『フラガール』は起死回生のプロジェクト]ではなかった。
炭鉱が閉山になるとは思えない人。真っ暗な中で真っ黒になって働く事が働くという事だと思っている人。百年も続く山を捨ててハワイなんて言ってチャラチャラして働く事は働く事にはならないと思っている人達がいた。
決して町全体が一丸となって起死回生を願った訳ではなかった様だ。
しかしそれを動かしたのは、プロのフラダンスだった。
炭鉱の娘達の気持ちも。かたくなに拒否し続けていた娘達の親である炭鉱で働く人達の心も。
動かしたのは、フラを踊るプロとなった娘達のダンスだった。
相田みつをの言葉に、『人を動かすには、命令や圧力では決して人は動かない、感動する事によって動かせるものだ』と。
まさにプロのフラの魅力に感動して炭鉱町の保守的な心を突き動かしたものは感動そのものだったようだ。
見所はここです・・・・! それにしても、岸辺一徳の福島弁の早口、長台詞は、ほんとに通じるものなのか、通じないものなのか解らないけど、お見事だった。(私は解るはずと思って聞いていたが途中で解らなくなってしまった)確か彼は関西人でしたよね?!・・・・・・・・ブラボー 一徳! 私はあなたが大好きだよ!
それから豊川悦司がツルハシもって先生の借金取りを追い返そうとして橋の上で立ちはだかった時は、「何処までこの人はカッコいいんだ!」と思いました。
映画のラストに踊ったフラ、タヒチアン?ポリネシアン?に、実際感動していた私がいた。 何か胸苦しいと思ったら声を出して泣きたかったところを抑えて押し殺していたからだった。・・・苦しかった〜。 40年前の感動を呼び覚ましていたのかもしれない・・・。 |