人生まだまだこれからさあ!

老いた駿馬は馬小屋に伏すも志は千里にあり。烈士は暮年なるも壮心止まず。人生まだまだこれからさあ!
 
2012/03/18 11:59:57|
春の夕群竹を吹く風の音





「大連の星の広場の瞬いて」

                はぐれ雲


足跡が海へ向かって続いている

その先に

コンクリートの坂が左右に広がって

あたかもそれは

大きな鳳凰がその巨大な羽を広げ

まさに飛び立とうとしているかのようだ

前方の広い海には

巨大な商船が停泊している

背面左右は高層ビルの建設ラッシュ

コンクリートの坂の上には

白雲が浮かんでいる

ここは大連 星の広場





足跡の手前に説明書の碑がありました。

大連百年記念城雕簡介

1999年9月19日にたてた。

縁起のいい9をたくさん並べましたね〜

為記念大連開埠建市一百而興建

1899〜1999

(大連の港を開いて、市をつくった

記念として建てた)と

さらに これらの銅の鋳造による足跡

は長さ80メートル

百歳超えた老人、生まれたばかりの赤子、

老紅軍、老幹部及び各界の代表的人物

などの1000人分の

両足の跡を印した。

〜走向新世紀的美好未来。






和我屋度能  わがやどの

伊佐左村竹  いささむらたけ

布久風能   ふくかぜの

於等能    おとの

可蘇気伎   かそけき

許能     この

由布敝可母  ゆふべかも



わが宿の いささ群竹 吹く風の

  音のかそけき この夕へかも

 (万葉集 4291 大伴家持)


かそけき

光、色、音などが知覚できるか

出来ない程度のはかないさま。



春の夕群竹を吹く風の音



竹の秋かそけき音の流れくる



春の月星の広場に舞い降りぬ
















2012/03/14 18:25:02|俳句中心
田螺泣くくらいくらいと蓋閉じて





川越の亀の鳴くらし終電車




春になると、いろんな動物が鳴きだす

らしい。

歳時記に川越の亀が載っている。

「川越のをちの田中の夕闇に

何ぞと聞けば亀のなくなり」(藤原為家)

電車で川越へ吟行に行くのも一興か

亀の声を聞きにね〜


さらに、田螺(たにし)も鳴くという。

田螺は春になると、

泥の中から這い出して、田に道を

作りながら、水田などの泥の表面を

這う姿が見かけられる。 とな



田螺泣くくらいくらいと蓋閉じて




蓋を閉じていたら暗いよね〜

何? Cry Cry!  だっちゅうのか!


ほかに鳴かせたいものはいない?

栄螺(さざえ) そうだよな〜

田螺(たにし)が鳴いて、

栄螺(さざえ)が鳴かないわけが

ないよね〜 何と鳴くのかな?

ツボツボだって!いやブツブツだ!


そこでブツブツ言ってるあなた、

なに?亀や田螺は鳴かないって?

たしかにね〜

あなたはいい人ですね〜あなたには

俳句を創ることを勧めますよ〜

俳句はいいですよ〜 信長の世界

鳴かぬなら鳴かせてしまえ〜

そうですね 秀吉でしたね〜

創作だから秀吉以上なのですよ〜




春陰や回転寿司の売れ残り



鷹化して鳩となるクラス会



鳥雲に入りてシベリアの空余寒かな






春野尒    はるののに

霞多奈毗伎  かすみたなびき

宇良悲    うらがなし

許能暮影尒  このゆうかげに

鶯奈久母   うぐいすなくも




春の野に 霞たなびき うら悲し

  この夕影に うぐひす鳴くも

 (万葉集 4290 大伴家持)


春の野に

霞たなびくを見れば

なんとも心悲しいものだ

この夕陽の陰で鶯の

鳴いていることよ


春愁や夕暮れ時の鳥の声


















2012/03/13 16:16:11|
ちらちらとあっちこっちに犬ふぐり




犬ふぐり地上の星や散歩路




この雑草が犬ふぐりというのか

花図鑑をみてわかりました。

うまれてからず〜っと原生の菫なんだと

勘違いしておりまいた。

よく見れば犬ふぐりなどという

ちんけな名前とはうらはらに

とても質素で可憐で可愛らしい花

なのですね〜



犬ふぐり青き星座の地におちて


ちらちらとあっちこっちに犬ふぐり


春の風邪酒の代わりに菊花茶





 「看醸酒」

         (初唐)王積


六月調神麹  六月 神麹を調し

正朝汲美泉  正朝 美泉を汲む

従来作春酒  従来 春酒を作るに

未省不経年  年を経ざるを 顧みず



六月に神々しい麹を調整して

正月に新鮮な泉の水を汲む

今までは春酒を造るのに

年を経て保存することなど

考えてもいなかった

しかしここでは

保存出来るように創っている


麹と水にて春酒を醸す朧月




しかし、この漢詩には

どうして保存出来るようにするのか

書いていない


こんな漢詩を見ていると、

麹を買ってきて、自分で酒を

創ってみたくなる。

自分で創ったものは絶対うまいに

違いない。


しかしね〜

最初の実験で飲ませるには

やっぱり隣の猫にじゃな〜

飲んだあとの反応を眺めてから

自分で飲むことになるのかな〜


お手手がまわることも覚悟のうえでね〜

















2012/03/12 16:45:37|
ついに来たくしゃみ三発花粉症




よい天気でした!

久しぶりにいつもの

我が土手を歩きました。

頬に当たる太陽光が心地よく

ポカポカと酔後のごとし。



高からば縄張り広く揚げひばり




まだ金目川の桜は早いようです。

ただ今日のような天気が続けば

たちまち蕾は開き始めるのではと

おもわれます。


相変わらず護岸工事続いております。

だんだん綺麗になってきますが、

土よりコンクリートへと

土手の烏が文句を言っています。



げんげ野を眺めていれば我れが来る




鼻の穴がむずむずしてきました。

そうか〜吾輩は花粉症だった!

どうやら花粉も舞っていたらしい。

暖かな心地のよさに誘われて

鼻膨らまし空気吸う

あたかも大鯨が大海を吸うがごとく

花粉を吸い込んでいたらしい!



ついに来たくしゃみ三発花粉症







「酔後」

         (初唐)王積


阮籍醒時少  阮籍は醒むる時少なく

陶潜酔日多  陶潜は酔うた日が多い

百年何足度  百年何ぞ度るに足らん

乗興且長歌  興に乗じて暫く長歌せん



         
阮籍は醒めている時が少なく

陶潜は酔ってる日が多い

どうせ

長くて百年どうして生きるに充分か

楽しみにまかせて興にまかせて

暫く長い歌を歌おう


命短し酔って歌おう興のまま





阮籍

魏晋時代の文人で、竹林の七賢の一人。

時世が危険であったので、世事に

あずからず生きた。酒飲みで有名。


陶潜

吾輩の大好きな東晋時代の詩人

陶淵明さんのことです。

晴耕雨読 自然に生きた

酒大好きな隠棲詩人。

















2012/03/09 20:21:16|俳句中心
春霖(しゅんりん)や日本人になる鬼怒鳴門



鬼怒鳴門


どう読みますか?

キーン ドナルド と読みます。

昨日 日本の国籍が取れたとの

連絡があったそうです。

今日の新聞に載っていました。


日本文学研究者 

1922年ニューヨーク生まれ

「おくの細道」などを翻訳。

2008年 文化勲章受賞


吾輩は日めくり万葉集の放送で見かけて

知っているのです。 89歳

山上憶良の貧窮問答歌などの

解説をしていました。


鬼怒鳴門は彼の雅号だそうです。

栃木県を流れる鬼怒川と

四国の鳴門海峡からとったそうな。

漢字の音からつけたようですね。

いわば現代の万葉仮名ですかね〜


吾輩は日本大好きな人が大好きです。

レデイーガガを大好きなようにね〜


ドナルド キーンには

「百代の過客」「明治天皇」などの

著書もある。



春霖(しゅんりん)や

       日本人になる鬼怒鳴門




春霖は春の長雨のことを言います。

春の季語になっています。

最近雨がおおいですね〜

きょうも一日中 降っておりましたね〜







「過酒家」

      (初唐)王積



 其一


此日長昏飲  この日長く

          昏飲するは

非関養性霊  性霊を養う

          ことにあらず

眼看人尽酔  人の酔い尽すを

          この眼で見るは

何忍独為醒  どうして独り醒めている

          に忍びよう




終日眼のくらむほど

     飲み続けているのは

精神修養の為ではない


人々が皆酔っているのを

     この目でみながら

どうして独りだけ

     醒めていられよう



独りでしらふはつらいから

           酔いどれの春





 其二


竹葉連糟翠  竹葉は糟を

          連ねて翠に

蒲萄帯麹紅  蒲萄は麹を

          帯びて紅なり

相逢不令尽  相逢うて

          尽くしめずんば

別後為誰空  別後 誰が為にか

          空しくせん




竹葉酒は 酒かすまで緑

葡萄酒は 麹も紅い

きみに逢ったときに

飲み尽くさねば

きみと別れたあとに

誰に飲み干させればよいのか



緑の酒や紅い酒つくそう君と春の宵





 其三


対酒但知飲  酒に向かえば

          ただ飲むを知り

逢人莫強牽  人に逢って無理強い

          するなかれ

倚壚便得睡  壚にもたれると

          居眠りできる

横甕足堪眠  甕を横にすれば

          眠りにたる



酒に対せばただ飲み

人に逢っても無理強いはしない

炉辺にもたれて居眠りし

甕を転がし枕とす



酒あらば気ままに飲もう春炬燵