有り余る時間を楽しく過す極意を知った友人らとの交流の場。 環境にやさしい趣味の世界へどうぞ。 趣味は現役の時から持つと人生が倍に楽しめます。
 
羽根の厚さで角度を得る工夫

羽根の厚さで角度を得る工夫

羽根の任意の位置(半径方向)での厚さと幅により、削った部分の角度が得られます。

写真ー1
裏面(前進面)を削った羽根を正面から見た図です。
中心より左側は、前縁端(リーディングエッジ)が見えます。中心近くの羽根の厚さは薄く、外側に行くほど厚く見えます。
右側は後縁端で、表面を削っていない状態ですから元の板厚のままです。

写真ー2
見る角度を変えて削った状態を見ます。

写真ー3
平な所に羽根を置きます。
裏面を削ることにより前縁端が弧を描くように現れ、後縁端が水平に見えます。この差がタンジェントとなります。







中間仕上はヤスリも替えて

中間仕上はヤスリも替えて

削り面を綺麗に仕上げ、稜線をびしっと出すには細かな目のヤスリを使います。

写真ー1
粗削りのヤスリ目を消しながら稜線を鋭く尖らせます。
木彫ヤスリの中目を使います。


写真ー2
ほぼ平均に削れた状態です。
木彫ヤスリの目も粗削り用に比べると細かいことが判ります。


写真ー3
木彫ヤスリの削り目を綺麗にするために、中目の鉄ヤスリを使い仕上ます。赤着色の線が消えるぎりぎりまで削ります。


写真ー4
中目鉄ヤスリの目の並び方や向きは、木彫ヤスリとは明らかに異なります。







粗削りは大胆に且つ繊細に

粗削りは大胆に

写真ー1
裏面の片側を粗削りしています。
後縁端(トレリングエッジ)の赤線を削りすぎないよう残します。
翼端の赤線も残します。翼端部分の肉厚は残し、フライホイール効果を得たいからです。

写真ー2
反対側の羽根を削ります。
左右の羽根をバランスよく均等に削っていきます。

写真ー3
ほぼ粗削りが終了した状態です。中心の軸心上を通るS字の稜線を綺麗に残します。このS字の尾根は、元の羽根材の裏側の平面が一本線となり残っているのです。
初めて秋岡先生の「竹とんぼからの発想」の写真で、このような稜線を見た時にはその美しさに感動しました。

写真ー4
この粗削りをしたヤスリです。
木彫ヤスリの大型(250mm)のものです。バサバサ削れ気持ちよいです。
使い方によりかなり細かな作業にも使っています。







竹とんぼへの一思考・・・相似製作法への挑戦

竹とんぼへの一思考・・・相似製作法への挑戦

竹とんぼ競技大会に参加し、大勢の皆さんから素晴らしい作品を見せていただいたり、頂戴しています。大半の竹とんぼ仲間は、作品を褒めると呉れます。
その素晴らしい作りかたを競技用竹とんぼから、教室用竹とんぼの段階に広げられないかなと思い挑戦した記録です。
教室では時間的な制約があり、粗製乱造的な面も見えなくも無いと反省している次第。

少なくとも、プレゼント用として差し上げる竹とんぼは
競技用を作る要領に沿って作るよう心掛けています。

写真ー1
純竹のフォルム・・・・下面(裏側)の稜線が綺麗に見えます。羽根の厚さをえぐった加工をしています。

写真ー2
上面(表面・・・・プロペラ用語では後進面)の様子。

写真ー3
プレゼント用の10cm長さの羽根材を工作台にセットしたところです。羽根の孔(2mm)は工作台の2mmのピン(頭部の無い釘)にセットします。腱鞘炎防止のためです。
着色は、削る様子が判るようにしたものです。

写真ー4
裏面(前進面)のえぐり削りの開始状態です。平の裏面を湾曲加工する工程です。







クリスマスプレゼント
30セットのプレゼントが完成しました。
カードには今年一年が楽しく過せたこと、来年も一緒に遊び、歌いましょうの文言。
良き年を迎えましょうの文字を入れたヘリコプターとしました。
週末のサロンで皆さんに贈られます。