有り余る時間を楽しく過す極意を知った友人らとの交流の場。 環境にやさしい趣味の世界へどうぞ。 趣味は現役の時から持つと人生が倍に楽しめます。
 
最終回・・モンゴルに飛ぶ竹とんぼ大使

最終回 モンゴルに飛ぶ竹とんぼ

付加価値の重要性を「竹とんぼ」から教わりました。

写真ー1
モンゴルのロータリクラブの代表者とJAPONからの代表者が竹とんぼを介在しトータルで「友好・親善」です。


写真ー2
群馬のNさんから十数年以上前に「コプター」の作り方を教わりました。目から鱗です。九州の仲間の皆さんが工夫され努力され伝達されたとのことです。
情報の偏りの無い仲間が愉しい「竹とんぼ」。


写真ー3
楽な方法を10年かかって会得しました。
一挙に印刷、両端を切断。


写真ー4
プリンターのメーカによりずれます。
贈り物の印刷(文言・図柄・色合い)を慎重にしないと「竹とんぼが廃る」。
バランス感覚を持ち、他人依存ではない「竹とんぼ人生」!!それをNさんから教わりました。


付加価値の大切な厚紙の選び方から・・・・
次回のシリーズです。







モンゴルに飛ぶ竹とんぼ大使・・・衣装を着け壮行会

モンゴルに飛ぶ竹とんぼ大使

写真ー1
羽根の加工が終わると過熱し捻ります。
数が少ない時はライターを使いますが、大量に過熱するにはやはり電熱器を使います。
1,2,3と数える間にスッと捻ります。即、濡れタオルにジュッと触れ、急冷し焼入れを行います。
竹の表面側を冷やします。裏面を冷やすとタオルの湿気により竹の繊維が膨らみ表面がざらつきます。


写真ー2
完成状態のフォルムです。
軸周りはもう少し薄く削りたい感じがします。


写真ー3
お出かけの衣装を着飾った箱入り娘となります。


写真ー4
モンゴルに出かける前の壮行会での整列風景です。







モンゴルに飛ぶ竹とんぼ大使・・・稜線の美

モンゴルに飛ぶ竹とんぼ大使

教材用竹とんぼやプレゼント用であれ、稜線の美しさを織り込むことを心掛けています。
秋岡先生の作品を「竹とんぼからの発想」で見た時の感動は未だ脳裡に焼きついています。羽根の外形や仕上具合、また色の美しさはともかく、稜線が一直線やS字カーブを描き凛としていることに感動しました。
どうしたらこの稜線が作り出せるのか、片道3時間掛けた修行にのめり込んだ次第です。

写真ー1
工作台で加工中の羽根材。フェルトペンで茶色に塗ってあります。
最大翼厚線に乱れが見えますが、ちょっと削り過ぎたためです。

写真ー2
バランスを見ながら仕上ます。

写真ー3
翼端の断面形状です。
プレゼント用でも手抜きはせず丁寧に形作ります。
最大翼厚線を前縁から30%位にしています。

写真ー4
削り加工途中でバランスをみている段階(過熱して捻る前)でも軸を水平にし回転させるとスラスト(前進力・・・揚力)が発生します。
軸心近傍のえぐり効果でしょうか。







モンゴルに飛ぶ「竹とんぼ大使」 ヤスリ作業

モンゴルに飛ぶ竹とんぼ大使

外形を整え、表面・裏面をグラインダー研削したものを在庫として確保すれば緊急の要望に即応できます。心掛けてはいるのですが、都度加工に追われます。

写真ー1
外形を円滑仕上げした羽材です。

写真ー2
羽根の表裏をグラインダー研削したものです。

写真ー3
漸くヤスリでの加工に掛ります。
裏面のえぐり加工は、半丸の粗削りヤスリを使います。羽根材料が比較的小さいので大きめのヤスリ(重さがある)を使うと押えなくてもヤスリの重量により自然に削れ楽です。
小さな面積を削るにも大きめのヤスリを使います。
裏面の羽根の稜線がSカーブを描き、左右の羽根の後縁端(プロペラ設計で言うトレリングエッジ)が綺麗につながっています。
竹とんぼに嵌まった要因の一つが、「竹とんぼからの発想」で見た稜線の美しさです。

写真ー4
裏面の加工状態です。
軸芯近くはピッチ角が大きく、翼端近くは小さく、えぐれた形状になります。
翼端部分は厚みを残しフライホイール効果を出します。







モンゴルに飛ぶ「竹とんぼ大使」 外形円滑加工

モンゴルに飛ぶ竹とんぼ大使

外形の円滑仕上に入ります。数多くの羽根を同じように作るにはどうしても電動工具の力を借ります。
グラインダーの砥石を木製に替え、サンドペーパを貼ります。

写真ー1
羽根の長手方向の寸法を決めます。
軸孔に合うピンを中心に羽根を回転させ、羽根の先端を円弧に削ります。
ピンの支持部材は左右に移動でき、サンドペーパの消耗を全面に平均化します。
向って左のディスクは直径90mm、右は80mmです。

写真ー2
罫書き線に沿って外形を円滑に加工しています。削り屑(粉)が飛び散りベランダ一杯に粉雪が降りますので、必ず掃除機のホースをディスク近くにセットします。お隣のベランダまで粉だらけにしたことがあり、それ以来粉塵対策を怠り無く実施。

写真ー3
裏面と表面の不要部分の研削です。
ディスクの円周に対しある角度で交錯させると余肉部分をえぐることが出来ます。
この作業を抜いて、初めからヤスリで削るには削り代が多すぎて腱鞘炎になってしまう経験から手抜きの工作過程を入れました。

写真ー4
研削状態を判りやすくするためフェルトペンで色を塗り、裏面加工をしたものです。
茶色の部分は未研削部分で、竹の地肌色の部分が研削された部位です。