない性分です。







モンゴルに飛ぶ「竹とんぼ大使」

モンゴルに飛ぶ「竹とんぼ大使」

ある地区のロータリクラブがモンゴルでの活動の一環で現地を訪問しました。
その際、是非竹とんぼを進呈したいとの提案があり進呈することになりました。
先ずはその雄姿をご覧ください。

写真ー1
勢ぞろいした101機の友好親善機

写真ー2
スタンディングセット
羽根の上面には、ロータリクラブのマークが、機体には友好・親善のモンゴル語が見えます。

写真ー3
オリジナルセット
両国の国旗を羽根の両端に着けました。

写真ー4
羽根の削り方は競技用の竹とんぼと遜色ない加工を施しています。

訪問先のロータリクラブでは9月の小学校の始業式に初飛行をするとのことです。