続人生まだまだこれからさあ!

老いた駿馬は馬小屋に伏すも志は千里にあり。烈士は暮年なるも壮心止まず。                かすみ食へどまだ仙人になりきれず
 
2015/05/25 22:55:05|俳句関連
居酒屋を探す卯の花腐しかな







昨日は玄鳥俳句会の第21回全国大会

新横浜の

新横浜国際ホテルで行われました。

全国大会吾輩は初めて参加しました。

関東支部連合会が主催だったので、

いろいろ働かねばならないのかと

作業着を着て軍手と手ぬぐい頬かむり

大マスクをして出かけました。

まあすべて冗談上段開玩笑!ですが、、


吾輩の役割分担は会場担当と宴会担当

ということで朝早く起きて

歯の修理中何の園と勇んで出かけた

のですが、やはり予想通り、

そう主体的にやることもなく

表彰されることもなく

いろんなばめんでしっかりとお茶を

にごしてまいりました。


全国大会の内容は

式典があって各種表彰、主宰の講演


研究句会これはかなり研究させて

いただきました。平塚の山脈句会で

やられているやりかたとほゞ似ており

ましたが

ただメンバーが全員違うので、

それなりに余所行きの対応をして

余所行きでひかえめに進行に協力して

開玩笑(冗談を言う)は出かかっても

噛みつぶして楽しみました。


後半は大宴会

宴会となれば主役は飲食物

歯の工事中なので食えるものは何か

卯の眼鷹の眼恐る恐る抜き足差し足

箸をとったは幾たびぞ

酒だけは歯の工事中にもかかわらず

我俳味を満足させるのです。


玄鳥のスローガンは


“人間の輪と個性を大切にした

          楽しい俳句生活”


“即物具象表現を基本とした

            新風の開拓”


“潔い句姿と新しい自分との

              出会い”



主宰はじめ編集長、玄鳥紙面上だけで

会える人と何人かともはなしもできて、

好い日佳い日良い日酔い日でした。


来年の全国大会は世界遺産の

姫路城だそうですよ〜




居酒屋を探す卯の花腐しかな





















2015/05/23 21:27:00|俳句関連
卯の花腐し蒼天なきにあらず





歯というものはむずかしいもんで

上の歯と下の歯の噛み合わせ

前後左右の摺合わせ

力のかけ具合


さらに上の歯と下の歯が

入れ歯の場合には

入れ歯を受ける土台の問題がある

多少残った歯を利用する場合と

歯茎を利用するばあい

両方を分担し合う場合


いずれにしても食う物によって

負荷のかかり方と荷重が異なる


これによってそれぞれがずれる場合


支点の変化により

モーメントが変わる場合


それらがみんなずれる力と圧縮する力

となってめちゃくちゃな

アンバランスとなって

歯と歯茎を傷めつける力となるのである。


とうぜんそれらを弱めるための

歯当たりや圧縮力の平均化を

入れ歯の形状や接触面の材質により

解決をはかるのであるが


吾輩の現状は

まだまだアンバランスが大きくて

歯茎を傷めつけて痛めちゃって

痛め止めと化膿止めを飲むのである


当然のことながら

生命体は生きるためのエネルギーを

必要とする

よって食わねばならぬ飲まねばならぬ

のである。


最低限生きることは酒も含めて

何とかなっているが


このグルメ大国に在っては

なんとしても

ただ生きるエネルギーを吸収する

だけでは人間としてはなさけなく

グルメ大国日本にいる意味もないので


これらを改良することが

吾輩の一大課題となっているのである。


明日は玄鳥俳句会の全国大会


宴会だけがしんぱいなのである。

盛大な料理だけに吾輩が食えるものが

どれだけあるのかが気になる!


人生は長い 

まだまだこれからさあ〜

雲の上には必ず青い空がある




卯の花腐し蒼天なきにあらず



句作かな捩花ねじりねじりばな


















2015/05/15 22:35:03|自作 漢詩
くさに埋もれし芍薬の赤い花




YouTube で中島みゆきの歌を

かけっ放しにしておいたら、いつの

まにかJーPopメドレーになっていた


夏日だな〜

暑くなってきた。


パソコンの歌以外の音は

なにも聞こえない

不安になるくらい静かな日である。


庭に出ると芍薬の赤い花が一個

草に埋もれても目立っています。



くさに埋もれし芍薬の赤い花




まといの里は風もない眠っているのは

俺だけではないようだ。








               20
「夢中生白雲」(夢の中白雲生ず)

        2005.8.2.

             はぐれ雲



相喚炎氛蝉噪催  相喚ぶ炎氛に

           蝉噪を催す


睡魔夢暑不知回  睡魔は夢か暑さか

           知らずめぐる


吹涼窓外雲如湧  涼を吹く窓外の雲

           湧くが如し


蔽野空濛驟雨来  野を蔽い空濛として

           驟雨きたる





「夢の中に白雲が生じて」



蝉が一斉に騒ぎ始める 

耐えられぬ炎熱のため


我睡魔は夢なのか熱さの為なのか

何なのかわからない


涼しくなったのは何なのかと見れば

もくもくと力強く湧き上がる雲


野や空を蔽ってもうもうとさせた

大雨がやって来た



涼しくなって良かったなあ

恵みの雨

雨も又奇なり喜なり生なり酒なり



夕立を頼もしく見る茶碗酒



















2015/05/09 22:51:00|漢詩 訳詩
常のなき乙女のすがた暮の春





福井県あわら市

中国の作家 魯迅の恩師 藤野先生

藤野厳九郎の記念館がある。

蓮如上人の記念館もある。

東尋坊の近間なのかな。

“白骨御文” 浄土真宗中興の祖と

言われる蓮如上人が門徒の教化のため

に書いた仮名混じりの文章

その中の

“朝には紅顔ありて、夕べには白骨と

なれる身なり”に反応した。

生命体の無常感を感じることは当然、

ながらさながらさらさらに

日本人の心に宿る

あきらめ感 死生感 武士道感

まけおしみ感 いさぎよき感

まないたの鯉感 後悔せざる感

やぶれかぶれ感 なるようになれ感

やってやろうじゃあねえか〜感

等々々、、  を基礎とした

死に物狂いの気がむらむらと

いまでもすこしは感じるのです。







「代悲白頭翁」白頭を悲しむ翁に

       代って

           (初唐)劉廷芝



洛陽城東桃李花  洛陽城東

           桃李の花

飛来飛去落誰家  飛び来り飛び去って

           誰が家にか落つ

洛陽女児惜顔色  洛陽の女児顔色を

           惜しみ

行逢落花長嘆息  ゆくゆきて落花に

           逢うて嘆息す




        (訳詩)はぐれ雲

桃や李のはなびらの

ひらひら飛んで誰が家へ

若き盛りのおとめらの

落花をながめてため息を






今年花落顔色改  今年花落ちて

          顔色改まり

明年花開復誰在  明年花開いて

          また誰かある

巳見松柏摧為薪  巳に見る松柏くだけ

           薪となるを

更聞桑田変成海  更に聞く桑田変じ

           海となるを




今年花落ちれば容色も変わり

来年の開花時までは誰がいるのか

知っている常緑樹の朽ちて薪となり

桑畑のいつか海になることを



               

古人無復洛城東  古人また

           洛城の東に無し

今人還対落花風  今人還(かえ)って

           対す落花の風

年年歳歳花相似  年年歳歳花

           あい似たり

歳歳年年人不同  歳歳年年人

           同じからず




かつて洛陽で花を楽しんだ人既になく

いま人落花の風にあい嘆いている

毎年毎年おなじく美しい花が咲くが

年毎年毎に花見る人は変わっている






寄言全盛紅顔子  言を寄す

           全盛の紅顔子

應憐半死白頭翁  憐れむべし

           半死の白頭の翁

此翁白頭真可憐  この翁白頭真に

           憐れむべし

伊昔紅顔美少年  これ昔

           紅顔の美少年




今が盛りの美少年の語りかけてきた

すでに半死のぼろぼろ老人が

可哀そうだとよ

少ない髪の毛 ぼろぼろの歯あわれなり

これでもかつては紅顔の美少年なりし





公子王孫芳樹下  公子王孫

           芳樹の下

清歌妙舞落花前  清歌妙舞

           落花の前

光禄池台開錦繍  光禄池台

           錦繍を開き

将軍楼閣画神仙  将軍の楼閣

           神仙を画く




王侯貴族の子女達の満開の花の下

楽しく歌い踊ります

屋敷は錦かがやく如き美しさ

将軍の楼閣には

不老不死の神仙の絵
 





一朝臥病無相識  一朝病に臥して

           あい識るなし

三春行楽在誰辺  三春の行楽誰が

           ほとりにか在る

宛転蛾眉能幾時  宛転たる蛾眉

           よく幾時ぞ

須臾鶴髪乱如糸  須臾に鶴髪乱れて

           糸の如し




ひとたび病に伏せば訪う者の無く

あの春の行楽のいずこへかさる

女の艶美のいつまでぞ

白髪乱れ糸のよう

          




但看古来歌舞地  ただ看る古来

           歌舞の地

惟有黄昏鳥雀悲  ただ有り黄昏

           鳥雀の悲み



ただみる歌舞の地

ただあり黄昏の鳥の声



 

常のなき乙女のすがた暮の春
 






















2015/05/05 20:26:00|自作 詩
あいの風海の向こうの佐渡島






2015.5.5.

           はぐれ雲



「風の詩(うた)、こどもの日」


風の詩 こどもの日

こどもが来てくれた

42才のこどもが

ファミレスへ食べに行った

吾輩は歯の工事中


風の詩 こどもの日

風がつよいという

車内からみる旗のなびき

なるほどこれも酒旗の風

吾輩は歯の工事中


風の詩 こどもの日

ちゅうもんはハンバーグ

フォークでちぎって一口大

時間をかければなんとかなるさ

吾輩は歯の工事中


風の詩 こどもの日

お酒はワイン赤と白

ハンバーグをくいながら

赤が二杯白が一杯

吾輩は歯の工事中


風の詩 こどもの日

こどもがきてくれた

風のなか 酒旗のかぜのなか

明日は立夏今日ラストスプリングデイ

吾輩は歯の工事中


風の詩 こどもの日

夕方の風のとても涼しい

爽快な春の風

薫風あいの若葉風

吾輩は歯の工事中



あいの風海の向こうの佐渡島