人生まだまだこれからさあ!

老いた駿馬は馬小屋に伏すも志は千里にあり。烈士は暮年なるも壮心止まず。人生まだまだこれからさあ!
 
2011/04/14 3:58:21|
旅のことを 考えている 山桜






「 深夜の独飲 」

                はぐれ雲



汁の余りに ウインナーを入れ

ウインナーには包丁で 筋を入れ


玉子を一個 落として

それらを 酒の肴にして


空酒では あまりにも寂しい

空酒では 胃にも寂しい


腹が 減ったので

肴が 出来たので


無音の真空の中で 飲む

ゆっくりと口をあけて 飲む


こんなとき李白が 居れば

こんなとき芭蕉が 居れば


旅のことを 考えている

人生の旅のことを 考えている






山桜は しっかりとした白い花だけではなく

脂ののった 若葉の輝きが美しい

             (写真 一枚目)




月面の

       「静かの海」や

                  桜咲く



雀がいなくなって

           幾日か

                  桜散る



春風が

        噴出してきて

                  唾を飲む
















2011/04/11 19:05:32|Pre 旅 (旅行事前)
逃げ水を 追いかけている とぼけ犬(河南省)

選挙の結果はおぼろではあるが

予想通りでした。

期待値に対し少し残念であったのは

みんなの党の躍進が今一であったこと

ですかな〜

日本人は

まあまともな判断を下しますな〜




金目川

       渡ればまたも

                  花盛り






「 春行寄興 」

               李華



宜陽城下草萋萋  宜陽(ぎよう)城下

            草せいせい

澗水東流復向西  澗水(かんすい)

          東流しまた西に向かう

芳樹無人花自落  芳樹人無く

            花自ずから落ち

春山一路鳥空啼  春山一路

            鳥むなしく鳴く




宜陽(ぎよう) 市か県か村か街か

河南省 洛陽の西南にある。

静かな春の景色を詠っている詩

作者の心境はどうなのか

ただ想像を回らすだけ

心境はどうあれ

詩の内容はただそれだけ

その後の感慨はすべて

読者に委ねられるのである!




「 春の山行 」

             (読者)はぐれ雲



宜陽の街の山の手に 春草繁る

谷川は 東流し また西流す

芳樹の花は散る 見る人も無きまま

春山の鳥のさえずり 聞く者も無し




春興は

       華やかにして

                 ただむなし





行きたいところへ

           それが旅

                  さくらかな
















2011/04/10 20:22:59|Pre 旅 (旅行事前)
春昼後刻 選挙の日 魚焦がす(山西省)





今回の

      地方選挙は

             おぼろにて




誰に投票したらいいのかトンとわからぬ

まあ 管直人 以外なら誰でもいいか

そうは言ってもね〜



選ぶなら

      若い方がいい

              花の雨




今日も出口調査されちゃって

支持する政党 みんなの党

支持する政党が推薦しているので

若い方がいい

と 答えておいた



風吹かば

      そを風と言う

              花祭り







「 登鸛雀楼 」

            王之渙(おうしかん)



白日依山尽  白日 

          山によって尽き

黄河入海流  黄河   

          海に入って流る

欲窮千里目  千里の目を 

          きわめんと欲して

更上一層楼  さらに上る 

          一層の楼




鸛雀(かんじゃく)は鸛鵲(かんじゃく)

とも書く、コウノトリのことです。


黄河が南下して、直角に曲がって

東へ向かうところに鸛雀楼はあります。

山西省の西南端 今の 永済 の西南の

城壁にある三層の楼閣です。

眼下に黄河の流れを望む名勝です。


楼ははじめ黄河の中洲にあり、

コウノトリが巣をかけたことから

名付けられたそうな、しかし、

その後、水中に没したため、

城壁の上に移したそうな!


とにかく壮大な風景のようである。

本詩は我輩の大好きな一首です。

みはるかす壮大爽快きわまる景色

山西省から東海は見えないと思うが

きぶんだけはね〜

まして 近眼 老眼 乱視

更に更に 今は杉花粉の大群に

襲われて、目はショボショボ

涙はボロボロ いいことないね〜



もらえるならば

          千里眼

                 春の旅





「 度桑乾 」

              賈島(かとう)



客舎幷州既十霜  幷州に客舎して

            既に十霜

帰心日夜憶咸陽  帰心日夜

            咸陽をおもう

無端更渡桑乾水  はしなくも更に

            渡る桑乾の水

却望幷州是故郷  却って幷州を

            望めば是れ故郷




桑乾(桑乾河のこと)

山西省 大同辺りから東へ河北省に入り

北京の方へ流れる。

今は下流を永定河と言う。

作者がこの河を渡りながら

咸陽(都)を思う心を詠じた詩です。

作者は 幷州(へいしゅう)

今の山西省の太原にて仮の宿に

滞在して十年を数えた。

西へ行けば都の方角だが、意に沿わず

反対の東へ行く旅の途中である。

科挙に落第していた頃の傷心の

旅のようである。

太原にいた時は都咸陽(長安)に

行くことを渇望していたのだが、

いま太原を離れて行くと、太原が

故郷のように思えてならない。


“住めば都”そんな言葉もありますね〜




故郷は

       思い出の里

                水温む
















2011/04/09 19:56:01|中文俳詩
海棠的花弁 一滴雨水 閃耀



海棠(かいどう)

花海棠(はなかいどう)、睡花(ねむりばな)

ともいう。


唐の玄宗皇帝が楊貴妃の酔って

眠そうな様子を

“海棠の眠り いまだ足らず”と

言ったとか言わなかったとか 以来

美しい女性のしおれた姿を

“海棠の雨に濡れたる風情”と

言ったりするとかしないとか

たしかに美しく 艶であり

しっかりした花ですね〜



海棠に

       一滴の水

                耀けり



海棠的花弁上 hai3 tang2 de

           hua1 ban4 shang4

 一滴雨水 yi1 di1

           yu3 shui3

  閃耀光 shan3 yao4

             guang1



気温が高くなってくると

いろんなところが緩んでくる。

我が脳も液状化現象か

朧月のごとし

こんなときは熱い湯船に浸かって

しゃっきりするに限る!

ぼけたような朧月よ〜

お前もともに風呂にはいらないか!



風呂に入って

         すっきりしよう

                   朧月



泡在澡盆里 pao4 zai4 zao3 
  
           pen2 li3

 做好痛快吧 zuo4 hao3 tong4

            kuai ba

  朦朧的月亮 meng2 long2

           de yue4 guang1














2011/04/08 19:05:49|Pre 旅 (旅行事前)
春疾風(はるはやて) 地震を連れて やって来た(河南省)



昨夜遅く、余震か予震かすごい地震が

ゆっくりと大きくそうして永く

二階で寝ていたので大きく揺れた

我が家も前の地震でかなり劣化して

いるからな〜だがしかし

我が家の場合 二階のほうが

安全かも 一階はつぶされる恐れあり


昨夜は風が強く

雨戸を揺らし家をゆらし

音を立てていた


そうして お〜お〜

これは風ではない地震だ

テレビをつけて了解


宮城県沖で震度6強 

これは大変なことです 

余震なのか 予震なのか

その後 津波の被害はなかったよう


ここでは富士山も大丈夫なのかと

すぐ考えちゃうのである!





「寄令狐郎中」

               李商隠



嵩雲秦樹久離居  嵩雲 秦樹

            久しく離居す

双鯉迢迢一紙書  双鯉ちょうちょうたり

            一紙の書

休問梁園旧賓客  問うをやめよ

            梁園の旧賓客

茂陵秋雨被相如  茂陵の秋雨

            病相如





離商隠は懐州(河南省泌陽)の人

詩題 令狐郎中は令狐綯(れいことう)

という人 李商隠が世話になった人


本詩は

作者が河南省の鄭州または洛陽にいた頃

綯からの手紙に答えたもの


嵩雲は嵩山にかかる雲 作者の居る土地

秦樹は陝西省の木 綯のいる長安


双鯉

雁とともに便りを伝えるものとされる

旅に出た人が二匹の鯉を貰い

煮ようとして、腹を割くと

郷里からの手紙が出てきたとされる。


梁園(梁苑) 旧賓客

本ブログ4月1日参照

作者が令狐綯にお世話になっていた

のを梁苑にいた文人に見立てたもの。


茂陵

漢の武帝の陵墓 長安の西北

司馬相如が晩年に隠居していた処






「 綯さんへ 」

             (訳詩)はぐれ雲



嵩山の雲 長安の樹

相離れて久し

二匹の鯉の便りにこたえる

梁苑の客人はどうかなどと

問うことはやめよう

我はいま

病める司馬相如


老いたとて

        弱みはみせぬ

                 春朧





司馬相如の病は“糖尿病”だったらしい

何を食べていたのかな〜李商隠さんも〜





写真はうえから



我が家には

       紫木蓮もあり

                天めざす



桃源郷

       纏にもあり

                裏の畑



花海棠

       今が盛りと

                はりあって



纏緑道

       桜もあるでよ

                まだ散らず