続人生まだまだこれからさあ!

老いた駿馬は馬小屋に伏すも志は千里にあり。烈士は暮年なるも壮心止まず。                かすみ食へどまだ仙人になりきれず
 
2015/11/08 18:57:01|自作 詩
立冬や橘中の仙になりきって





雨が降っております

今日は立冬ですね〜

囲碁を打ってきました

寒い日でした



立冬や橘中の仙になりきって




橘中の仙とは

柑橘類の種を割るとその中に

二人の仙人がいて囲碁を打っていたとか

そんなことから

囲碁のことを橘中の仙と言う


そう吾輩はまだまだ仙人には

なりきれておりません

気分だけのことです

時間限定で籠っていただけのことです

勿論撫子公民館です






「トリップ(小旅行)」

       2015.11.1.

              はぐれ雲



紅葉を見ようとドライブを


いつのまにやら砂浜に座っていた




ぽかぽかと太陽の暖のぜんしんに

きらきらと海がひかる


根付の昆布が波打ち際に

寄せては返す砂のうえ


伊豆半島の南端の

しずかなしずかな弓が浜


大きな湾曲に連なった波が白く光り

その後を相似形の波もよせてきて

波と波の間も白く光り

白く輝く帯がおどっているのです



晩秋の波音かるくひかりおり



















2015/11/06 21:11:00|自作 漢詩
行く秋や飛行機雲の日にむかう




晴天、土手を歩くとむしむしとして

まるでもうすぐ真夏になるような感じ

もしもコスモスが咲いてなかったなら

青蜜柑や柿の実がなっていなかったら

そうして紅葉がすばらしく

かがやいていなかったら

まったく初夏の感覚でしたな〜


ところが明後日は立冬なのですね〜

これから冬に向かい

忘年会の話もちらほらと



行く秋や飛行機雲の日にむかう











自作の漢詩は破れ七言絶句です!



「 十一月 纏白雲 天気好 」

shi2yi1yue4 chan2 tian1qi4hao3


             はぐれ雲



柔和 白雲 如春愁 ◎

rou2he bai2yun2 ru2chun1you1

風停 白玉蘭 葉留 ◎

feng1ting2 bai2yu4lan2 ye4liu2

寒桜 白枝 有蕾花

han2ying1 bai2zhi1 you3lei3hua1

靠在 白陽台 閑悠 ◎

kao4zai4 bai2yang2tai2 xian1you1





◎愁you1 留liu2 悠you1

が韻を踏んでいる韻字である。

平仄(ひょうそく)は無視しました。

よって本詩は 破れ七言絶句 かな

平は抑揚の無い平らな発音、

仄はシャープな抑揚の有るもの。

我輩は四声が苦手であるのでね〜

姿勢も悪いし、態度も最悪と言われる。




「十一月 纏はいい天気」

            (訳)


穏やかな白雲は春の愁いの如く

風は凪いで白木蓮の葉は落ちず

寒桜の枝には蕾が咲きかける

白いベランダにもたれかかり

悠々として長閑である


















2015/10/25 7:48:14|自作 詩
熱燗を注ぐ座頭市のまねをして



風の強い朝である

我茅屋は音をたてて喘いでいる

漸寒 肌寒 朝寒 なのである

こんな朝はやっぱり

卯時の酒でありました!

浮生若夢

為歓幾何

よって吾輩はsakewonomu

人生旅行好像不規定的夢

人生才一半了粗酒哉





近辺の植物に景色に秋の色が

付いてきましたね〜



熱燗を注ぐ座頭市のまねをして






「あ〜き〜の〜そ〜ら〜に座頭市」

       2013.9.23.

            はぐれ雲



なんにちか前の纏の空

爽快な秋の空


あ〜お〜い そ〜ら〜に〜 

し〜ろ〜い〜く〜も〜


座頭市の主題歌のような白い雲


この白い雲のかたちが え〜え〜な〜

まるで

仕込み杖を抜き放ち

その剣跡が空に残した飛行雲のよう


座頭市は抜きんでた芸術家

目は見えないが

心の目はいつも 

あ〜き〜の〜そ〜ら〜



そう座頭市は吾輩にとっては

愛すべき大詩人である






















2015/10/24 21:36:00|漢詩 訳詩
そこぬけのそら背高泡立草






せいたかあわだちそう

土手を歩くと目立ちますな〜

あまりに目立つので調べてみました


異様に繁殖力が強い雑草

高さは1から4.5Mほどにもなるそう

明治末園芸目的で持ち込まれたそうです

北アメリカ原産


名前の由来は

背高は もちろん背丈が高い

泡立ちは 実になったときに綿毛が

ふわふわとした様子を

泡にみたてたそうな


花粉アレルギーの元凶だなどと

濡れ衣を着せられて嫌われてもいるが

濡れ衣なのか本衣なのか

吾輩には知るところではない


きらわれもののようではあるが、

よく見れば、

なんのなんのきれいなもんですな〜


写真は今日吾輩がいつもの土手で

撮ったものです!

勿論吾輩の携帯写真の技術力が物言う

のではあるが〜

すばらしいものですな〜


空の青に映えて

纏の空のいろに映えて

底抜けの纏の空に映えて

ますますのびのびと伸びますな〜



そこぬけのそら背高泡立草






「山高路远」

          (現代)汪 国真


呼喊是爆发的沉默

沉默是无声的召唤

不论激越

还是宁静

我祈求

只要不是平淡


如果远方呼喊我

我就走向远方

如果大山召唤我

我就走向大山


双脚磨破

干脆再让夕阳涂抹小路

双手划烂

索性就让荆棘变成杜鹃


没有比脚更长的路

没有比人更高的山





「山は高く道は遠い」

        (訳詩)はぐれ雲


叫びは沈黙の爆発

沈黙は無言の呼びかけ

心がいかに激しく高ぶろうと

心安らかであろうと

私がもっとも願うのは

ただただ平坦でないことだけ


もし遠方に私を呼ぶ声があらば

すぐ遠方へ向かおう

もし山が私を呼ぶのなら

すぐ山へ向かおう


両脚が擦り切れて血まみれにならば

真っ赤な夕日に

我が小路を染めてもらおう

両の手がぼろぼろに

擦り切れてしまったら

ほととぎすの血の叫びに代えてもらおう


脚ほど遠い路はなく

人ほど高い山はない

















2015/10/21 17:22:01|漢詩 訳詩
駅前のビルの二階や菊の宴





まえの街路樹が

かなり紅くなってきて

この温暖な気候の纏の里にも

秋の気配が漂ってきております

いよいよ紅葉の季節ですね〜

パスポートもとってきたので

いろいろ思案中です

もっとも紅葉狩りにはパスポートは

不要ですがね〜


そういえば今日は重陽(ちょうよう)

旧暦の9月9日です。

唐詩歳時記によれば、

人々は小高い丘に登り、茱萸(しゅゆ、

かわはじかみ)を頭に挿し、菊酒を飲み

邪気を払った。特に唐代の後半期には

宴会費用が下賜され、官吏はそれぞれ、

景勝地を選んで宴会を開いた。そうな

中国の良き時代だったのですかな〜

菊の節句ともいわれる。



駅前のビルの二階や菊の宴




あたりまえですが、誰も費用は出して

くれませんので、AA制(割り勘)です



酒を把り高きに登る二階まで



重陽や湘南平に海の風







「旅程」

      (現代) 汪 国真


意志倒下的时候

生命也就不再屹立

歪歪斜斜的身影

又怎耐得

秋叶萧瑟 晚来风急


垂下头颅

只是为了让思想扬起

你若有一个不屈的灵魂

脚下 就会有一片坚实的土地


无论走向何方

都会有无数双眼睛跟随着你

从别人那里

我们认识了自己





「旅の過程」

         (訳詩)はぐれ雲



やる気が萎えてしまったら

生きる気力も頼りなし

姿容(すがたかたち)もいびつにかしぎ

秋の葉っぱの寂しさや

きびしい夜風に耐えられようか


頭をじいっと下げているのは

思考を溜めて奮い起こすため

不屈の精神のあるかぎり

その足元は盤石の大地


あなたが何処へ向かおうと

無数の目玉がついていく

他の人々の眼差しから

自分自身を知るのです