人生まだまだこれからさあ!

老いた駿馬は馬小屋に伏すも志は千里にあり。烈士は暮年なるも壮心止まず。人生まだまだこれからさあ!
 
2012/07/15 21:33:00|
みずすましかの長江を散歩する





「おもいつくまま書きつける」

          (訳詩)はぐれ雲


ときが過ぎれば 

かこは戻らぬなんぞと

いうなかれ


わかき日の情景は

詩情となって わがむねにあり


あかりの跡も 酒の色も

ふるえるおとも ときめきのときも


ひとたび詩を吟ずれば

そっくりそのままさながらに

わが眼前に あらわれる





「意有所得雑書数絶句」

         (清)袁枚(えんばい)


莫説光陰去不還  いうなかれ光陰は

            去って還らぬと

少年情景在詩編  少年の情景

            詩編に在り

燈痕酒影春宵夢  燈痕 酒影 

            春宵の夢

一度謳吟一苑然  ひとたび謳吟すれば

            一に苑然たり




夏の蝶相模平野を過ぎゆけり


みずすましかの長江を散歩する




今日は暑い日でしたね〜

ついにはじめてエアコンを入れて

しまいました。



















2012/07/14 12:34:05|その他
ウイスキーを注げば氷崩れ落つ





今朝の明け方の大雨は

すごかったですね〜

経験したことのないような大雨

猛烈な大雨 激しい雨

はなはだしく瞬間雨量の多い雨

とぼけた夕立が早朝に来たような〜

雨戸を開けてみると、

イグアスの滝の裏側から

覗いているような〜

滝つぼで座禅を組んで修行をしている

ような〜 すごい音を伴って〜

この音をもっとのんびり聞きたくて〜

もっとリアルに感じたくて〜

さらにいい気分になりたくて〜

風呂のスイッチを入れた!

夜はちらちらと明け始め〜

雨はすっかりやんでしまい〜

風呂に入ったころには 晴れていた〜

とかくこの世はままならず〜



ウイスキーを注げば氷崩れ落つ


雨止みて物のにおいや冷奴





台風の過ぎ去ったあとのような

すっきりした天気になりました。

庭の槿の花が満開です、

槿は秋の季語に入っているのだが

まだ梅雨も明けていないのにね〜



朴念仁の槿の花の咲いている

















2012/07/13 8:01:20|漢詩
老江湖と我名よばれん薄暑かな




百骸九竅(ひゃくがいきゅうきょう)の

中に物有。かりに名付けて

風羅坊(ふうらぼう)と言う。まことに

うすものの風に破れやすからん事をいう

にやあらむ。かれ狂句を好むこと久し。

ついに生涯のはかりごととなす。

〜〜〜

ついに無能無芸にしてただこの一筋に

つながる。

西行の和歌における、宗祇の連歌に

おける、雪舟の絵における、利休が茶に

おける、その貫道するものは一なり。

しかも風雅におけるもの、

造化にしたがいて四時を友とす。

〜〜〜〜

神無月の初、空定め無きけしき、

身は風葉の行く末なき心地して、



旅人と我名よばれん初しぐれ


  (芭蕉 笈の小文 冒頭より)




百骸九竅(ひゃくがいきゅうきょう)

多くの骨と九つの穴 人体の構成。


風羅坊(ふうらぼう)

芭蕉の別号。風羅は風に破れやすい

うすもの、傷つきやすい心を意味する。


造化

老荘思想、万物を創造し育するもの。

神または自然。


四時(しいじ)

自然 四季




老江湖と我名よばれん薄暑かな





老江湖(ラオジャンフー)

lao3jiang1hu


60過ぎてから初めて中国(大陸)を

訪れたとき、一人でふと入った場末の

飲み屋で おかみに言われた言葉。

調べてみたら、その意味は

世慣れた人、渡り者、、、とあった。





  「 老江湖 」

             はぐれ雲 
        

没舎不得去失事  失くして惜しい

            ものも無く

還没什磨可怖的   何にも怖い

            ものも無い     

吾在天下一個人   俺は天下の

            一人者

任意胡稿老江湖   勝手気ままな

       老江湖(ラオジャンフー)





















2012/07/11 23:58:08|その他
俺の生活が第一晩夏光




おれも国民の一人だからな〜

もちろん俺の生活が第一だよ!


小沢新党立ち上げ、国民の生活第一、

パンダの赤ちゃん死亡、

オールスターダルッビシュ選ばれたのに

出されず。


暑い日でしたね〜

中国 桂林から帰ってきた連中は

日本は涼しい涼しいと言っていた

けれどね〜


こんな時には夕立が来ると

いいのだがな〜



雨を呼ぶ儀式を学べ青蛙



夏料理入道雲をこきまぜろ



夏の蝶相模のくにを渡りゆく



長江の流れをたどるみずすまし



俺の生活が第一晩夏光































2012/07/10 20:26:38|
しまかしまかかゆいところはしぼりだせ


しまか とは

漢字で書くと 縞蚊 です

人畜の血を吸い 天狗熱などを

媒介するものもいる。

しまかしまかとは 縞蚊 縞蚊 です!

夏の季語にはいっていますよ〜




 「 カ〜 」

         (訳詩)はぐれ雲



一斗舛ほどのちっちゃな部屋へ

どこから来たのか

豹柄足の カ〜 さんよ〜

アイ〜ン い〜ん と雷鼓のように鳴く

むらがりよって 集まると〜 

雲のようだ〜

カ〜さん ざんねんだね〜

この英雄には一滴すらも

余分な血なんてはないのだよ〜

もうすっかりおいぼれて〜

おまえになんかやれんのだよ〜






豹柄足の蚊とは

たぶん ハマダラカ のことかも

脚にもポツポツと縞が入っている

からな〜

ハマダラカはマラリアの病原菌を

運ぶというから怖いね〜



しまかしまかかゆいところをしぼりだせ


にっくきは耳にうろつく蚊音かな


うんうんと蚊柱のこえ部屋に満つ







 「 蚊 」

        (清)黄中堅


斗室何来豹脚蚊  斗室いずこより来る

            豹脚の蚊ぞ

殷如雷鼓聚如雲  いんとして雷鼓の如

            集まること雲の如し

無多一点英雄血  多なし一点 

            英雄の血

閑到衰年忍付君  閑に衰年に到りて

            君に付すに忍ばんや





(追記)

写真は隣の佐藤さんにいただいた

佐藤錦です。ごちそうさんでした!