人生まだまだこれからさあ!

老いた駿馬は馬小屋に伏すも志は千里にあり。烈士は暮年なるも壮心止まず。人生まだまだこれからさあ!
 
2012/03/27 22:18:16|俳句中心
花句会酔った脳みそこきまぜて






落合館は丹沢湖畔にある老舗の旅館

風光明美 美しい吊り橋のたもと

山と山の間より白雲が立ちのぼり

次から次と白雲が吹きあげてくる。


風呂に入り、食事をして、

ほぼできあがり、その後

題詠 袋回しという句会が始まった

遠慮なく焼酎のお湯割りを飲みながら

制御の効かない吾輩なのである。


普段から活断層の上に乗っているような

あやうい脳みそ

そんな状態で知力を必要とする俳句を

創るなんてことはすぐすべりだしそう

な滑り台に水を流すようなもの、

すでに流動化現象が

はじまっているのでした。

みじめな結果がまっているのは

とうぜんなのでございました。



花句会酔った脳みそこきまぜて




アサヒビールの工場見学

ここでも桜がきれいでした!

春めき桜が広大な庭に今が満開

咲き誇っておりました。

もちろん出来たてのスーパードライも

うまかったですよ〜





「酒泉太守席上酔後作」

         (盛唐)岑参


琵琶長笛曲相和  琵琶 長笛 

            曲の相ひ和し

羌児胡雛斉唱歌  羌児 胡雛 

            斉唱す

渾炙犁牛烹野駝  犁牛を渾炙し 

            野駝を烹し

交河美酒帰叵羅  交河の美酒 

            帰の叵羅

三更酔後軍中寝  三更 酔後 

            軍中に寝ぬ

無奈秦山帰夢何  秦山へ帰る夢は

            如何ともする無し




帰る夢などどうにもならぬ酔うばかり





羌児(きょうじ)〜西戎の種族の男の子。


胡雛(こすう)〜北狄の女の子。


犁牛(りぎゅう)〜耕作に使うまだら牛


渾炙(こんしゃく)〜丸焼きにする。


野駝(のだ)〜野生の駱駝


交河(こうが)〜今のトルファン近辺に

  あった郡の名。


叵羅(はら)〜酒杯、さかずき。
















2012/03/27 17:55:39|俳句中心
これはこれは松田の山の桜かな





松田にて吟行その後

山北町健康福祉センターにて句会

次に丹沢湖畔 落合館にて

袋回し句会 大宴会宿泊

帰路はアサヒビール工場を見学

試飲 食事 小田原駅でコーヒー

主宰を交えそんな俳句会でした



行く時 御殿場線松田駅近くで

手を振ってるよ〜 と

メールが入ったので

車窓からながめていたのだが、

見えたけれど満員電車

孫からはきずかなかったようである。



天気晴朗なれど白雲多し

青空はくっきりと富士山頂を流れる

白雲の影が残雪に映え流れる

目的地松田山は車窓からも見えました。



桜祭りの日曜日満開の河津桜を

見る関東近辺の人たちで

たいへん賑わっておりました!



これはこれは松田の山の桜かな




足柄平野に大河(酒匂川)が

ゆったりと流れ、その後ろに

金時山、足柄峠、白雪の富士


松田山からの視界は最高でした!



足柄の大河見下ろす犬ふぐり




河津桜と菜の花の目立つ、花達の

下で、犬ふぐりの小さすぎる花が

しきりに薄青の光を発しておりました。



花の昼上へ上へと握り飯














2012/03/22 7:20:58|その他
春夕焼け時々変わりゆく富士の影





昨日は天気がよくて富士山が

たいへん綺麗に見えました!

特に夕焼けの富士は何とも

よい景でございます!

しかし、太陽の沈むスピードは

速いもんですね〜

ぐんぐんでした。



春夕焼け時々変わりゆく富士の影








「酔中作」

     (盛唐)張説(ちょうえつ)


酔後楽無極  酔後 

          楽しみ極まりなく

弥勝未酔時  いよいよ勝る

          未だ酔わざる時に

動容皆是舞  動く容は

          皆是れ舞

出語総成詩  出る語は

          すべて詩と成る




出る言葉すべて詩となる春の酔い


動く姿はみなよろこびの春の舞














2012/03/19 19:51:41|俳句中心
いくつかの橋をくぐって初桜





いくつかの橋をくぐって初桜




この桜は彼岸桜たぶんね〜

山桜や染井吉野はまだ咲いていない。

明日は春分の日、彼岸の中日である。

だから彼岸桜



土手行けば彼岸桜に出会いけり


薄曇り橋のむこうに立彼岸



彼岸桜は

姥(うば)彼岸、東(あずま)彼岸、

立(たち)彼岸、等と呼ばれている。



暑さ寒さも彼岸までといわれているが、

今日は薄曇り、寒いですな〜


写真は上から二枚が彼岸桜たぶん

下二枚が梅

見方は発見したのだけれど、

桜はサクランボの如く垂れる、

梅の花は首が短い故垂れない!

こんなことを発見したのだが

この写真でチェックしてみて、

願わくは納得してもらいたいのだ!





「幽州夜飲」

     (盛唐)張説(ちょうえつ)


 其一


涼風吹夜雨  涼風 夜雨を吹き

簫瑟動寒林  簫瑟として寒林を動かす

正有高堂宴  まさに高堂の宴あり

能忘遅暮心  よく遅暮の心を忘る



冷たい風が夜雨を吹きつけ

うすらさびしく寒林を

揺り動かしているが

おりよく大宴会の盛り

老いゆく心細さも忘れられる



酒飲まばうすらさびしき春の雨






 其二


軍中宜剣舞  軍中 剣舞によろしく

塞上重笳音  塞上 笳音を重んず

不作辺城将  辺城の将とならずんば

誰知恩遇深  誰か恩遇の深きを知らん



軍中なので剣舞がにあい

塞上ゆえに胡笳が吹かれる

国境守備軍の将でなかったならば

どうして君恩の深さなど感じえようか



剣舞舞い胡笳の吹かれる塞の宴





幽州は今の北京近辺

作者 張説(ちょうえつ)は当時

幽州の都督 国境警備の師団長の

ような職務であったようである。
















2012/03/19 5:46:00|紀行
冴返る旅順の空の細い月





冴返る旅順の空の細い月



天気がよくても夜になると

寒くなります。

食事時には細い細い月が出ていました。

海鮮料理は海が近いだけあってか

すこぶるおいしかったですね〜

これがびっくりだ〜 っと

ガイドは言わせたかったようである。


振りさけて 三日月見れば 一目見し

人の眉引き 思ほゆるかも






宇良宇良尒   うらうらに

照流春日尒   てれるはるひに

比婆理安我里  ひばりあがり

情悲毛     こころかなしも

比登里志    ひとりし

於母倍婆    おもへば



うらうらに照れる春日に雲雀あがり

   こころ悲しも独りしおもへば

  (万葉集 4292 大伴家持)


この詩には左注があり、4290〜

4292の3首にかかる。内容は

「春の日はうらうらと照り、雲雀は

その中に鳴く。憂愁の心は

歌によらずしては除き難い。
そこで

これらの歌を創り、

もって鬱情を晴らす。〜」

前々首(3月14日投稿)と

前首(3月18日投稿)と本詩の

3首は 絶唱三首 と呼ばれ

家持の代表作として知られる。



うらうらと雲雀の声のあがりゆく