山に雲が出て 山を隠す
山と雲はどうやら共存共栄
遠い昔からの朋友のようである!
山は動くことができないから
雲は山を離れない
雲のいる山はくつろいで
いかにも落ち着いて嬉しそうだ
完璧に晴れ渡って雲一片ない日も
いいけれど何となく心もとない
落ち着かないのだ
そんなとき 雲に居て欲しい
今日は寒いので本当は全て包んで
欲しいのだが
頭だけが出ていたり
片方の肩がシースルーだったり
下のほうはいつもスースー
それでもそんな中途半端な衣装が
魅力的だと言ってくれるものがいる
そうあの極悪非道ではあるが
ロマンチストで 弱虫の人間どもだ!
やつらも我々を魅力的だと
わかってくれるうちは
まだ捨てたものではない
雲と山とが世間話をしているようですね〜
隠れ家からの帰りの風景でした
冬天に
雲片々と
山の上
「涼州詞」
王之渙
黄河遠上白雲間 黄河遠くのぼる
白雲の間
一片孤城万仭山 一片の孤城
万仭(じん)の山
羌笛何須怨楊柳 羌笛(きょうてき)何ぞ
用いん楊柳を怨むを
春光不度玉門関 春光渡らず
玉門関
「玉門関」
(訳詩)はぐれ雲
黄河のはるか上流
白雲の生じるところに
一際高い山があり 小さな砦が見える
異民族の笛の音が
もの悲しい 別れの曲を吹いている
よしてくれ どうせここには
故郷を思い出させるものなど
なに一つ無いのであるから
冬ざれや
春光渡らず
玉門関
仭(じん)は
高さ、深さの単位で約1.8メートル
万仭の山とは標高一万八千メートルの
山と言うことになる すごいですね〜
片は
わずかなものをあらわす
ひときれ きれはし、、、、
一片となると雲とか心の数をいう
12月25日の当ブログ参照
今回は 一片の孤城 こういう表現
もあるのですね〜
一片 万仭 一句の中に両方入れて
これも詩作のテクニックですかね
一片孤城 万仭山
風邪心地
吹き飛ばしたく
酒を飲む
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