hitorigoto

つれづれに ただ つれづれに つれづれに
 
2006/08/01 23:20:00|美術のこと
不安定なのが安定?!
 ポーランド出身の画家モイズ・キスリング、
「花束」と「コンポートの中のフルーツ」

 どちらもなんて事も無い?!本当はそんなこともないのだけれど、鮮やかな透明感のある色彩にまずは心を奪われ引き込まれてしまいます。

 コンポートも不安定なところに留まりいつ果物が転がりおちるか分からない、また、いつ熟して腐るかわからない状態で私達見るものはその一部始終を見守るように仕組まれているかの様です。

 キスリングは移ろいやすい物の中にも普遍を見出せないかと悩んでいたようで、こんな事を考えていた人がいたなんて私には考えも及ばなかったことです。

 ルネッサンス時代の絵画は殆どが移ろいやすい俗愛と普遍的な聖愛の対比が多く、かろうじてジョルジオーネの「聖愛と俗愛」の真ん中で両者を混ぜるキューピットはいるけれど、

 どうしても心引かれてしまう俗愛に普遍を見出す錬金術を試みたキスリングに私もその続きの夢を引き継ぎたくなってしまいそうです。

 その安定を望まず不安定さのままを受け入れることが出来ればもしかしたら可能なのかも知れません。キスリングは謎が解けたのかなぁ?!







2006/08/01 0:22:23|その他
てすと、携帯から。
テスト。携帯から







2006/07/31 23:14:02|美術のこと
そこに、あるべきところに有る
 鎌倉に大谷記念美術館と言うホテルニューオオタニの前会長故米一氏の邸宅を美術館として公開しているところがあります。

 生前氏がパリでデュフィの「黄色いコンソール」との出会いからデュフィのコレクターとしての米一氏の愛情を感じずにはいられないこの場所は、そこに立つと見る者の目と心を瞬く間に釘ずけにされてしまいそうな「黄色いコンソール」が飛び込んできます。

 この邸宅美術館のシンプルな教会風なアーチ形の入り口を入り、小さなガラスの付いたいかにも大邸宅の重厚な一枚板のドアを開けると品のいい奥さん風の受付の方がチケットを売ってくれます。

 一階には落ち着いた当時はリビングだったであろう部屋にサンルームが隣接したとてもリラックスできる場所もあって、またもう一度玄関ホールに戻り二階に続く階段を上ったホールに其の場所はあります。

 そこには「黄色いコンソール」の絵画とその下に置かれたその絵に描かれているルイ14世時代のコンソールごと、何気に置いてあるのですが。威厳を誇りに古い銀行のような大きな建物の中の無機質な壁に並べられた絵画より深く感動したのは、きっと「そこにあるべきところにある」と言うことが大事なのではないかと思わざるお得なかったことです。(適材適所なんて簡単に言いくくりたくない程)

 彫刻家のムーアも作品を作る前におかれる場所をリサーチしたうえで其の場所に合った作品を作ったといいます。デュフィとコレクター米一氏との出会いがあってこそ、この『黄色いコンソール」は完成されたといっても過言ではないと思うのです。

 やはり野に咲けスミレ草なのかな?!ちがうかな?!でも作家とコレクター、作品と場所。出会いは大切なことも分かりますが。人の場合、置かれた(る)状況は選べないのなら他力の力に影響されるのなら、自分の意思でそこで優雅に毅然として生きていたいものです。この黄色いコンソールの様に・・・・・・







2006/07/31 22:04:42|その他
それでも、めげずに2通目のブログ
 初めてのブログから何日が過ぎたでしょうか。ブログを教えてくださった先輩の方々の言葉どうりに「ブログは毎日更新できるか否かが問題だ」と言う問題に私も例外なくまんまとひっかかってしまいました。

 それでも投稿していない間に悩み苦しみ、楽しんで考えてすごしていたわけで、悩みも尽きないわけだから考えることの趣味な私にとってはありがたいことでもあるのですが・・・・・?!。

 でも、どんどん悩みは深く強くなってきたようにおもうのは気のせい?!。考えなくてはいけないことがとても挑戦的で高度なレベルにたっしてきたような気もしますが(かかってくる?!)、私もどこまでその真理を学ぶことが出来るのか、ちょっと弱気になってきた今日この頃です。・・・・・ふぅ。







2006/07/31 21:08:49|その他
tast
tast