「缶への嘆き」
空き缶がたくさんたくさんたまったよ
早朝 カラカラ カンカン音立てて
隣の家も起きだして
資源ごみの日 出してきた!
ずいぶん飲んだ たまったね〜
置き場所満タン溢れ溢れて道路まで
日本全体 空き缶 缶カラ空だらけ
缶は一回開けちゃって
中身が全部無くなって
はいそれまでよ〜
もうこうなっちゃ
じゃま缶じゃがなそうじゃがな
しかし資源の少ない日本は
いや人間は
大切に大切に回収し
つぶして 入れる溶鉱炉
まだまだ終わったわけじゃない
再利用が待っている
空き缶 缶カラ ダメカンなんて
馬鹿にするんじゃあありません
しかしそれでもどうしても
やっぱり少し遅いかな〜
もういいだろうそろそろ溶鉱炉
何とかしてくれ
かんさんよ〜
缶開けて
口なめらかに
屠蘇気分
屠蘇(とそ)酒は唐の時代
元旦に飲む酒
薬酒であり、若い順から順番に
飲み初め最年長に到るのが当時の
飲酒の礼であったとな!
若者のエネルギーを
老人にも分かち与えて、長寿を祝う
意味を持っているそうな、そうして
最後の人は三杯続けて飲んだと
白居易の爺さんが言っていましたね〜
「七年元日対酒」
白居易
三杯藍尾酒 三杯
藍尾(らんび)の酒
一楪膠牙餳 一楪(いっちょう)
餳牙(こうが)
の餳(あめ)
除却崔常侍 崔常侍を
除却すれば
無人共我争 人の我と
共に争う無し
藍尾酒(らんびしゅ)
最後の酒。最後に後始末する酒。
楪(ちょう)
木製のお盆
膠牙餳(こうがとう)
みずあめを固めたもの 固い飴
歯(牙)が丈夫であるようにとの
願いをこめて食べる。
「正月の祝い酒のマナー」
(訳詩)はぐれ雲
最長老は最後の三杯飲み干して
お盆の飴をみんなに配る
崔さんを除いたら
我輩が最長老
屠蘇酒なる
若者たちの
エネルギー
最後は長老独り占め
たぶん
一つの盃で回し飲みを
していたんでしようね!
楽しそうな情景が浮かんできます!
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