土曜日に氏神様の豆まきがあると言うので行ってみた……ら……………
撒かれた豆を着替えた巫女さんが箒で掃いている最中だった。 高い舞台があったであろう木組みは、ばらばらにされてトラックにギッシリ積み込まれていた。
氏子さんらしき人達は一段落したのか、談笑しながら焚火にあたっている。
あぁ〜。
祭の後の寂しさよ 北風よ。 …サムイ。
そうだ 転ぼう! あのロボジーのように
鬼もいなくなった。 綺麗に掃除もされている
新年に
祈る人は誰もいない って事は…
神様独り占めだぁ〜!
神様 『どうか インフルにかからずに息子が受験に参加できますようにお願い致します。』…
って言うか …『合格』だろう! と言う 一人ツッコミ。
次の日… 大雄山 最乗寺へ
杉林の木々の間を縫って心地良くグングンと車は参道を登って行く。
途中、十五丁目とか二十三丁目とか書いてあって 所々の広場に休み所や土産物店があったりする。
歩けば…多分もっと良い雰囲気が味わえるのだろうけど…。
ま…! わたしはね。(^_-)-☆
境内には近くの町の消防士さん達が沢山集っていた。 これから祈祷してもらうのだろうか。
と…山の上の方からホラを吹く音と銅鑼の音が響いて来た
…何だか、胸が踊り騒ぎ…惹き付けられて行く…これが宗教の味わい方でもあるのだろうか。
そのうち玉がごろごろと転がる様なお経が交響して心に染み渡って来た。
近づいてみると…奥深かそうな本堂には、大きな天井からの平たい電灯や雪洞がぼんやりと人の影をゆらしている。 なんとも 厳かで、幽玄の世界を目の当たりにしているようだ。
しばらく、そんな光景にうっとりと、うつつをぬかして突っ立ていた。
…
階段を降りてくる途中に鐘楼があった。 見ると四本の柱の左右には、龍の彫刻が施されている。
計八枚の彫刻の龍を手で撫でて回ってみようとおもった。
私は、以前から尊敬出来そうな木を見つけると、会話が出来るんじゃないかと…しばらく手を宛がう時がある。 …あなたが見てきた真実の過去を教えて下さい…とひそかに思っていたりするから…。
すると…二枚目の龍を撫でたとき…
『ギュウゥー』と鳴いたのだ。
私は突然の事にビックリして… 少しのけ反りながら… まさか?!
もう一度撫でた。
わ!
また鳴いてる!
なに!この龍!
嬉しくて顔が綻んだのが自分でも感じとれた。
三回目も鳴いた。
なんで鳴くの?
不思議過ぎる?!
…科学の子として育てられた私は、考えた。
まてよ!
と思いつつも、思わずとも…
しかし…仕掛けはすぐにわかった…。
その一枚だけが老朽化していたために板が緩んで外れそうになっていただけだった。
しかし四回目は鳴かなかったから…
私が元に戻して直したと言う事なのだろう?!
招福開運 大天狗 小天狗と描いてあるうちわのお守りを買って、露店で120円のカリカリホカホカの鯛焼きをほうばりながら… 『…何かさ〜良いお寺だよね〜!』 といいながら夫と二人帰路についた一日だった。
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