ブラームス・Vnソナタ第1番ト長調「雨の歌」 1878年〜1879年オーストリア南部のヴェルター湖畔の避暑地で 作曲・完成された。この地で、ブラームスは交響曲第2番やヴァイオリン協奏曲も作曲した。
ヴァイオリン・ソナタ第1番以前にイ短調のヴァイオリンソナタを作曲していたが、それは、自己判断で破棄されたそうだ。
第1番は通称「雨の歌」と言われるが、第3楽章の冒頭に、ブラームスの歌曲「雨の歌」の主題を用いているからである。ただし、ブラームスはこのような通称でこの曲を呼んではいなかった。
この曲は、ヨーゼフ・ヨアヒムのヴァイオリン、ブラームスのピアノによって、プライベートな場で最初の演奏が行われた。その後ボンにて、公開公演が行われ、ブラームス自身の再演も行われた。
ブラームスはクララ・シューマンに送った手紙でフェリックス・シューマン(写真右)の病気を見舞うとともに、この曲の2楽章の主題を、送っている。クララ・シューマンはこの曲を「あの世に持っていきたい曲です」と述べている。
フェリックス・シューマン(1854〜1879)クララ・シューマンの子供。詩の才能があり、いくつかの詩にブラームスが曲をつけている。フェリックスはメンデルスゾーンに因んで名づけられた。肺を病んで24歳で亡くなった。
写真左はブラームスとロベルト・クララ シューマン家の子供たち
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