人生まだまだこれからさあ!

老いた駿馬は馬小屋に伏すも志は千里にあり。烈士は暮年なるも壮心止まず。人生まだまだこれからさあ!
 
2013/10/04 21:06:00|中文俳詩
台北的夜景 被春雨 淋湿了






昨日の纏の空と金目川土手の風景

まことに爽やかな微風が吹いておりました。

纏の街中では金木犀の香りが

漂い始めました。

歩くだけで爽快な気分になってきます。

水辺のコスモスが微風にたわむれ

白い槿の花の色もますます白く

土手の上から天空まで

透明のひかりが降り注いでおりました。

れいの蚯蚓の横切っていた土手の路

今日は一匹のカマキリが横切ろうとして

信号もないのに右見て左見て

思案中でございます。

奴は歩かなくても空を飛べるのにな〜

吾輩は〜




すきとおる秋のひかりのなかにいる





そういえばスイッチョも歩いて

いましたな〜

奴も飛べるのにな〜







夏蝴蝶 突然飛入 天仙窟


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天女絵の莫高窟へ夏の蝶





台北的夜景 被春雨 淋湿了


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台北の夜景を濡らす春の雨



纏は現在秋の雨が降っております。






























2013/10/02 9:09:23|
古希迎え秋風さむし木偶の坊






今日は吾輩の誕生日である。

70歳になった。

何時に生まれたのかは聞いたことない。

近くの四つ角で拾われたのだという

話は2〜3度聞いたことがある。

しかし、そんなこと信じたことはない。

たぶん冗談か、からかわれたことと

思っている。

親父に顔がそっくりだったし、

兄貴と声がそっくりだとも言われた。

いじめられもしなかったし、

甘やかされもしなかった。

もうどうでもよい検証困難な

とおいとおい話なのである。





遠音にも聞こえてきたる秋の潮



透きとおる風秋の光のなかにいる









古希の出典となった漢詩と

        拙い訳詩を掲載します。




 「曲 江」   二首の其二 


          (盛唐)杜甫
 



朝囘日日典春衣  朝より囘りて日日

            春衣を典す


毎日江頭盡醉歸  毎日江頭に醉いを

            尽くして帰る


酒債尋常行處有  酒債 尋常

            行處に有り


人生七十古來稀  人生七十

            古來稀なり


穿花蛺蝶深深見  花を穿つ蛺蝶は

            深深として見え


點水蜻蜓款款飛  水に点する蜻蜓は

            款款として飛ぶ


傳語風光共流轉  語を風光に伝えて

            共に流轉せん


暫時相賞莫相違  暫時 相い賞して

            相い違う莫からん






「 橋のたもとの焼鳥屋にて 」


         (訳詩)はぐれ雲



役所の帰りは 質屋に寄って

春の衣を酒代に

毎日毎日 水辺にて 

酔いつぶれては 帰りくる


酒代のつけなんか

いつでもどこにでも有るもんだ

だがよ〜 しかしよ〜

人生七十まで生きられることなんか

古来稀 

まれだよまれだ ほとんどない

だから自堕落 酒飲んで

やぶれかぶれの人生さ〜


花にもぐって 蜜を吸う

蝶のすがたの 見え隠れ

水面をつつき 産卵してる

蜻蛉(とんぼ)はいまも ホバリング

残り少ない晩春を

必死で生きているのです


しばらく彼らを ながめいて

風と光ともえあがる 

命の営みをながめいて

のこり少ない春の日を

しばしこころをいれかえて

ともに流れに身をまかそうと

あらたに誓う木偶の坊








なのである ということで

杜甫の寿命は59歳の春でありました。


ちなみに我が朋友の李白は

橋のたもとの焼鳥屋にて一緒に

飲んでいた時に聞いたのだが

寿命は62歳であったと言っとった

自分で言っとるのだから

あてになるはずもないのである。

ただし水面に映った月をとろうとして

おぼれ死んだのは本当らしい、

しかし、その川は

金目川だとは言ってはいなかった。




古希迎え秋風さむし木偶の坊


























2013/10/01 3:12:36|俳句中心
熱川や茹であがりたる尾花蛸







涼しくなってきて

夕餉の煙の立つ頃には

秋の風情をしみじみと感じるのです



熱川や茹であがりたる尾花蛸




尾花蛸(おばなたこ)

すすきが尾花と呼ばれる花穂を

つけるころに獲れる蛸。

産卵後であり、痩せさらばえて

味がかなりおちる。

秋の風情の大変豊かと感じる人もいる。

しかし、茹でれば立派に紅くなる。







茜草指     (あかねさす

武良前野逝    むらさきのゆき

標野行      しめのゆき

野守者不見哉   のもりはみずや

君之袖布流    きみがそでふる)




茜さす 紫野行き 標野行き

   野守は見ずや 君が袖振る

       (万葉集20額田王)






万葉の野に咲いていそうな吾亦紅




吾亦紅(われもこう)

野に咲く秋の花。花と言うよりは

ソーセージを串に刺したような

暗赤色の筒状のもの。

その性情はつつましく俳人の詩情を

くすぐる。万葉の野に咲いていたと

言う証拠は全くない。




















2013/09/30 6:06:01|俳句中心
ビッグバン通草(あけび)の裂けし天の端



玄鳥関東支部連合秋季俳句教室

横浜で行われた 9月29日





主宰指導内容

1、全般

  散文的句が多い。

説明したがる傾向→詩の世界から離れる。

意味の世界を書こうとしたがる。

倫理観、道徳、謎解き、

安易な擬人化、比喩、

たとえのレベルが同じようなら喩える

意味は少ない。


俳句とは自分の為に自分の俳句を書いて

    ゆきたい。

自分と向き合って、滑稽、おかしさ、から

出てきたものを俳句にしたい。


五七五 短いからものが言えない。

→散文化は力が弱くなる。

二句一章 がやり易いし、表現範囲が広く

なる。韻文としての耀きを持つようになる。


五七五、季、切れ字

五音、七音、五音、と意識したほうが良い。



10、奥にある→おもわせぶり。

14、子の描く→ひっかかる

59、季語が生きている→広がりが出る

62、固有名詞はそれなりの認知度が

     必要。

70、つぶやけば→ば が気になる。

83、二百十日の海→散文の の を

   とれるか。

91、吊り皮と→何が? 錯覚が味が有る。

145、雁渡る→回想、重たい、つき過ぎ

150、新鮮味が乏しい。

163、土間を行き来す(る)大暑

     →る を入れたい。

146、フランス山→ありそう

168、173、→や〜けり、や〜かな

        は分散しちゃうよ〜

175、に→の

189、知識に おもねている

206、百選の→説明的、何処にでも有る。

241、〜や〜〜名詞止 

     この形が良い、堅牢である。

245、類型化

280、知識からくる意味あいか〜





ビッグバン通草(あけび)の裂けし

天の端





















2013/09/27 4:18:36|中文俳詩
「港未来」 留下航跡 秋風里






吾輩が創る中国語での俳句は

従来より存在する“漢俳句”とは形式等

が違うので、より自由度を増して

かなり融通のきく、B型にもできる

アバウトなものとして、こまかいことに

こだわらないで、単に俳句を中国語で

創作しよう! 誰にでも自由に参加創作

出来るものとして、名前を変更します!


中文俳詩

zhong1 wen2 pai2 shi1

と言う名前で分類その他も変更します。

以後“中文俳詩”にご声援をお願いする

とともに興味のある人は是非参加して

一緒に新しい文化を

創っていきましょう! yorosiku







「港未来」 留下航跡 秋風里


gang3wei4lai2

  liu2xia4hang2ji4

    qiu1feng1li3



みなとみらい

  (通る船が)

     秋風の中に航跡を残して行く



みなとみらい水脈の横切る秋の風




隠居之処 做詩時 蛞蝓出現呀


yin3ju1zhi1chu4

  zuo4shi1jian1

    kuo4yu2chu1xian4ya1



隠れ家で創作をする蛞蝓(なめくじり)




秋的涼粉 滑溜很好吃 漁民街


qiu1de liang2fen3

  hua2liu1hen3hao3chi1

    yu2min2jie1



秋のところてん喉越し美味し漁師街




秋天高 隣居的猫腹 肥大呀


qiu1tian1gao1

  lin2jia1de mao1fu4

    fei2da4ya1



天高し隣の猫のメタボ腹