人生まだまだこれからさあ!

老いた駿馬は馬小屋に伏すも志は千里にあり。烈士は暮年なるも壮心止まず。人生まだまだこれからさあ!
 
2012/04/23 3:32:32|
ゆく春をすこしひきとめ卯時酒






土曜日は中国語の会合

その後、中国料理店 孕満 へ

料理は一つ一つみな美味かったよ〜



皮蛋はビールのつまみ夏近し



皮蛋(ぴーたん)pi2dan4は

あひるの卵に木灰 塩 泥などを

茶の汁でこねたものを塗りつけて

発酵させた食品。

卵白は褐色の寒天状、

卵黄は暗黄緑色に固まる。

中国料理の前菜に用いる。



日曜日は久しぶりに囲碁を打つ

ゆっくり打てました。



春深しおもむろに石打ち下ろす


春を切る十二神将座頭市




最近よく座頭市シリーズを見ている。

先日、奈良の新薬師寺の十二神将

の美術番組見ていて、気付いたこと

十二神将の刀を持った神の構えが

座頭市の杖の構えににているのである。

あの杖をついてるような下段の構えは

前後左右上下いかなる方向からの

攻撃にも対応できるように

見えるのである。

更に座頭市シリーズを見る視点が

深まったのである。

それにしても我が囲碁は

すきだらけであるな〜

座頭市をすこし見習わなければの〜



風船のへこまぬ強さ穴一つ








 「和嘗新酒」

        (中唐)白楽天


(一)

空腹嘗新酒  空腹に新酒を嘗む

偶成卯時酔  たまたま卯時の酔を成す

酔来擁褐裘  酔来りて褐裘を擁し

直至斎時睡  直ちに斎時に至り睡る


(二)

静酣不語笑  静酣して語笑せず

真寝無夢寐  真寝して夢寐無し

殆欲忘形骸  殆ど形骸を忘れんと欲す

詎知属天地  なんぞ天地に

          属するを知らん


(三)

醒余和未散  醒余和して未だ散せず

起坐澹無事  起坐澹として事無し

挙臂一欠伸  臂を挙げ一たび欠伸し

引琴弾秋思  琴を引いて秋思を弾ず







「元微之が新酒を試みる詩に和す」

        (訳詩)はぐれ雲



(一)

すきっ腹 新酒を飲めば

卯の時刻 酔いの回りぬ

皮衣(かわごろも)頭にかぶり

飯までの 爆睡となる


(二)

寝言なく 熟睡のとき

夢も見ず しんから眠る

生有るも 忘れておりぬ

存在すらも どうして知ろう


(三)

醒めたのち 心はさえぬ

起き上がり つくねんとして

腕あげて 欠伸いっぱつ

琴よせて 秋思を弾ず





まあどういうことなんで

しょうかな〜

卯の時刻とは朝6時頃

このころ飲む酒を卯時の酒と言う。

すきっ腹によく効くのである。

白楽天は卯時の酒が大好きでした。




ゆく春をちょっとひきとめ卯時酒


酒の肴は生食の蛍烏賊


吾輩の卯時の酒はウイスキー


春雨や卯時の酒を独り飲む


卯時酒東鳩マークのなげわかな


亀鳴くや卯時の酒を飲む男


味噌汁はしじみの力オルニチン


春雨で割るウイスキー卯時酒



雨戸を開けると

しとしと雨が降っています。

今日は月曜日


















2012/04/21 12:33:17|
老酒に酔ってしまった目借時





 「杭州の街角 西湖の東湖畔」


湖濱路と平海路との交わる辺りの

街角に風車売りがたくさんの風車を

持って、 風車は回るもの

たくさん回れば音が出る

音が出ればさらに良く回る

その音はどんどんどんどん大きくなって

気が付いたら、

風がビュービュー吹いていた!


風船売りもいて、水素入りのゴム風船

自分の顔と同じくらいの風船を

百個くらい持って、そのひもをもって、

風船売りが飛ばされそうだあ〜


その湖畔の前の湖面

ハイテクの噴水が

たくさんの噴水が

チームワークよろしく、高く低く

広く狭く音楽に合わせてのSポップス

見物人が大勢いて、

み〜んな上を見て、噴水の水を

かぶって、大喜び!


風が穏やかになると

しゃぼんだま売りが現れて

プルル〜プルル〜プルル〜プルル〜

たくさんのしゃぼんだまが沸き出して

元気な子供たちが 大勢追いかけて、

しゃぼん玉をたべはじめたよ〜


春の闇大和の国はうなされて


老酒に酔ってしまった目借時




春の季語は

風船、風車、しゃぼん玉、目借時。


夏の季語は

噴水。




しゃぼん玉露天風呂からとめどなく


街角に風を集める風車売り


風船を百個も持てば空を飛ぶ


風船のへこまぬ強さ穴一つ


     (これは紙風船です)


噴水の音符降りくる西湖畔







吾恋者    わがこひは

千引乃石乎  ちびきのいはを

七許     ななばかり

頚二将繋母  くびにかけむも

神之諸伏   かみのまにまに


我が恋は 千引の石を 七ばかり

首に懸けむも 神のまにまに


  (万葉集 743 大伴家持)



私の恋心は、千引きの石を七つも

首に掛けるほど、ずしりとこたえて、

この身をさいなむことであろう。

あらがえぬ神の定めのままに。




千引の石

千人がかりで引くほど重い石。



古事記の一節によると、

「妻の死を伊邪那岐神は嘆き悲しみ、

死後の世界である黄泉の国へ

愛する妻を訪ねていき言葉を交わす。

しかし、決して見てはいけないと

念を押されていたのにもかかわらず、

火をともして妻の姿を見てしまう。

なんと妻の体からはウジがわき醜悪な

異形と化していた。

醜い姿を見られた伊邪那美神は怒り、

黄泉の軍隊に伊邪那岐神を

追わせ殺すように命じる。

伊邪那岐神は、櫛の歯を折って

タケノコを生やしたり、

桃の実を投げたりして、軍隊を退け、

黄泉の国とこの世をむすぶ

黄泉比良坂にたどりつき、

「千引きの石」

(1000人で引くことのできる大岩)で

黄泉の国への戸口をふさいで逃げのびた。

「千引きの石」の向こうで、

伊邪那美神が

「あなたの国の人間を一日に1000人殺す」

と脅かすと、伊邪那岐神は「では、

一日に1500人の人間を作る」と答えた。
  
そして伊邪那岐神が身を清める

ための禊(みそぎ)をすると、

脱ぎ捨てた衣服から

次々と神々が生まれた。

最後に左目を洗うと、

高天原をおさめる

天照大御神(あまてらすおおみかみ)、

右目を洗うと夜の国をおさめる

月読命(つくよみのみこと)、

鼻をあらうと

海原をおさめる須佐之男命

(すさのおのみこと)が生まれた。」

とな



以上の話から、話はかわるが、

人間を1500人作れば、500人

増えるわけであるが、どうして

日本の人口は減っていくのか?

いったん古事記の世界へもどらねば

ならないということなのかもな!

野田首相わかりましたかな?



春の闇魑魅魍魎の跋扈する














2012/04/20 9:37:21|俳句中心
陽炎燃ゆ駱駝のあゆむ鳴沙山



ダルビッシュ

今日はなんとか頑張ってましたな〜

よし よし



赤富士にダイヤ輝く入り日かな



長者ヶ崎 葉山近辺 の風景

我が朋友からの写真です。

ダイアモンド富士だというそうな!






天原     あまのはら

振離見者   ふりさけみれば

白真弓    しろまゆみ

張而懸有   はりてかけたり

夜路者将吉  よみちはよけむ


天の原 振り放け見れば 白真弓

張りて懸けたり 夜道はよけむ


    (万葉集 289 間人大浦)


大空を振り仰いで見ると、三日月が

白木の真弓を

張ったように掛っている。

この分だと夜路も良かろう!


当時はね〜 

天気予報の美人のお姉さんも

居なかったし、み〜んな自分で判断

していたんでしょうね〜

電気も無かったし、提灯も、ましてや

小田原提灯

なんていうハイテクの

絶対消えない提灯なんて

無かったろうし、

そのうえ、闇夜には「月夜の晩ばかりは

無いよ〜」なんて言うチンピラどころか、

こわいこわい

 魑魅魍魎の跋扈する世界

だったのでsiteね〜

空に居るお月さんだけが、

自分を守ってくれている


頼みの神だったのですね〜

三日月が弓を張って

自分を守ってくれている。

最高の夜。

そんな夜、何処へ行くのかって?

それはね〜

当時は夫婦は一緒に住まないで、

夫が夜だけ通う。 恋人の家へも、、

そうして、朝帰ってくるのです。

どうしてそんな不便な風習だったの?

そんなこと言われても

吾輩は知らんよ〜

万葉集に書いてあるのさ〜

それにしても、

スリルがあって

楽しかったでしょうな〜 

確かに!





春愁や眠れぬ夜の独り酒


新聞をながめた後に朝寝かな


春落葉紅いネオンの駅の裏


陽炎燃ゆ駱駝の歩む鳴沙山


海棠の紅のまぶたのずっしりと


壺焼の汁のうまみが飛び散って


風船のへこまぬ強さ穴ひとつ



















2012/04/19 18:40:01|
卯時の酒に髭の霞みぬ白楽天





 「対酒」  酒に向かひて


         (中唐)白楽天


  (一)

巧拙賢愚相是非  巧拙賢愚

            相ひ是非す

何如一酔尽忘機  いかん一酔 ことごとく

            機を忘るるは

君知天地中廣窄  君知らん天地中の

            廣と窄とを

G鶚鸞凰各自飛  G鶚 鸞凰 

            各自に飛ぶ


  (二)

蝸牛角上争何事  蝸牛角上 

            何事をか争ふ

石火光中寄此身  石火光中 

            此身を寄す

随富随貧且歓楽  富に随ひ 貧に随ひ 

           しばらく歓楽せよ

不開口笑是痴人  口を開いて笑わざれば 

           これ痴人


   (三)

百歳無多時壮健  百歳 多時の

            壮健無く

一春能幾日晴明  一春 能く

            幾日の晴明ぞ

相逢且莫推辞酔  相ひ逢ふしばらく酔ふ

            推辞するなかれ

聴唱陽関第四声  唱ふを聞け 

            陽関の第四声






 「酒に対して」

         (訳詩)はぐれ雲


    (一)

世の中は 巧拙 賢愚と比べるが

いっちょう酔って 忘れたらどう

天地のあいだは 広大で

悪鳥 善鳥 それぞれに

自由自在に 飛んでいる



    (二)

かたつむりのせまいせまい角上で

どうしてそんなに争うの

どうせこの身のはかなさは

火打ち石の一瞬の火のごとし

人生そのまま楽しめよ

口を開いて笑わぬは

痴人以外にいないはず



   (三)

一生百歳 そのなかで

壮健のときは どれ程ぞ

一春のうち

晴れた好い日は 幾日あるか

さあここで逢ったが 一会ぞや

断るなかれこの酒を

君に対して歌おう陽関三畳の曲







陽関三畳の曲

王維の七言絶句、親友の元二を

見送る歌。古来送別の詩として

愛唱され、陽関三畳という歌い方

で繰り返し吟じられた。(下載)




 「送元二使安西」

        (盛唐)王維


渭城朝雨浥軽塵  いじょうのちょうう

            軽塵をうるおし

客舎青青柳色新  きゃくしゃせいせい

            柳色新たなり

勧君更尽一杯酒  君に勧む

            一杯の酒

西出陽関無故人  西の方陽関を出れば

            故人なからん




渭城は咸陽のこと。長安の西北

渭水のほとりの町。西への旅人を

ここまで見送り、駅舎で一夜の別宴

を張る。そういう風習があった。


陽関は敦煌の西南方にあった関所。

玉門関の南に当たるので陽関と言う。





天地は広い

人生は短い

楽しもう

生ある今を!



鳥の声朝寝の夢の限りなく


とんび舞う江ノ島で食う焼きさざえ


しぼり出すわさびの前に初鰹


卯時の酒に髭の霞みぬ白楽天


青痣のニヒルな男一夜酒


花の昼上へ上へと握り飯
















2012/04/18 15:06:05|中文俳詩
杜鵑 開花了 打俾死





平静天 旁辺的狗 大哈欠


ping2jing4tian1

pang2biang2de gou3

da4ha1que1

長閑さや隣の犬の大欠伸




養花天 一張面包 早飯菜


yang3hua1tian1

yi1zhang1mian4bao1

zao3fan4cai1

養花天朝の食事はパン一枚




售風車 招集軽風 在街口


shou4feng1che1

zhao1ji2qing1feng1

zai4jie1kou3

街角に風を集める風車売




杜鵑 開花了 打俾死


du4juan1

kai1hua1le

da3bi3si3

石楠花の花の開きぬダルビッシュ



打俾死(da3bi3si3)

はダルビッシュの漢訳のつもりです。

意訳で、「打者を枯れさせる」

という意味です。

われながら名訳だと思うのですが

どうでしょうか?




惜春離 不高興的 石仏面


xi1chun1li2

bu4gao1xing4de

shi2fo2mian4

春惜しむ仏頂面の石仏