人生まだまだこれからさあ!

老いた駿馬は馬小屋に伏すも志は千里にあり。烈士は暮年なるも壮心止まず。人生まだまだこれからさあ!
 
2012/05/25 14:02:35|
荘周の夢は遥かな雲の峰



さあ〜て〜

またマッコリを

買ってきますかなあ〜






 「山亭夏日」

         高駢(こうべん)


緑樹陰濃夏日長  緑樹陰こまやかにして

            夏日長し

楼台倒影入池塘  楼台影さかしまにして

            池塘に入る

水晶簾動微風起  水晶の簾動いて

            微風起こり

満架薔薇一院香  満架の薔薇

            一院香ばし






 「夏の日の山荘」

        (訳詩)はぐれ雲


緑なす樹々 黒々と

夏の日なかの 長きこと

高殿の姿 さかしまに

池の水面に ゆらめいて

水晶のすだれも かすかにゆれて

そよ風のぬけてゆく

棚にあふれる 満開の薔薇の花

その花の香りは 中庭中に漂う




薔薇の雨マッコリを酌む昼下がり


茶をいれて茎の浮くなり花うつぎ




荘周の夢

「荘子」斉物論にみえる話。

あるとき、荘周は蝶となった夢を見た。

目が覚めてから、自分が夢の中で蝶と

なったのか、それとも蝶が夢の中で

自分になったのか、と思い迷ったという。

夢と現実の見定めがたいことをいう有名な

寓話である。

吾輩はこのところ、夢を見ないが、

夢をみているような状態になっている

ことが多い。夢か現(うつつ)か 

現かゆめか

自分が蝶か、蝶が自分か、

そんなこと、どっちでもいいではないか、

吾輩はいったい何なのか、

自分でもない、蝶でもない、

まだ生きているようだ。

いかにも不可思議な生物がここに

いるのである。

まるでいいかげんな、存在価値のない

霞のような、どうしょうもない

変転きわまりない雲の峰のような

へんてこないきものがいるようなのだ。



夏の雨ブラックホールの中にいる






  「初夏戯題」

            徐夤(じょいん)


長養薫風払暁吹  長養の薫風 

            払暁に吹き

漸開荷芰落薔薇  漸く荷芰開いて 

            薔薇落つ

青虫也学荘周夢  青虫もまた 

            荘周の夢を学び

化作南園蝴蝶飛  化して南園の 

           蝴蝶となって飛ぶ





  「初夏たわむれに記す」

           (訳詩)はぐれ雲


こころのかての 薫風が

夜の明けるころ 吹いてきて

紅いはすや 白いひし

しだいに咲いて くるころに

そうび(薔薇)の花は 散っていく

青い虫も 夢の中

荘周の夢の 真似をして

胡蝶となって ひらひらと

南園のなか とびまわる




荘周の夢は遥かな雲の峰





























2012/05/23 0:21:55|その他
ところてん天より突かるところてん






風が吹いている、雨も降っているようだ。

ときどき音が大きくなる。

こんな深夜のワイルドな音がすきだ。

とくに風呂の中で聞くのがいいのだ。

というわけで、風呂を沸かす。



今日は東京スカイツリーが営業開始、

大フィーバー ニュースによると、

東京も風が強かったようで、

スカイツリーのエレベーターが一時

止まっていたようですな〜



二年ほど前

隅田川クルーズに行った時は

工事中で、

まだ、下の展望台までであったがね〜

築地の海鮮丼の味を思い出した。



完成したスカイツリーにも

昇ってみないとな〜

まあフィーバーが止んでからにしよう。



湯船で風の音を聞いている。

或る時は、寄せては返す波濤のような、

或る時は、秋の嵐のような、

なにかを叩く音やこする音、

時には、バタン と浴室のドアが

風で開く、

あばら家の風情はいいもんだ、

自然の音がいっぱいで、心地いい!




茄子の花蛸の吸盤押し広げ


蓮の浮き葉に目線を低く水の玉




















2012/05/21 17:13:16|その他
ナチュラルな女自由すぎる夏よ





金環日食大口開いて天食べる


金環日食馬鹿面の顔夏の朝


ドーナツや夏日すっぽりすっぱぬけ


平安の美女夏日の中に碁石置く





おてんとさ〜ん〜

おてんとさ〜ん〜

暗いくらいと思っていたが

結構この世も明るいじゃないが

それがうれしくて〜

それがうれしくて〜



今朝のニュースでは

みんなみんな大口あけて

天をあおいでいましたな〜

なかにはよだれもたらしてね〜



斬っちゃならねえ人を

斬っちまた時ァ〜

目先が真っ暗になっちまったハ〜

おてんとさ〜ん〜

おてんとさ〜ん〜


   
鼻で知る春 木の芽の匂い
耳で知る秋 ツクツクボウシ
 お天道さん・・・お天道さん・・・
目ん無いがらすの このあたしとは
お互い貸し借りゃ ないけれど
きけば あなたも ひとり者



もし・・・どなたさまでございます
ええ 寄るんじゃねえ 
おい寄るんじゃねえ
寄るってえと 俺ら抜くぞ
ウハハハハ・・・・何だい おい 
枯っ葉さんかい




夏怒涛十二神将座頭市


楊貴妃の面影匂う白牡丹


ナチュラルな女の自由すぎる夏



















2012/05/20 21:12:41|その他
夏の朝日が月に食べられる




金目川の土手の下にも、

さくらんぼの成る桜の木を一本

発見しました。

もうすっかり熟れて、うまそう〜

でも、ちいさいな〜

なんでも試してみたい吾輩は

とうぜん採って口の中へ

うまかったよ〜 なまいきに種も

一個づつありましたな〜

ぺっつ!  ぺっつぺ!


さくらんぼ唇にはさみ土手の風





明日の朝は金環日食が見えるという

932年ぶりに広範囲で 見えれば

見えるそうな 天気がとければ、 

次回は300年後?

でも吾輩は目が悪いからな〜

テレビで金環日食を見るとしよう〜


夏の朝日が月に食べられる





















2012/05/19 23:32:49|その他
風を食べる口あけて初夏土手の路





















あたらしいとくいわざとして

変顔が加わりましたので

きをつけてください!













久しぶりの好天気、

水の匂いに誘われて、

土手を歩く。

草のかおりが流れくる。

ほどよい風が触感を刺激して、

風を食べて、大口開けて、

ほどよい気温の空気が流れ、

素肌をよぎる。

素肌の感触心地よく、

新鮮な薫風は仙人の食事、

不老不死の風を食む。



風を食べる口あけて初夏土手の路









山の端に 月傾けば 漁する

海人の燈火 沖になづさふ

 (万葉集 3623 遣新羅使人)


やまのはに つきかたぶけば

いざりする あまのともしび

おきになづさふ


夏月傾きて漁火のちらちらと




我れのみや 夜船は漕ぐと 思へれば

沖辺の方に 楫の音すなり

 (万葉集 3624 遣新羅使人)



夏の闇沖辺漕ぎ行く櫂の音