人生まだまだこれからさあ!

老いた駿馬は馬小屋に伏すも志は千里にあり。烈士は暮年なるも壮心止まず。人生まだまだこれからさあ!
 
2012/02/14 7:57:17|
料峭や樹上のからすああと鳴く





早春の土手

           はぐれ雲



風光る土手を歩くと

さざなみがささやいて

川面に光が反射して

さわさわきらきら


下萌えの土手を歩くと

地べたが反応して

大地のエネルギーが

どんどんがんがん


春光注ぐ土手を歩くと

はぐれ雲がついてきて

吾が腕を天へもちあげ

どひゃあふわりふわり


料峭や樹上のからすああと鳴く



(2月12日金目川土手にて)






「 子夜四時歌 春歌 」

      (南朝 宋 無名氏)


自従別歓後  歓に別れてより後

歎音不絶響  たんおん響き絶えず

黄檗向春生  黄檗春に向かった生じ

苦心随日長  苦心日に随って長ず



歓(かん)huan1

@、よろこぶ A、宴会の楽しみ

B、嬉しい人の意。よって、女性が

恋人を呼んだことば。 あなた


歎(たん)tan4

なげく。よって歎音tan4yin1

は溜息。


黄檗(おうばく、きはだ)

樹皮は生薬、健胃のほか、染料にも

用いる。芯は苦い。




「子夜 春の歌」

        (訳詩)はぐれ雲



あなたと別れてから

いつもためいき

きはだは春によくのびる

その苦い芯もよくのびる

わたしの苦しい心も

おなじようにつのるのです




子夜(しや)について

南北朝時代、

南朝の都 建康(今の南京)を

中心とする呉の地方に流行した歌。

子夜という女性がいて、

その歌った歌が物悲しく、人の心を

打ったので、みながそれを子夜歌と

いってもてはやし、人々真似をして

作るようになったといわれる。


1月25日 本ブログに投稿した

李白の「子夜呉歌」(子夜四時歌)

も有名 春の詩だけ再掲します。



其一 春


秦地羅敷女  秦地のらふ女



採桑緑水辺  桑を採る緑水のほとり



素手青条上  素手 青条の上



紅粧白日鮮  紅粧 白日あざやかなり



蚕飢妾欲去 蚕飢えて妾は去らんと欲す



五馬莫留連 五馬りゅうれんするなかれ




蓮の花西施の遊ぶ若耶渓



李白の「子夜呉歌」(子夜四時歌)には

春夏秋冬夫々の歌があります。

1月25日の 本ブログを参照願います。











2012/02/12 9:36:33|その他
蕨萌え出づる岩上に水飛び散る






風光る眼鏡も光る土手の路



いろいろなものが光りだして、

世界が急に明るくなって、

きれいな花々もいっせいに咲き始める。


しか〜し

我が天敵も光りだしてきたそうですな〜

そうかの悪名高き 杉花粉 が〜

気をつけよう!


国会内ではコーヒーを飲まないように

しましたあ〜

その代わり日本茶を

飲むことにしましたあ〜

日本茶にはカテキンがあり、活性酸素を

抑制し、老化防止になるそうな〜


国会内では日本茶を飲まないで、

濃い苦いコーヒーを飲みましょう〜

気分だけでも眠くならないようにね〜

これいじょう長生きされても

若い世代にとってはよくないからね〜

誤解のないように 

国会だけの話しですよ〜

馬鹿な鳩や空き缶が

光りだしたらこまるからね〜



風光る花粉も光る日出づる国



今日もいい天気ですね〜






足柄乃    あしがらの

箱根飛超   はこねとびこえ

行鶴乃    いくたづの

乏見者    ともしきみれば

日本乃所念  やまとしおもほゆ



足柄の 箱根飛び越え 行く鶴の

ともしき見れば 倭し思ほゆ

 (万葉集 1175 作者不詳)


箱根を飛び渡り行く鶴はいいなあ〜

吾は倭の都を思いだしてならんのだよ〜


ふるさとへ田鶴鳴き渡る箱根越え
 





石激     いはばしる

垂見之上乃  たるみのうへの

左和良妣乃  さわらびの

毛要出春尒  もえいづるはるに

成来鴨    なりにけるかも



石ばしる 垂水の上の さ蕨の

萌え出づる春に なりにけるかも

  (万葉集 1418 志貴皇子)


岩上飛び散る滝の上に〜

蕨萌え出る春になったんだやの〜


蕨萌え出づる岩上に水ほと走る




由吉乃宇倍尒   ゆきのうえに

天礼流都久欲尒  てれるつくよに

烏梅能播奈    うめのはな

乎理天於久良牟  おりておくらむ

波之伎故毛我母  はしきこもがも



雪の上に 照れる月夜に 梅の花

折りて贈らむ 愛しき児もがも

 (万葉集 4134 大伴家持)


雪の上に月光の降り注ぐ夜

白梅の咲く枝を折って贈ってやりたい

そんな可愛いい娘がおったらなあ〜


白梅の一枝贈ろう愛し君
 
















2012/02/11 0:22:18|中文俳詩
悠閑哉 小陽春天気 白雲漂




最近よい天気が続いています!

とくに昨日今日と暖かくなってきました。





金目川の土手を歩くと汗ばむほどに

なりましたね〜

太陽の光も強くなって来ているのかな〜

それとも天気予報どおり寒気団が

纏をすこし反れているのですかな!



風光る杖もつかずに座頭市



漣がきらきらと煌いて白雲もすっきりと

漂っています。



久しぶりに 漢俳句を並べてみました。







降下光亮的夜 蓑虫在哭泣


jiang4xia4guang1liang4de ye

suo1chong2zai4ku1qi4


ひかり降る夜蓑虫の泣いており



名月出天山 然后 刮風


ming2yue4chu1tian1shan1

ran2hou4 gua1feng1

然后〜しかるのち

刮風〜風が吹く


天山に名月出でて風速し



打噴嚔啊 寒暖之差異 過敏症


da3pen1ti4 han2nuan3zhi1cha1yi4

guo4min3zheng4

打噴嚔〜くしゃみをする

過敏症〜アレルギー


はなひるや寒暖の差のアレルギー

はなひる〜くしゃみをする(冬の季語)



悠閑哉 小陽春天気 白雲漂


you1xian2zai1 xiao3yang2chun1tian1qi4

bai2yun2piao1

悠閑哉〜長閑(のどか)かな

小陽春天気〜小春日和(冬の季語)


小春日和白雲のかげ長閑かな



突然発覚 天地大変化 一望無際的雪


tu1ran2fa1jue2 tian1di4da4bian4hua4

yi1wang4wu2ji4de xue3

一望無際的雪〜見渡す限りの雪


気がつけば一面の雪別世界














2012/02/07 0:18:42|俳句中心
春めくや蘇小に酌ます梨花の酒




先日晴れた日 昼頃 白い月が出ていた

白雲のような色の月である。

携帯で写真を撮ったがわかりにくい。

写真上 白雲の左ちょっと上に円っこい

左下が半欠け が映っている。

雲は時々刻々形が変わるが、

月は変わらない。



春天や白雲に添う昼の月




しばらく空を眺めていたら、

自分も月の様に天空に浮き、白雲に

乗っているような気になってきた。



現在の穭田(ひつじだ)はこんな色

ですよ〜みんな枯れちゃって

そのうち耕されるのでしょう!



風渡る冬の穭田枯れ一色




纏緑道には水仙の花が咲いています。

少ない花季 ひとり格好を保って

周囲を向いて口向けて

いくぶん垂れ気味の首ですね〜



重力のままに水仙首を垂れ








「 杭州春望 」

           (中唐)白居易



望海楼明照曙霞  望海楼 明らかにして 

            しょかを照らし

護江堤白蹋晴沙  護江堤 白くして 

            せいさを踏む

濤声夜入伍員廟  とうせい 夜いる 

            ごうんの廟

柳色春蔵蘇小家  柳色 春ぞうす 

            蘇小の家

紅袖織綾誇柿帯  紅袖 あやをおりて 

            したいを誇り

青旗沽酒趁梨花  青旗 酒を買いて 

            梨花をおう

誰開湖寺西南路  誰か開く 

            湖寺西南の路

草緑裙腰一道斜  草は緑に くんよう

            一道 斜めなり






望海楼(ぼうかいろう)

当時、杭州の町の東から有名な

浙江の潮(銭塘江の逆流現象)

が望まれた。



護江堤(ごこうてい)

銭塘江の堤



伍員廟(ごうんびょう)

春秋時代の末、 呉に仕えた

伍子胥(ごししょ)を祀るおみや

伍子胥は呉王夫差に自殺を命じられ

その亡骸は銭塘江に捨てられた。

そのため、怨念が川の航行を妨害する

とされ、人々は伍子胥の霊を慰める

祭りをするようになった。

長江その他の江南の川沿いの町に

水神として祭られている。



蘇小(そしょう)

蘇小小(そしょうしょう)のこと。

六朝時代、この地に名を馳せた妓女。

西湖のほとりに墓が現在もある。



梨花(りか)

梨花春(りかしゅん)という酒の銘柄。

杭州名産の酒。




春めくや蘇小に酌ます梨花の酒



吾輩は西湖のほとりに

一年間住んでいたのだけれど、梨花春

という酒にお目にかかったことがない

願わくば、再度出かけて、

蘇小小のような美女と梨花春を

酌み交わしたいものである!





(後記)

孫武殿コメントありがとう!

古代中国には興味深い話しが

たくさんありますね〜

伍子胥や范蠡(はんれい)の話

呉越の戦い 等も


呉越同舟

時に范蠡(はんれい)なきにしもあらず

臥薪嘗胆

顰(ひそみ)にならう

唇亡べば歯寒し

狡兎(こうと)死して走狗煮らる


陶朱(范蠡のこと)

猗頓(范蠡の弟子いとん)の富


等々興味が尽きませんね〜


蘇小小(そしょうしょう)は杭州の人

「死んでもなお愛する男性を

待ち続ける美女」

としてしばしば漢詩に詠われた。


なにはともあれ

梨花春(りかしゅん)をさがさねば!


                謝!謝!
















2012/02/03 22:09:54|俳句中心
酒旗の風杜牧の春は多彩色






恵方巻一口かじりとっておく




あ〜 あの頃の 底抜けに

食欲のあった時代が懐かしい〜


電視説的話 てれびによると、

節分の豆撒き 北海道や東北の方

では、大豆の代わりに殻付の落花生を

使うらしい!

大きいから拾い安いし、食べるのにも

清潔で、なによりも鬼に優しい!

あたまいいね〜


我が家にはいつも置いてある殻付落花生

焼いてあるやつ よくつまんでいる。




ポリポリとかじりながらの節分会




左手に持っているのは発泡酒か日本酒

のコップ

ピーナッツさまにはいつもお世話になって

おります。




殻付のピーナッツを撒く追儺かな



追儺(ついな)〜悪鬼を払い、

疫病を除く儀式 節分の豆撒きのこと。


しかしね〜今の世の中には鬼はいない

なんて日本人は思ってるんですかね〜

こんな無能な防衛大臣でもつとまる日本

素晴らしい国ですな〜底抜けに平和な日本 

そう 底の抜け切っちゃってる日本

まっことよい国ですな〜

死ぬほど平和なんですね〜平和死了!

呆け死了! 平和惚け極了!


さ〜て吾輩も鬼に優しくピーナッツでも

撒きますかな〜 おにわ〜う〜ち〜



暦の上では明日より春です!

なんか今日は急に暖かくなったような

気がしますね〜

作者の違う似たような春の漢詩を

ならべてみました。





「 江南春 」 こうなんのはる

       (晩唐) 杜牧(とぼく)



千里鶯啼緑映紅  せんりうぐいすないて 

           みどりくれないにえいず

水村山郭酒旗風  すいそんさんかく 

           しゅきのかぜ

南朝四百八十寺  なんちょう 

           しひゃくはっしんじ

多少楼台煙雨中  たしょうのろうだい 

           えんうのうち



酒旗の風杜牧の春は多彩色









「 春暁 」しゅんぎょう    

          (盛唐)孟浩然



春眠不覚暁  春眠(しゅんみん) 

         あかつきを覚えず

処処聞啼鳥  処処(しょしょ) 

         ていちょうを聞く

夜来風雨声  やらい 

         風雨の声

花落知多少  花落つること

         知んぬ多少ぞ




春暁や孟浩然の眠りかな









「 田園楽 」     

           (盛唐)王維



桃紅復含宿雨  桃は紅にして 

           また宿雨を含み

柳緑更帯春煙  柳は緑にして 

           更に春煙を帯ぶ

花落家僮未掃  花落ちて 

           かどう未だ掃わず

鶯啼山客猶眠  鶯鳴いて 

           さんかくなお眠る




桃の香や王維はいまも夢の中








「 春夜 」      

       (北宋)蘇軾(そしょく)



春宵一刻直千金  しゅんしょういっこく 

            あたい千金

花有清香月有陰  花にせいこう有り 

            月にかげ有り

歌管楼台声細細  かかんろうだい 

            声さいさい

鞦韆院落夜沈沈  しゅうせんいんらく 

            夜ちんちん




春の宵蘇軾のときの高価なり



炬燵寝やいつのまにやら朝がきて