続人生まだまだこれからさあ!

老いた駿馬は馬小屋に伏すも志は千里にあり。烈士は暮年なるも壮心止まず。                かすみ食へどまだ仙人になりきれず
 
2016/09/26 13:48:00|俳句関連
穴まどい胡蝶の夢に落ち込みぬ





9月26日、午前3時55分

録画しておいた

遥かなる満州〜

ラストエンペラー愛新覚羅溥儀

というドキュメンタリーをみている。


ときがとおいむかしのようでもあり

きのうのようなじかんにも

感じるのである。


いま吾輩のいるとき3じ55ふんは

きのうのおわろうとしているときなのか

それとも今日のはじまろうとしている

ときなのであろうか?


今そのうちにちかいしょうらい

きのうまではエンペラーであったが、

きょうからは

百姓のひとりになってしまう

そんなラストエンペラーの如きが

なんにんかちかくのくにからは

でるようなきがするが?



大ばくちもとも子もなくすってんてん



満州映画の理事長甘粕正彦の

辞世の句である。

終戦5日後にいさぎよく自決。 54才




時の流れのできごとは

まるで「荘周の夢」のようですな〜




「胡蝶の夢 (こちょうのゆめ)」


昔者、荘周夢為胡蝶。

栩栩然胡蝶也。自喩適志与。

不知周也。俄然覚、則蘧蘧然周也。

不知、周之夢為胡蝶与、

胡蝶之夢為周与。

周与胡蝶、則必有分矣。

此之謂物化。

     荘子の斉物論篇より



昔者(むかし)、荘周(そうしゅう)は

夢に胡蝶(こちょう)と為(な)る。

栩栩然(くくぜん)として胡蝶なり。

全くの蝶になっていた。

自ら喩(たの)しみて志に適するかな。

周たるを知らざるなり。


俄然(がぜん)として覚むれば、

則(すなわ)ち蘧蘧然(きょきょぜん)

として周なり。

目覚めれば、私は間違いなく

荘周であった。


知らず、周の夢に胡蝶と為れるか、

胡蝶の夢に周と為れるかを。


周と胡蝶とは、則ち必ず分有り。

此(こ)れを之(これ)

物化(ぶっか)と謂(い)う。



穴まどい胡蝶の夢に落ち込みぬ


















2016/09/18 20:56:00|自作 詩
そらごとのそらごとなるか秋の空




棲みつきて茅屋もながくなりました

今夜は居待月(陰暦八月十八日の

夜の月)しかし月はみえませんな〜

待つこともないのでございます。





「柳葉魚ししゃも樺太シシャモ〜」


            はぐれ雲



柳葉魚をやいて

ビールをのんで

源産地カナダと書いてある

ブランド名は樺太シシャモ


吾輩にとって

このししゃもの源産地は

マックスバリュウなのだ

ひづけは9月16日

6のつく日はすこやかかめさんの日

酒以外は1割引きなのである


容よくふくよかでうつくしく

豊かなること楊貴妃のごとし

またひとたび焼けば

そのかおり謎の美女香妃のごとし


さいきん追いつめられるかんかくが

うすくなってきて

けじめのないグータラライフ

ただしくはだらしなくだらしなく


だから吾輩の得意技である

一夜づけの奥の手など使うこともない

インスピレーションと理屈だけ

あるがままのしぜんな生き方


覚めちゃって冷めちゃって

そのさめだけがこわくなって

脳をあたためるがために

酒をのむのである


貧困な醒めから

発想豊かな酔いへとそれなりに

努力しているのではある


焼き方が大切である

生焼けは食う気がしない

ししゃもの炭はどうもね〜

刺身がうまいのかもしれない

いや踊り食いがさいこうなのかな〜

ただしいまできることは

うまくうまく焼くこと

それがうまく喰うことなのである


そらごとのそらごとなるか秋の空



     (2016.9.16.)
















2016/09/17 22:18:01|自作 詩
月光を右手で受けて投げ返す



「旅の途上、はるかなる君をおもう」


           はぐれ雲



海上に名月浮かび

はるかなる君と月明を同じうす


季節の変化に敏感なるは

つねに孤独なる旅人


ねむれぬ夜は夜長をうらみ

燈を消しては

月光のわれをいざなう


露のひかりは着衣を潤し


月の光をもろ手に受けて

はるかなる君におくろうと


さあ

よき夢の中へ

      2016.9.17.




すぎさりし遠き日を

おもいだしていたのでございます。



月光を右手で受けて投げ返す


日の中に輝いて白曼珠沙華















2016/09/16 22:21:00|俳句関連
明月や肴は秋刀魚と衣被(きぬかつぎ)



昨日は十五夜

陰暦八月十五日の夜 中秋の名月

昨夜は残念ながら雨模様の曇り空

無月 雨月 吾輩には月見えず。

(注意)

中秋と仲秋の意味は違います。

中秋とは陰暦八月十五日の称。

仲秋とは秋の三カ月の真ん中の月、

すなわち陰暦八月の異称。と

吾輩の電子辞書には載っております。


今夜は十六夜(いざよい)

こんやのつきはいざよう月

すばらしいいざよう月が

見えております。

いざようとは進もうとして進まない。

たゆたうの意。

そうして今年は

明日の月が満月なのです。


いろいろややっこしいですね〜


まあ吾輩にとっては

月見酒が飲めればよろしいのですが、

そういえば、わが朋友の李白も

おなじことを言っておりましたね〜



肴は秋刀魚と衣被(きぬかつぎ)と

なりますな〜



明月や肴は秋刀魚と衣被




季語は明月ですよね〜

李白さん!















2016/09/11 21:00:00|自作 詩
明月や酒はいつもの芋焼酎





グリーンの葉っぱに 赤のプリント

おかしな花もどきの

葉っぱがあるのだな〜っと

興味を感じて見ていたのであるが

いろんな種類の似たような葉っぱが

あったのですな〜

びっくりしましたな〜

だれが創ったのでしょうね〜

創造の神様も真似を

するのでしょうかね〜?

たぶん 葉っぱの名前は違うと

おもいますが?


今日は日曜日

囲碁を打ってきましたが〜

ねむくてね〜

きょうは一局だけで〜

かえってきました!


夜が永すぎて

あさになってから酒を飲んで〜

午後から囲碁を打ちに撫子公民館へ

眠る時間がありすぎて〜

ねむるときがないのでございます



朝酒や余った夜は秋の虫




虫の名前はわかりませんが

多分 松虫、鈴虫、邯鄲、腹の虫

のどれかだとおもうのですが〜



碁へいそぐ野分のまえの果し合い





かんたんに討ち死にをして

家に帰りやけ酒をやっているのです。

眠気をこらえてね〜





 「 もう〜 」

      2012.6.23.

           はぐれ雲



ノーサイドにしましょう もう〜

とぼけた泥鰌が柳のしたで〜

柳の下で 獲ってくれ 獲ってくれと

そのうち 獲ってくれるものも

いなくなって〜

柳の下の腐った水の泥の中

ともに動くは鰻や鯰〜

相手にするものいなくなり〜



きがつけば もう〜

太陽さんさんかがやくしたの

きらきら光る速き川〜

鮎や岩魚やアマゴなど

ヤマメやアカメやキンメダイ

タイやヒラメの舞い踊り〜

翡翠 蜻蛉 夜の蝶

この指とまれ〜

この指とまれ〜

戦国のよがはじまった〜



やなぎのしたはふるいのさ もう〜

おてんとさ〜んよ〜

おてんとさ〜んよ〜

ノーサイドなんてあるもんか〜

つよいもの勝つよのなかさ〜

それがうれしくて〜 

それがうれしくて〜

おてんとさんのしたを〜

あるくのさ〜








(後記)

そうですか猩々草と錦ジソというのですか

それにしても、このプリントの赤色部分は

素晴らしいですね〜

よく見ると

葉とは別のはなびらにみせるために、

先の方に影までつけて

立体感を持たせてある。

おそろしいほどの隠れ技ですね〜

こんなプリントなら、蝶々や蜂や他の虫達も

騙されて寄ってくるんでしょうね〜


明日は十五夜きっと明月がみえるでしょう!



明月や酒はいつもの芋焼酎




芋名月ともいいますからな〜

コメントありがとうございました。

         9月14日午前4時4分