続人生まだまだこれからさあ!

老いた駿馬は馬小屋に伏すも志は千里にあり。烈士は暮年なるも壮心止まず。                かすみ食へどまだ仙人になりきれず
 
2015/12/22 20:57:00|漢詩 訳詩
冬至風呂すこし勢(はず)んで五つほど




今日は冬至である

太陽がいちばん遠い筈である

それなのにああ

とても暖かいのである


季候の変化が大きく変わってきている

太陽の威力が小さくなっているのか

それとも

俺の脂肪が減ってきて

暖への感度がいちじるしく上がっている

のか


なんかわからないのだが暖かいのである


今日は冬至である

暖かい冬至である



冬至風呂すこし勢(はず)んで五つほど




そうですいただいた貴重な柚子を

五つも入れてしまいました


たまには贅沢もいいものだ〜







「如果生活不够慷慨」

        
        (現代)汪 国真



如果生活不够慷慨
  
我们也不必回报吝啬
  

何必要细细的盘算
  
付出和得到的必须一般多


如果能够大方

何必显得猥琐


如果能够潇洒

何必选择寂寞


获得是一种满足
  
给予是一种快乐







「贅沢ができなくても」


         (訳詩)はぐれ雲



贅沢ができなくとも

けちに徹する必要などあるものか


細かい計算などどうして必要か

出るものと入るものとは

ほぼ同じであるはずだ


もし鷹揚にしていられるのなら

卑屈にふるまう

必要などあるものか


もしスマートにやれるものなら

寂しさなんかをえらぶ

必要などあるものか


得ることは満足であり

与えることは

楽しみなのであるから



















2015/12/17 23:21:00|漢詩 訳詩
生牡蠣に醤油垂らしてつまみ喰い




来年はいよいよ

小学一年生だな〜

こんなになりましたよ〜





先日小田原俳句教室で

鬼柚子をいただき


 
鬼柚子のしわじわゆるくうねりけり 




という一句をものにしたのですが

柚子は秋の季語なのでね〜

来年まわしにいたしましょう!

ただし忘れなければのことですが


ところでこの鬼柚子は?

料理してくれ〜っと

娘に電話したら

私ももらったから造った料理を

持っていく、、と

ジャムと砂糖煮をもってきた

それじゃあ〜っということで

葉っぱ付きの巨大な鬼柚子を

娘に持たした。

もってきたものはまあまあ美味い

パン食の時使おう。





そうこうしてたら今日は俳句の日

今日は普通の柚子をたくさんいただいた

さてこまったな〜

そうか柚子湯ね〜

柚子湯は冬至の日にたてる柚子風呂

そうか冬至はいつだったかな〜

調べてみた  今月22日が冬至だ!

やったな〜間に合った!


なんにでも良いらしい

絞ってたらすのだ

凍らしてすりおろしてもよいのだと

どんどん知識が増える


そのご 今夜は中国語があったので

帰りに MAX VALUで食料仕入れる

生食の牡蠣も買ってきて

酢醤油に柚子を絞り垂らした

大成功!

酒がすこぶるすすんだのでした!



生牡蠣に醤油垂らしてつまみ喰い  




柚子の句は22日に柚子湯に浸かり

浮かぶのを待つとしよう!

牡蠣は冬の季語だからOKだね〜









「旅行」

        (現代) 汪 国真



凡是遥远的地方

对我们都有一种诱惑

不是诱惑于美丽

就是诱惑于传说
  

即使远方的风景

并不尽如人意

我们也无需在乎

因为这实在是一个
  
迷人的错


到远方去 到远方去

熟悉的地方没有景色







「旅の魅力」

          (訳詩)はぐれ雲




おしなべて遠い遥かな処には

どこにも魅力がつまっている

美しいが故の魅力ではなく

伝え聞く諸々が魅力なのです



遠い遥かな風景が

期待通りでなかったとしても

それはそれで

行き違いそのものが

とても魅力的な出来事なのです



初めていく未知の処へ

遠くへ遠くへさらに遠くへ

それ以外の未来は無いのだから





パスポートも取ったし来年は

魅力的な場所を探して

行ってみることとしよう!













2015/12/08 12:17:00|俳句関連
小六月源氏の舞ひし青海波




昨日は玄鳥俳句会小田原教室

の忘年会



主宰の選句の考え方

1、切れ字が二つ、三段切れ、季違い、

 等基本的なこと。

2、さらに文法、送り仮名、他動詞、

 自動詞、の使い方等。

3、第一には自分の好み、自然感、感覚的、

 物語性に傾いているのは好きでない

 情の濃いものはとりにくい

 美しいだけではちょっと?その中に

 人が感じられるか

 誰が詠んでも同じような、月並み

4、選句のアドバイス

 @、選句も詰めれば自己満足か、

  ただし、我が強すぎてもね〜

 A、目指しているのは日本の季節、風土

 B、私はこう思うでよい。

   俳句は説明するものではない。

5、さらにアドバイス

 @、自分の好みを引き上げていく、

  生きてきたこと、絵画、読書、、、

 A、何を感じたから、こう思ったから

  でよい。

 B、自分の好みに合致しているか

 C、作者がどういう記憶、感性から

  創ったのか、

  水を飲む如くしぜんに

  作為が鼻につかないほうが、、

6、結局

 俳句は

 詠んで、創って、選句して、

 、、、の繰り返しなのかなかも〜


  
今日の句会の主催選の評

5、秋の残り蚊、よく経験する、共感

 秋の蚊のじょうきょうがわかる。

9、舞ふは→舞ひし 過去形か

 本歌取り、知識の中よりふっと出た

 これも一句か

11、はみだした孔雀の尾と秋のイメージ

  が合致

13、ショーの合間か、小春日が

  効いている。

15、小春日を感じる句である。

22、息白し が少しつきすぎ蚊もが

  元気はつらつが感じられる。

26、情感にどっぷり浸かっているが、

  こういうのもあってもいいかな。

34、日本人好みの一つの風景。

  イメージしやすい。

37、童歌→囃子歌




吾輩の選句と個人的評


1、冬銀河小声でうたう恋の歌

 開放的、放けっぴろげな冬の空、

 開けっ広げ過ぎてウソ恥ずかしい、

 詩とはもとより恥ずかしいもの、

 小声というひかえめの表現に好感。


2、息白し訛の戻る口喧嘩

 本気で喧嘩をすれば、正気がなくなり

 正直となる。訛は正直の証。

 生き生き活力のある詩境の中には

 エネルギーが溢れている。


3、水流の無くなる小川散る紅葉

 水流が無くなったとしても、風流が

 あるかもしれない。

 散る紅葉は空を見上げる。詩が

 晴天に飛んでいる。


4、一枚板の卓に徳利冬館

 どっしりと置いてある徳利。

 超熱燗なのかもしれない。

 そんな冬の館は詩情に溢れている。

 一枚板には作者の年輪が見える

 ようである。





小六月源氏の舞ひし青海波




青海波(せいがいは)

中国(唐代)から伝わった雅楽の演目

源氏物語の「紅葉賀」のなかで

光源氏と頭中将が紅葉の散る中、

舞ったことで有名。


中国青海省に青海湖という内陸塩水湖

があり、案内書によれば、含塩度は

6%、面積は琵琶湖の約6倍、

湖面の海抜は約3100M、

空気には海辺のような潮の香りが漂う、

紺碧の水は青海高原に嵌められた

サファイアのように輝き、美しい絵

のような景色。鳥の天国でもあるそうな

青海湖には108の川が注ぎ込んで

いたが、1960年代の食糧生産政策

で、草原の砂漠化が進み、川の85%

が干上がってしまっているといわれる。

青海湖の湿地保護プロジェクトが

2001年にスタートしたそうだが、

是非回復させてもらいたいものである。



(追記)

本題の忘年会は小田原の日本海で

盛大におこなわれました。

次回は3月7日 題は「春」










  







2015/12/01 12:43:00|俳句関連
天網のかすかにのこるふゆあかね






一行の長編小説小春空




吾輩今長編小説と言えば


「源氏物語」なのである。


「いづれのおほむときにか」

からはじまり、

そうして、七十数年の時が過ぎ去りて

かえりきたれば、すさまじく、

「なかなかなり」とぞほむにはべめる。




一行でこれを

ひょうげんしてみれば



秘めごとの別れの悲し落葉焚




こんなところで如何ですか

なぬ!

ちょっとむりがありなしとかや?



すばらしい天気でございます。

纏の空は

北京の空にすこしわけてあげたい

ところですね〜


冬ごもりなぞしてはおれんぞえ〜


法の師と尋ぬる道をしるべにて

思はぬ山に踏み惑ふかな





天網のかすかにのこるふゆあかね





「水に落ちた狗を打て」

魯迅は死ぬまで

「秋風秋雨が止むことなく

人を愁殺し続けるのを感じ続けていた」

とか





いやあ〜

すばらしく良い天気でありますな〜

こういう纏の風景を

小春日、小六月、小春日和、小春空、

小春凪、小春風、小春人、野の小春、

園小春、森小春、小春酒、鰭酒小春、

卯時の小春、小春骨酒、、、、、

きりがないからこのへんで

などというのでしょうね〜







(後記)


浜ちゃんしばらく

たしかに海の上も小春日和でしたね〜

いや小春凪だったようで


さすがに

眼のつけどころがちがいますね〜

海面がきらきらきらきらと輝いて

釣り人が何人か見られました

吾輩は流れ着いている枯れ木に

腰かけてぼんやりと小春凪を楽しんで

おります


あたかもそれなりに年を取ってしまった

ヘミングウエイのように


日に焼けた皺しわの顔で屡々の目つきで

寄せては返す根っこつきの昆布を眺め

ときおり釣り人の方を眺めては

回想、空想、妄想、暴想、に

浸っているのでございます。


決して、石鯛や黒鯛やめじなやぶだい

なんぞを釣ろうなんて

大それたことはかんがえておりません


最近はマックスバリュウのししゃも

の焼き方に凝ってまして

子持ちししゃもの焼き方と

骨酒の創り方を研究中ですので


吾輩は子持ちししゃもを釣りたいな〜

っとの野望をもっているのでです

そうしてあわよくば〜

子持ちししゃもの踊り食い


生醤油をタラ〜っとたらしてね〜

酒は金麦でいいかな〜


なんとヘミングウエイは

涎を垂らしているのでございます。


そんなわけで

吾輩の狙い目は丸まる肥った

子持ちししゃもでした!


久しぶりのコメントだったので

嬉しくてうれしくて少し長目の

ししゃもになってしまいました。


ありがとうごさいました

   またよろしく

      12月3日8時09分



















2015/11/30 20:21:00|漢詩 訳詩
燃えているアラブの市場柳葉魚焼く







今、この辺で、勿論、平塚纏近辺での

初冬の風情は〜

とてもきれいなベスト4ホ〜フオーは

桜の葉っぱと銀杏の葉っぱ

サボテンの花の残り蹟、跡、残骸

見知らぬつる草の葉っぱ

コモリガキと柿の葉っぱ

などかな〜


ほかにもいろいろあるのだけれど〜

それらは次回にしましょうね〜


天気予報があたらなくて

まいにちが小春空

酒を飲んでいるのがもったいないような

酔う天気ですね〜



燃えているアラブの市場柳葉魚焼く 





天気は良いけれど

世の中はかなり抑制的で

騒がしいですね〜

いろんなことが爆発しかかっており

必死で抑え込んでいるようですな〜

しかし

もうほとんど抑えきれない状態に


子持ち柳葉魚(ししゃも)も

焼き方がわるいと、

すぐ爆発しますからな〜








「我把小船划向月亮」

          (現代)汪 国真


请不要责怪

有时 会离群索居

要知道

孤独也需要勇气


别以为 有一面旗帜

在前方哗啦啦地招展

后面就一定会有我的步履

我不崇拜

我不理解的东西


我把小船划向月亮

就这样划呵

把追求和独立连在一起

把生命和自由连在一起






「小舟を漕いで美しい月へ」

         (訳詩)はぐれ雲


咎めないでほしい

ときには一人だけでいることを

わかってほしい

孤独でいるには勇気がいることを


前一面に旗が

ひらめいているからといって

後ろに必ず私がいるとは

思わないでほしい

私は理解出来ないものを

崇めたり敬ったりはしないのだから


小舟を漕いで美しい月へ

追い求めるものと

自立とが一体となるために

生きていることと

自由とが一体となるために