3月2日土曜日、「暇があるから映画でも見に行こう。」と夫に誘われ「フライト」を見て来た。 本当はアカデミー賞作品賞を取った「アルゴ」が見たかったのだけれど、シネプレックスでは2日は一回限りの上映で、時間の折り合いがつかなくてあきらめた。(アカデミー賞を取ったから急遽上映することにしたという感じで、あまり一般向けではないのかもしれない。) 「フライト」は主演のデンゼル・ワシントンが主演男優賞を取るだけあってすごく良かった。特にラスト、観る人を幸せにするいい表情が心に沁みる。 高度3万フィートの上空で制御不能となった飛行機を、機長は奇跡の操縦で着陸させる。死者はわずか6名。英雄とたたえられた機長だったが彼の血液からアルコールが検出された。弁護士は彼を助けようとするが公聴会において機長は真実を述べる。乗客の男の子を助けるために亡くなった同僚のCAに罪をかぶせる事は出来なかったのだ。 刑務所に入った彼を息子が訪ねる。酒におぼれ、麻薬もやる父を許せなかった息子だったが、英雄になることを拒み犯罪者としての道を選んだ父を誇りに思うと告げる。彼の後姿を見送る父(デンゼル・ワシントン)の顔がアップになって映画は終わる。ホントにいいラストだった。 お酒を飲んで飛行機を操縦するなんて許せない事だけれど、奇跡の着陸を成功させたのはお酒の力もあったのかも知れないとも思う。お酒を飲むと気が大きくなるというから。 墜落の恐怖の中で、副操縦士とアシストを頼まれたCAは機長の指示に従い、自身の役目をキッチリこなす。人の命を預かる仕事の大変さを思う。
今年に入って「レ・ミゼラブル」「ライフ・オブ・パイ」「東京家族」「フライト」と4本の映画を見た。 私は「レ・ミゼラブル」が一番よかった。オープニングからすごい迫力で引き込まれる。登場人物がみんな魅力的で最後まで一気にみせる。ジャン・バルジャンを追い続けるジャベール警部は最後自殺するけれど、自殺しなければならなかった彼の心情もよくわかり、フランス革命へと続く若者たちの犠牲もわかりやすい。私の好きな女優ヘレナ・ボナム・カーターは、「英国王のスピーチ」で上品で素敵な王妃役から一転、強欲で品の無い宿屋のおかみを熱演していた。どんな役でもピッタリこなす。いいなあ~。 宿屋の娘エポニールもコゼットの恋人マリウスをひたすら想い続けていじらしい。マリウスの腕の中で息絶えるのが哀れでもあり、救いでもある。演じるサマンサ・バークスがかわいい。コゼットよりも印象に残っている。 本当に素晴らしいから、まだの方には是非映画館に足を運んで欲しい。大きなスクリーンで迫力満点の映像と音楽を楽しんで欲しいから。 「ライフ・オブ・パイ」も教えられることが多い良い映画だと思う。「どんな時にも決してあきらめない」というメッセージが今の私には嬉しい。 今年は早々から良い映画を見ることができてよかった! これからもいっぱい見るぞ~
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