人生まだまだこれからさあ!

老いた駿馬は馬小屋に伏すも志は千里にあり。烈士は暮年なるも壮心止まず。人生まだまだこれからさあ!
 
2010/12/13 14:06:25|
スッキリと  残り紅葉の  ヒラヒラリ



紅葉も一枚一枚散っていき

やがて何もない裸樹となって

春を待つことになるのである。

いろいろな残りがある。

ほとんど裸となった桜の樹の中に

3〜4枚くもの巣に掛かっている

かのように見える紅葉(写真1)


水際にて真紅になって凋みかけている

かのような紅葉(写真2)


栄養充分いまだにギラギラと脂ぎって

輝くかにみえる紅葉(写真3)


それぞれの葉が それぞれであり

いとおかし


見るべきものは何も無いと思いがちな

我が冬の土手も

それなりに趣深いものなのです。


水の中に箒を逆さまに立てたような

枯れ芒もさらなり (写真4)


その枯れ芒の向こうに佇む

一羽の白鷺なども 

そこはかとなくおかしものなり




天国に

      一番近き

               冬の鳥








「送別」

             王維



下馬飲君酒  馬を下りて 君に酒を

問君何所之  君に問う 何処へ行くか

君言不得意  君答える 意を得ざれば

帰臥南山麓  南山の麓に 帰臥せんと

但去莫復聞  去れ 復た聞こゆる莫れ

白雲無盡時  白雲 尽きる時無し







「白雲は尽きず」

             (訳詩)はぐれ雲



さあ別れの酒だ 飲みたまえ

君に問う 何処へ行くや

君は答う 意を得られなかった故

南山のほとりに 隠棲しよう

それはよいことだ

二度と君の名声の 伝わらんことを願う

白雲は 永久に尽きないもの

そんな大自然の中で 棲むがよい




世を捨てて

       自然の中へ

               冬籠もり







この詩は「送別」とは言っても王維の 

自問自答 であるという説がある。

我輩もわが身を顧みて

それに違いないと確信するのである。


















2010/12/12 10:25:43|
冗談は  顔だけにしろ  竈猫(かまどねこ)



昨夜は娘の家でクリスマスパーティー

ちょっと早すぎるんではないんけ?

どうでもいいことなんですね〜

出てきた料理は なんとか蟹 てこね寿司

メインはなんといっても おでん

全く七面鳥なんて期待していませんよ!

我輩は

ビールと何かつまみのものがあれば

それでいいのであります!



クリスマス

        酒さえあれば

                 それでよし




おでんもだいぶ進化してきて

いるんですね〜

おでんのたねに ちくわの中に餃子が

入っているのがあった!

びっくりしましたね〜

もっともおでんのたねに

ねばならないわけはない〜

ここは セヴンイレヴンではないのだ

そうだな〜

こんど おもちよりで 

変り種おでん大会でもやってみようかね



変り種

      おでんの中に

               餃子かな





おでんだからね 

もちろん水餃子だったよ〜






「見京兆ヰ参軍量移東陽」

   (京兆のヰ参軍の東陽に

         量移せられしを見る)

               李白



潮水還帰海  潮水めぐりて海に帰り

流人却到呉  流人却って呉に到る

相逢問愁苦  相逢いて愁苦を問えば

涙儘日南珠  涙は尽く日南の珠と





「罪を減じられ日南から移ってきた

      ヰさんという流人に会う」

          (訳詩)はぐれ雲



 潮は廻りて 海に帰り

 流人は 呉まで引き返す

 会って 愁い苦しみを聞けば

 涙は ことごとく

 日南の珠 となって

 消えてしまった と




 金華にて

        涙は変わる

                日南の珠





流人は北ベトナム(日南)から

東陽(今の浙江省の金華市)へ

戻されたようです。


“涙は日南の珠(たま)”という表現が

なんとも素晴らしいので載せました!


日南は今のハノイの南。真珠の産地

として知られたが、


その真珠は

南海に棲む鮫人という人魚の涙の

凝縮したものだという伝説

があったそうな!























2010/12/10 6:40:33|
冬はつとめて そっとまわした 銀の匙

朝6時 外はまだ真っ暗です!

目覚めは早い。

早朝はさすがに寒いですね〜

たまには夜明けのコーヒーでもと

洒落れ込んで

独りで入れて かきまわす!

昨夜は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」

をながめていたんだな〜



南十字駅

       夕日のなかで

                紅葉散る






王維の輞川(もうせん)二十景の

一つに「竹里館」がある。

敷地内の竹林の中に小さな建物が

あって、それが「竹里館」と言われて

いたそうです。

「竹里館」は我輩の大好きな漢詩の

一首です。




  「竹里館」

             王維



独坐幽篁裏  ひとり坐す

           幽篁(ゆうこう)のうち

弾琴復長嘯  琴を弾じてまた

           長嘯(ちょうしょう)す

深林人不知  深林(しんりん)

             人知らざるも

明月来相照  明月来たって

             相照らす







「 竹林 」

          (訳詩)はぐれ雲



  竹林に風吹いて

  琴の音と歌声が流れる

  深い林に訪う人もなく

  明月の光 我のみを照らす



 風止みて

       月明らかに

               琴のおと






民主党内がもめているようですな〜

いまさら遅いのではあるけれど

背に腹は替えられず!

あたりまえだよな〜

しょうがないから 順番で

小沢くん ぬしが首相をやりたまえ!

どう考えても 空き缶よりも

日本のためになることだけは

間違いないようだ!

しばらく二年ぐらいかな〜

裁判の方は待ってもらうように

言っておくからよ〜

ところで

誰に言えばいいのかな?












2010/12/08 22:22:54|
コンビニの  うすきおでんの  汁を飲む



冬の空気は秋よりも澄んで

見ることのできる景色

吸うことのできるかすみ

感じることのできるぬくもり

嗅ぐことのできる匂い

すべてが自然のなかから出現する


自然の容と色

これらを感じることが

全てのスタートとなり

そこに各種のぬくもりが加わって

うまいおでんが味わえる

ようになるようである!




上善は

       水の如しと

                燗の酒





だいじなことはそこに

   酒のあるということなのである!




王維は長安の南、藍田の山中を流れる

輞川(もうせん)と言う川の辺の

別荘を手に入れて、輞川荘となずけた。

敷地は広大で名勝に富み 王維は

その名勝の中から二十を選び

親友の裴迪(はいてき)とともに

一景につきそれぞれ一首の五言絶句を

詠じて「輞川集」という詩集にまとめた。




それらの一部を紹介しよう。

まずは「鹿柴(ろくさい)」 


鹿柴は鹿を飼う為に回らした柵らしいが

逆に野鹿が作物や樹木を荒らしに

来るのを防ぐ柵との説もある。



「鹿柴」

           王維



空山不見人  空山人を見ず

但聞人語響  ただ人語の響きを聞く

返景入深林  返景深林に入りて

復照青苔上  また照らす青苔の上





「鹿柵」

          (訳詩)はぐれ雲



山中に 人影見えず

ただ人の声 響くのみ

夕日 射しこんで

青い苔の上のみ 照らす


青苔(せいたい)に

         夕日一点

             冬紅葉





「鹿柴」

            裴迪(はいてき)



日夕見寒山  日夕 寒山を見ては

便為独往客  すなわち独往の客となる

不知松林事  知らず松林のこと

但有麏麛跡  ただ大鹿の跡 在るのみ




「鹿塞」

           (訳詩)はぐれ雲



落日映える寒山に

たちまち魅かれ客となる

たった一人の旅人は

山奥見たさに入り込む

そうしてそこで目にしたは

鹿の足跡ばかりなり




寒山に

    夕暮れ迫り

           客一人





王維 裴迪 の二人とも同じ景色を

見て詩を創ったのでしょう。

いい生活しています(いました)ね〜

いい仕事もしていましたね〜



我輩の評価としては

王維の方が一歩抜きん出ていますかな〜





テレビのチャンネルをまわすと

海老蔵 海老蔵 海老蔵 海老蔵、、、、、

ばっかりが

斉藤祐樹 祐樹 祐樹 祐樹、、、が

加わって

どうなってんだろうね〜

ほかにニュースがないわけじゃあ

ないだろうにね〜

我が大和の国はこまったもんですな〜 

ちょっと

リセットしてくれないかな〜

海老蔵も祐樹も我輩にとっては

どうでもいいことなんでござんすがね〜


何?マレイシアまで片道5000円だって

こっちの方が興味があるな〜

食料持ち込みで 行ってみようかな〜

航空会社はエアーアジアですよ〜

宣伝しちゃった!






(後記)

遠いところからコメントありがとう!

奄美大島ですか 行ってみたいですね〜

冬になって空気が澄んでくると

富士山の見える日が多くなります。

いい景色です!

これからもよろしく〜

           謝!謝!

























2010/12/07 6:24:51|
易水寒  悲憤慷慨  怒髪天



大雪(たいせつ)

なのに寒くはない 

冬はつとめて早朝まだ暗い

ごみをだしてくる なぜそんなはやく?

意味はない早く目覚めただけのはなし

確かに早朝の暗い時刻にうろつくのは

気分いいもんだ

生暖かいのではあるが気分だけは

冬の朝



漢詩で最も短い型は五言絶句であり

5語×4行=20漢字

日本の最も短い詩型は俳句であり

5+7+5=17文字

ということで世界一短い詩は

俳句だそうなのである!

ものぐさな我輩にとっては向いている

のかな?



今日は五言絶句の漢詩

気分だけは寒くなろうと載せます。






yi4 shui3 song4 bie2

 易水送別
luo4 bin1 wang2

          駱賓王
ci3 di4 song4 yan4 dan1

此地別燕丹  此の地燕丹に別れし時

zhuang4 shi4 fa4 chong1 guan1

壮士髪衝冠  壮士 髪 冠を衝けり

xi1 shi2 ren2 yi3 mei2

昔時人已没  昔時 人已に没し

jin1 ri4 shui 3you 2han2

今日水猶寒  今日 水猶お寒し





この詩の題材は

「風 䔥䔥(しょうしょう)として易水

寒し、壮士一たび去ってまたかえらず」

燕(えん)の国の太子 丹 は

秦王(のちの始皇帝)に恨みを抱き

荊軻(けいか)を刺客として秦王を

暗殺させる為に送る。

荊軻が出発にあたり詠んだのが

この詩 壮士荊軻の髪は慷慨のあまり

冠を突き上げんばかりであった とか

まさに悲憤慷慨怒髪天を衝く状態

だったのでしょうね〜





 「 易 水 」

        (訳詩) はぐれ雲



    別れのとき

    けいかの怒髪天を衝く

    すぎし今

    ときの人々すでになく

    易水の水のみなお流れる




  易水寒(えきすいかん)

       悲憤慷慨(ひふんこうがい)

             怒髪天どはつてん)






慷慨

社会の不義や不正を憤って嘆くこと。

うれいなげくこと。

政治腐敗を慷慨する。

悲憤慷慨



大雪

激しく降る雪。

おおゆき。多く積もった雪。

二十四節気の一。太陽の黄経が255度

の時で、11月の節。

太陽暦の12月8日頃に当たる。




雪降らず

       あたりまえだよ

                二十度超





胡桃(くるみ)割り

         ただ黙々と

              皺(しわ)を見る