続人生まだまだこれからさあ!

老いた駿馬は馬小屋に伏すも志は千里にあり。烈士は暮年なるも壮心止まず。                かすみ食へどまだ仙人になりきれず
 
2016/04/05 21:33:00|漢詩 俳句の参考
雨脚の斜めに走る蘆の角




昨日は清明節

二十四節季のひとつ。清浄明潔の略とか

万物が清められ大気も寒からず

暑からず、快適な時節。

中国では清明節の休暇に先祖の墓参り

をする習わしがある。

雨の多い季節でもある。



雨脚の斜めに走る蘆の角



蘆の角(あしのつの)とは

湖沼、川岸に群生する蘆の芽

ツンツンと錐状に水面に芽をだす。

春の季語となっている。








 「 清明 」

          (晩唐) 杜牧



清明時節雨紛紛  清明の時節 

            雨紛々

路上行人欲断魂  路上の行人 

          魂を断たんと欲す

借問酒家何処有  借問す 酒家は

         何れの処にか有ると

牧童遥指杏花村  牧童遥かに指さす

          杏花の村





 「 清明 」

          (訳詩)はぐれ雲


清明の佳節なのに 

まとわり降る雨

ひとり旅ゆくわたしは

わびしさに 心消えいる


すれ違う牛飼いの子供に聞く

どこかに酒屋はないものかと


子供の黙って指さすは

遥かにけむる杏咲く村





杜牧たる者が雨のそぼ降る中を

一人侘しくとぼとぼ歩いているのは

やはり江南地方の酒の産地

なのだろうな〜




茶碗酒割箸水雲を掬いけり  




茶碗酒には水雲(もずく)の酢の物

がよく似合う





















2016/04/04 21:59:03|自作 詩
焼き鳥屋の赤提灯や夏近し







いろいろはるのいろがついてきました

チューリップが顔を出して

十二単があらわれて

石楠花の花が咲きだして

雨が降ってるのに暖かくなって

まあいまのうちはいい感じですね〜

焼き鳥屋のもつ煮込みが柔らかくなって

赤提灯をながめていると

もうすぐ夏だな〜っと

感じるものであります。



焼き鳥屋の赤提灯や夏近し





なんのかんの言おうと

訪日客が急増してホテルが足らないとか

伊勢志摩サミットなどPRがさかん

まあなんとなく

日本も明るそうではないですか

比較的のはなしではありますがね〜

株価が上がってくればさらに

よいのですがね〜







「杭州の街角 西湖の東湖畔」

      2012.4.21.

            はぐれ雲




湖濱路と平海路との交わる辺りの

街角に風車売りがたくさんの風車を

持って、 風車は回るもの

たくさん回れば音が出る


音が出ればさらに良く回る

その音はどんどんどんどん大きくなって

気が付いたら、

風がビュービュー吹いていた!


風船売りもいて、水素入りのゴム風船

自分の顔と同じくらいの風船を

百個くらい持って、そのひもをもって、

風船売りが飛ばされそうだあ〜


その湖畔の前の湖面

ハイテクの噴水が

たくさんの噴水が

チームワークよろしく、高く低く


広く狭く音楽に合わせてのSポップス

見物人が大勢いて、

み〜んな上を見て、噴水の水を

かぶって、大喜び!


風が穏やかになると

しゃぼんだま売りが現れて

プルル〜プルル〜プルル〜プルル〜


たくさんのしゃぼんだまが沸き出して

元気な子供たちが 大勢追いかけて、

しゃぼん玉をたべはじめたよ〜



老酒に酔ってしまった目借時






















2016/03/31 19:40:00|漢詩 俳句の参考
桃の花いまだ宿雨を含みおり




最近の天気は三寒四温ではなくて

一寒一温ですな〜

今日は温の方かな〜


わが家の前栽(せんざい)の景は

白い枝垂れ桃の花が見どころ

輝いておりますな〜


次には石楠花の蕾が大きくなってきて

ピンク色が覗いております  


そうして

紅い寒木瓜?の花だけは

いつまでもいつまでももしかしたら

去年から咲いているのでございます。

一年中かも

咲いていないのは何時の季節なのか

吾輩にもわからないのです。







「 田園楽 」     

           (盛唐)王維



桃紅復含宿雨  桃は紅にして 

           また宿雨を含み

柳緑更帯春煙  柳は緑にして 

           更に春煙を帯ぶ

花落家僮未掃  花落ちて 

          かどう未だ掃わず

鶯啼山客猶眠  鶯鳴いて 

          さんかくなお眠る







桃の花いまだ宿雨を含みおり




ざんねんながら我家の桃の花の色は

純白でございました。

















2016/03/27 19:53:05|その他
さしあたり臍の宿替え山笑う








久しぶりに囲碁を打ってきました。

その帰り

すばらしい天気に誘われて

海岸を散歩してきました。

飛行機雲がながくながく続いて

浜のほうでは、モーターグライダーや

特殊な凧揚げなど人出もそれなりに

気温もあたたかく

初夏の風情も感じられるよう〜

箱根連山や丹沢山系

さらには房総半島の方も望まれて

春の景色はなぜか嬉しそうなのです。




さしあたり臍の宿替え山笑う





そうなんです春のあたたかさには

臍でお茶を沸かすばかりでなく、

臍が引っ越しをしたくなって、

宿替えなども

したくなるようなのでございます。


しょうがないから

帰りには魚屋にでも寄って

蛸か烏賊か帆立かの刺身でも仕入れて

家でしずかに一杯やると

しましょうかな〜




蛸刺しの醤油やさしき春の宵



味のほぼその名に適う磯竈






日本でじわじわ“トランプ大統領”

待望論が広がっているそうな!

そうだよな〜

わかるような気がするな〜














2016/03/25 13:58:21|俳句関連
花見酒ゲスの極みといわれても








乙武不倫


五体不満足が

五人と不倫した、、、とか


吾輩には大して興味はないのであるが、


しいて言えば吾輩は

五体というよりは全身不満足なので〜


みたくなくても目に入るテレビの映像

そのなかで目を引いたのは


“ゲスの極み”という言葉


俳句をやっていると、面白い言葉、

気になる言葉、力のある言葉、

トレンッデイーな言葉、など等のなかで

俳句に使ってみたい誘惑にかられる

言葉もでてくるのである。

吾輩も“ゲスの極み”なのかもしれない


調べてみました

極み は きわまるところ、限り、果て、

要は最上、一番最高この上なく の意



ゲス とは


 下司(官職では)

  身分の低い官人、したづかさ、沙汰人

 
 下種、下衆、下司、

  @、身分の低い者

  A、心の卑しいこと、またその者、

    ーな根性 など

一般的にはA、の意味で多く使われて

いるようである。どんな使われ方か




熟語を調べると、あるわあるわあるわ

きりもなく

1、下種のあと知恵

  愚かな者は、事後になってようやく

  名案が出る。

2、下種の一寸、のろまの三寸

  戸障子を閉めるにも、下種は一寸残し

  のろまは三寸残す。品性が劣り注意

  行き届かない。「馬鹿の開けっ放し」

  だとよ〜

3、下種の勘繰り

  品性の卑しいものは不必要に気を回し

  見当違いの邪推をする。

4、下種の逆恨み

  自ら省みることなく、かえって

  注意してくれた者を恨むそうな〜

5、下種の謗り食い

  品性の卑しいものはまずいと

  謗りながらも多く食うそうな〜




ぜ〜んぶ吾輩のことを言っている

ように感じてしょうがないのですがね〜

あなたの場合はどうですか〜






花見酒ゲスの極みといわれても