有り余る時間を楽しく過す極意を知った友人らとの交流の場。 環境にやさしい趣味の世界へどうぞ。 趣味は現役の時から持つと人生が倍に楽しめます。
 
2013/03/04 22:20:22|バランスとんぼ
バランスとんぼ・・・胴体その3

バランスとんぼ・・・胴体その3
 
胴体の頭の部分を写真で見ても、なぜあごの角部を削るかなど判り難いと思います。完成した形を見れば理解できると思います。
 
写真ー1
完成の姿です。
目玉が2個、節の高い部分の直ぐ先ににチョコンと着きます。
嘴は銅線を曲げて作ってあります。この銅線を使うことが手抜きの一箇所。
羽根を良く見ると一枚の羽根に線を入れてあたかも2枚羽根がついているように見えるでしょう。ここも手抜きしています。本来なら羽根は左右2枚ずつ計4枚です。
 
写真ー2
あごの部分にΦ1mmの孔を明けます。ここに銅線を差し込みます。
 
以下、工作の順番は後になる銅線の差込具合や曲げ具合を、写真−3、4で予め見てみます。なぜ胴体の先端をこんな形にしているかが判り易いと思います。
 
写真ー3
約Φ0.9mmの銅線を差し込んだところです。銅線の先端はヤスリで円く仕上ます。
 
写真ー4
羽根を取り付けた後、図のように曲げて重心の調整を行ないます。
支持台(竹串程度の太さの棒)に載せた時、胴体の先端が台と干渉しないようにあごの角を削り取っているのです。支点の位置(銅線の先端)をなるべく上に維持したい目的もあります。







2013/03/03 22:29:27|バランスとんぼ
バランスとんぼ・・・胴体その2

バランスとんぼ・・・胴体その2
 
手抜きは支点となる嘴(くちばし)を胴体の先端部分に設け無いことにします。嘴は銅線を差し込むことにより代用します。嘴を作るには、先端を曲げる必要がありますがこれが結構難しい。
 
写真ー1
嘴を作るために先端を薄く削り出したものです。この先端を90°近くまで曲げるのが大変です。節の近くの竹の繊維が入組んでいるため折れ易いのです。
 
写真ー2
節の高い部分から先をニッパで揃えます。
上の6本は揃える前の状態、下の6本が先端を切取った状態です。節の高いところから先端までの長さは5〜6mm位で、目玉が取り付けられる長さであれば良いでしょう。
 
写真ー3
先端のあごの部分を削り取ります。あごの角部に銅線を差込みます。
 
写真ー4
羽根の取り付け孔Φ2mmを明けます。







2013/03/02 20:24:06|バランスとんぼ
バランスとんぼ・・・胴体

バランスとんぼ・・・胴体
 
胴体は孟宗竹の節の部分を頭に見立て適当な寸法に刻みます。半乾燥の竹を使うのは、節の部分が柔らかいうちに加工したほうが楽だからです。
節間の長いものはそのまま使います。羽根とのバランスを考え、羽根の大きさも3種類ほど作ります。
 
純竹の竹とんぼの軸を作る要領で削ります。
曲がりはヒーターで熱し歪を取ります。柔らかいのでナイフの通りも良いです。
 
写真ー1
胴体を割り出した素材です。
 
写真ー2
こんな形状に削ります。
 
写真ー3
色んな長さの胴体が出来ました。
100匹余の準備が出来ました。作るときには徹底して作ることに専念します。するとこうなる次第です。
 
写真ー4
純竹の竹とんぼの軸加工との比較です。
左2山が胴体、束ねたものが純竹とんぼの軸。
箱の中は、軸の粗割状態の素材です。
胴体の加工は、純竹軸の加工の練習になります。







2013/03/01 22:09:47|バランスとんぼ
バランスとんぼ
バランスとんぼ
 
竹とんぼの羽根の材料を使いバランスとんぼを作ります。
胴体は柔らかい半乾燥の孟宗竹を使います。
 
あるボランティア団体で数十匹のバランスとんぼを必要としたため、手抜きの作り方を試みました。







2013/02/28 20:45:12|船の思い出
船の思い出・・・帰国・・・最終回

船の思い出・・・帰国・・・最終回
 
フィラデルフィアのホテルに一泊し、翌日にはローカル空港からニューヨーク飛行場に飛びます。
ホテルでの食事では、食器類の大きさ、頑丈さにびっくりしました。船内で使用したナイフは、鉛筆を持つ要領で使いましたが、アメリカのナイフは握って使うほど大きなものでした。文化の違いか、西部開拓の歴史によるものか、色々勉強になりました。
また、黒人のボーイにビールを頼んだところ、どんな種類のビールを欲しいのか聞かれました。当時の知識では、キリン、アサヒ、サッポロとかのメーカ名しか認識していませんでした。
面倒でしたから、あなたが一番好む種類を頼むと言い返しました。バドワイザが出てきました。
 
ホテルから女房の実家(次男誕生のため実家里帰り)に電話をし、応答時間が掛ることを実感した次第です。
ホテルから飛行場へ、東京行きの直行便へ乗り換えました。いよいよ帰国です。アンカレッジ経由を期待していたのですが、手配されていた便は直行便でした。お陰で、お土産はごく僅かでした。
 
写真ー1
帰国前のひと時、パブらしき店で最後の交流会です。誰かのポラロイドカメラで写したものです。床に座っている右端のメガネがKOCHANです。
 
写真−2、 3、 4
カナダ上空かアラスカ上空からの氷河の眺めです。
大洋とは違う地球の偉大さを垣間見た瞬間です。
無事、機内の乗客になった安心感からか東京上空まで熟睡したままのフライトでした。
 
帰国後即出社すると設計部長に呼ばれ、BORGNES号からの手紙を渡されました。ボースンが書き、全乗組みのサインがある手紙でした。
「設計部長名宛
KOCHANは、下船してもなおBORGNESの全乗組みの友人である。階級の分け隔てなく親切に指導してくれた。保証技師として乗船する機会を与えた会社の上位者に感謝する。共々発展することを祈る。乗組みを代表しボースン名」
こんな主旨の手紙でした。
後日、人事の担当者から社内接待を受けたことを懐かしく思い出します。
本日で「船の思い出」を終了します。