「エアコンの風が紐を揺らしている」
電灯のSWから垂れている紐
ものぐさな男は
手を伸ばせば届く処に垂れていなければ
このやろう!
何でもそうなのである
気に入らないのである
テレビを見たいと思ったら
手元にリモコンが無ければ
気に入らないのである
音が大きい
小さすぎて聞こえない
番組がつまらな過ぎる
何をやるにも
手元にリモコンが無ければ
気に入らないのである
寝ながら本を読むのも好き
だから周りに積んである
さがしても、ない場合が多い
どうしても読みたいときもある
そんな時は家じゅう探し回るのである
さいきんはタブレットという
インターネット端末機器がある
これは便利だ
ダウンロードしておけば
いつでもどこでも読めるのだ
無料の本はかなりダウンロードしてある
源氏物語、奥の細道、枕草子、草枕、
三国志、水滸伝、、、、、などは
そのほかのも無料本でダウンロード
できるのがかなりある
基本的にものぐさだけでなく
本質的にけちでもあるのである
だからダウンロードするのは無料本
がほとんど有料の電子本は数冊のみ
だからそれでも、寝るときは
タブレットを抱っこしているのである
安心できるのかもしれない
それでもときどき本を探し回っている
ここのところ多くなってきたのであるが
冷蔵庫のところへ行って
開けてみてから、さて何しに来た?
思い出せない時が
しょうがないからビール缶を一個
持ってきてお茶を濁すのである
冷蔵庫のドアに紐をつけても
リモコンで引っ張ってきてもね〜
思い出せなきゃあね〜
このやろ〜 っといっても
隣の猫に笑われるだけだからな〜
海が見たくなった
行ってみた
湧きあがっていた
サーフィンの玄鴉が群れていた
遠くの浜では凧揚げをやっている
凧が4〜5凧群れ遊んでいる
浜には電線がないからな〜
近間では2〜3人が釣りをしている
吾輩の散歩コース金目川の河口だから
たぶん鯔を釣っているのだろう
江の島の塔が近くに見える
箱根の山はあいかわらず眠っている如し
眩しいのである
すこぶる眩しいのである
直視できないほど眩しいのである
眼が潰されそうなほど眩しいのである
三時半頃かな〜
湧き立つ海面がすこぶる
眩しいのである
眼をつぼめてみれば伊豆半島が長々と
山々はまだ黒く眠っているようである
半眼の眩しき海や山眠る
おとこにはおとこの故郷がある
いまだに行ったことのない故郷がある
そこへ行ってみたいのであるが〜
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