続人生まだまだこれからさあ!

老いた駿馬は馬小屋に伏すも志は千里にあり。烈士は暮年なるも壮心止まず。                かすみ食へどまだ仙人になりきれず
 
2015/05/03 23:54:05|自作 詩
黄金週間鯣(するめ)を齧る夢をみる








カーテンの裏側から光が射し

それらが光束となり

天井に2〜3本の線束が走る

いろいろな幾何学模様ができて

それらもみんな

吾輩の酒の肴となる

つけっぱなしのテレビは

ゴールデンウイークの街の様子

と交通状態と週間天気予報

吾輩の酒と肴は

今は流動食に近ければ近いほどよい

それが 越来越多好!  なのだ

5割〜7割は酒のエネルギーだけで

生きているようなものなのである






1993.12.25.

「柿色と黄金色を喰う」

        はぐれ雲


天地と我は同根

ここに柿色の酒あり

名をジョニーウォーカーレッドと言う

裂きイカもあり函館黄金と言う

裂きイカを食べ酒を飲む

酔いが回って柿と紅輝を競う

何れの時よりか酒を友となし

イカを肴とする

天下に孤高

我が為に世界は巡る



このころはまだまともな歯のありしか

はやくスルメを食いて〜



黄金週間鯣(するめ)を齧る夢をみる






















2015/05/01 22:45:04|自作 漢詩
春昼や身体の窓を全部明け





5月1日

あのころと同じとても良い天気でした。


そうあのころはメーデー

公園に集まって組合幹部の話を聞いて

賃上げ闘争が終わっていたり

まだだったり

ストライキの準備をしたり


そうしてこのころは歯医者通い

うえもしたも

うえやしたえの大工事

今日は した 仮歯をはづし差し歯を

さして型をとる。

先日型はとったはずなんだがな〜

明日はうえとしたの歯型を合わせて

高さをきめるらしい

そうしてまたしばらく歯型に歯を

埋め込んで噛み合わせ調整

まだまだなのかなあ〜

とにかくはやくまともに食えるように

なりたいのだあ〜



春昼や身体の窓を全部明け












       49
「黄山毛峰」

2006.10.15.

          はぐれ雲



放入透光玻璃觴  透明のコップに

           放りこむ


形相雀舌色微蒼  形は雀の舌

           色は薄緑


加上熱水妖姿舞  熱水を加え入れれば

           妖艶な舞姿


延年之方在好香  寿命を延ばす妙法は

           美味さにあり




(黄山毛峰)

黄山毛峰は黄山で作られる

有名なお茶の名前である

このお茶を煎れると黄山を懐かしく

思い出すのである

透明のコップに茶葉を入れて、

沸騰した湯を入れると

その葉は上に浮き、しばらくして下に

そうしてまたぽこリぽこりと

浮いてくる
   
葉っぱの行状をながめていても

けっこう面白いものなのである。

味もいけますよ〜



















2015/04/30 19:23:00|自作 漢詩
春愁や寝不足なのか飲み過ぎか




五翼放射状平屋舎房

網走刑務所で使われていた

明治、大正期の建物が移築、

再現されている。

この形式の木造舎房としては

世界最古だそうな

網走の天都山近くにある

博物館網走監獄となっている。

脱獄がしにくかったのだろうな〜

いわゆる脱獄防止の

機能的建物だったわけだ。

吾輩は監獄に知り合いはいないのだが

むしょうに行ってみたい処である。

オホーツク海を眺めながら

高倉健の網走番外地の唄を

口遊んでみたいものである!



春みどり日米絆なごやかに


Spring,green and frendship

United States and Japan

Nagoyakani



昨日オバマ大統領が安倍総理との

晩餐会で披露したそうな

季語も入ってるし立派なもんだ。

安倍総理も返句ぐらいできんとな〜

ちょっとお疲れ気味かな?



春愁や寝不足なのか飲み過ぎか




こんなところですかね〜






         45
「想起杭州之夜」    

    杭州の夜を想い出す

       2006.9.22.

          はぐれ雲

 



星降月昇遅環球 星降り月昇る

         深更の環球(杭州)


登上楼柳巷花遊 上界に登る

         柳巷花の遊び


酔陶酌酒虹灯霓 酒を酌み陶酔す

         虹灯の中


心里飄々迷人眸 心飄々として

         美人の眸に迷う






当時は毎晩飲んでいた

ストレス解消の名目で

ストレスが無いのがストレスで

それのあげくは 

メタボになって、、、、、、

















2015/04/28 22:05:00|自作 漢詩
薫風と土手の散策鱗小波(こけさなみ)





薫風が吹いておりました

金目川の土手 久しぶりです

きょうは夏日です   しかし

菜の花が河川敷をうめて

なんとかかんとかの若葉の色が

対面のしぎ 葦の茶と青の靡き

晩春から初夏への装いにみちており

ここちよい 薫風 若葉風が

金目川の川面にさざなみをたてて

汗っかきの吾輩の額もうっすらと光り

水の季節を予感させております



薫風と土手の散策鱗小波(こけさなみ)





鱗小波(こけさなみ)

さざなみのことです、日本語には

長い歴史があるので、いろんな言葉が

ありますな〜


季節の色と初夏の予感

金目川のどての夏への準備は完璧

早く歯を治さねば〜







yin xiang

「印 象」

          はぐれ雲


hu po yi bei jiu

琥珀一盃酒  琥珀一杯の酒

  cui shen qi yue shi 

翠深七月時  翠深七月の時

shan hua fu mian xiang

山花払面香  山花面を払って芳る 

xin li le qing shi

心里楽情詩  心中に詩情を楽しむ




  心象

心に浮かぶこと

琥珀色の一杯の酒

緑深き七月の時

山の花が面前で芳り

心は詩情に遊ぶ





「 自 酌 」
  zi zhen

       はぐれ雲


 窓 外 正 下 雨
chuang wai zheng xia yu

 有 時 打 雷 鳴
you shi da lei ming

 大 自 然 演 奏
da zi ran yan zou

 使 我 真 愉 快
shi wo zhen yu kuai





   独酌

 窓外は正に雨激しく

 時折 雷鳴轟く

 大自然のおりなすコンサートは

 我を真に心地よくさせる








「湘  南  春」
xiang nan chun

          はぐれ雲


湘  南  風  光  郷
xiang nan feng guang xiang

路  傍  花  開  香
lu pang hua kai xiang

南  山  七  賢  酒
nan shan qi xian jiu

陶  酔  金  目  塘
tao zui jin yan tang





 湘南の春

湘南風光の郷

路傍花咲き香る

南山(南アルプス)七賢の酒

陶酔す金目川土堤

















2015/04/28 7:47:22|自作 漢詩
カーナビのままに左折や薄暑光




写真 先日俳句の帰りに頂いた

デンドロビウムという蘭だそうです

よく見るときれいですな〜

水をたっぷりやっておいたので

輝いております。



カーナビのままに左折や薄暑光 





利のやっこ位のやっこ多き世に

   我はわが身のあるじなりけり


志事とたがひてやせし影

   うつすもはかなふるさとの水


ふるさとの鈴鹿の嶺呂の秋の雲

   あふぎつつ思ふ父とありし日を


ものぐさのあるじ信綱あさなさな

   庭におり立つ石楠花さけば


湯の宿のつんつるてんのかし浴衣

   谷の夜風が身にしみるなり



何週か前のよみほっとから

佐々木信綱の歌を抜きました


気骨ある明治人気質91年の生涯を

全うしたそうな

三重県鈴鹿市で5歳まで過す

質朴な明治気質に好感が持てます!








li qiu du you wei qi

「 立 秋 独 遊 囲 棋 」

   はぐれ雲


  zhou jian men qi re

 昼 間 悶 気 熱

  ye shen gan liang xin

 夜 深 感 涼 新 ○

  yan di shou ye shu

 炎 帝 収 夜 暑

  qiu zuo len kuai chen

 秋 作 冷 快 晨 ○

  jue xin wu yu shen

 覚 醒 無 余 声

  qi chuang ju zhong shen

 起 床 橘 中 神 ○

  bing shi you kong zhou

 並 石 遊 空 宙

  you you yyue xia ren

 悠 々 月 下 人 ○





 「立秋 独り囲碁を楽しむ」


  昼の間は蒸し暑く

  夜深くして新涼を感ずる

  炎帝は夜の暑さを収め

  秋は冷ややかな朝をなす

  目覚めれば余声なく

  起床して橘中の神となる

  石を並べて宇宙に遊べば

  悠々なるかな我は月下の人




○印が押韻字です、

平仄は意識しませんでした。

したがって、五言古詩ということに

なりますか!







zhu xia ku yin

 「 朱 夏 苦 吟 」

             はぐれ雲


 shan guang shen lu cai

 山 光 深 緑 彩

  hai se gan qing xiang

 海 色 紺 青 相◎

  cui niao fei xiang kuai

 翠 鳥 飛 翔 快

  nian yu deng ta shen

 鮎 魚 等 踏 声◎

  ba xian hua wan ye

 八 仙 花 万 葉

  ku lian ku yin xiang

 苦 楝 苦 吟 郷◎

  ru shu ru tao zui

 溽 暑 如 陶 酔

  ke lian mei cai chang

 可 憐 没 才 長◎




 朱夏〜夏

 翠鳥〜かわせみ(翡翠)

 鮎魚〜なまず(鯰)

 八仙〜あじさい(紫陽花)

 苦楝〜おうち(楝)、

せんだん(栴檀)とも言う。






  「朱夏の苦吟」         


  山光は深緑の彩り

  海の色は紺青の相をなす

  かわせみの飛翔は速く

  水底の鯰は足音を待つ

  紫陽花は七変化して

  おうちの花は苦吟の郷にあり

  極暑は酒に酔うが如く

  憐れむべきは我に才の無きこと




  詩型は五言律詩といいます。

  対句にこだわりました。

  相、声、郷、長、◎印に韻を

  踏んでいます。

 平仄を合わせることに苦労しました。