おいらの挑戦 ラジコン一本槍

F3Aを中心とした、所有機体の紹介、飛行インプレッション、日記、自作レポートなど掲載。 勝手な思いこみ記事もありますので気にせず無視してください。
 
2011/10/14 1:39:53|機体調整の自論
自論その3:垂直ロール軸の調整
垂直ロール時(特に上昇時)の癖取りについて、自論ですが調整方法を説明します。
1.先ずは垂直上昇の調整
基本は何も打たないで真っ直ぐ上昇するまで調整することです。そのためには、サイド&ダウンスラスト、主翼迎角、尾翼迎角、重心等の基本特性調整を優先すべきです。
例えば、上昇時にアップ癖がある場合、大概はダウン側に修正舵をあてて、癖を抑えます。そこでロール演技が入った場合、上手なフライヤーは修正舵を当てたままロールをします。しかし、僕のような並み(以下?)のフライヤーは、きっとロールの瞬間は修正舵を抜きます。つまりその瞬間、アップ癖が混ざったロール挙動になるはずです。アップ癖の場合、ロール方向に軸がずれる、半ロールではロール方向に頭が倒れることになります。この場合は幾らエルロンを調整しても調整しきれずとても悩むことになりますので、基本に戻りましょう。⇒ その1をご参照ください。
2.微調整はエルロンの差動で
経験上からの自論です。
ロール方向に軸ズレもしくは傾く場合、左右のエルロンの下げ舵側を大きくする。
この理屈は難しいです。通常で考えれば下げ舵を大きくすると、揚力差の内、下げ舵方向が増えますから、更にロール方向にずれると考えられますが、経験上全くの逆でした。アドバンスドヨー(翼抗力の左右差)でも説明がつきません。多分揚力差と同じ方向に働くはず、と思います。
ではなぜか?
左右翼の頭下げモーメントの差ではないかと考えます。
フラッペロンを使われた方はご存知と思いますが、例えば両翼のエルロンをあげた場合、頭上げ状態になるので、エレベータダウンのミキシングを加えます。
逆の場合エレベータアップのミキシングになります。
これを左右エルロンが逆になるロール時に当てはめて見ましょう。仮に右ロールの場合、主翼は対気方向に全く迎角がついていない(つまりアップにもダウンにも行かないで真っ直ぐ上昇している)状態からエルロンが操作され右翼は跳ね上げ側、左翼は下げ側に動きます。ここで右翼は頭上げモーメント、左翼は頭下げモーメントが発生します。左右反対に全く同じ角度であれば、右翼の頭上げモーメントと左翼の頭下げモーメントはバランスされ、アップ側にもダウン側にも軸ズレは発生しません。今度は左翼の下げ舵を増やした場合はどうなるか。下げ舵の影響で頭下げモーメントが増加します。そうなると、機体はダウン方向、つまり、揚力差やアドバンスドヨー方向とは逆の作用をします。垂直上昇のように主翼に揚力が発生していない状況では、揚力差や抵抗差よりも、頭上げ下げのモーメント差の方が影響が大きいのではないかと考えられます(図を参照願います)。
またまた経験上ですが、垂直上昇中の軸ズレ癖は、大概の機体はロール側(頭上げ側)にずれることが多く、先ずは基本的な調整で程ほどになり、最後の微調整でエルロンの下げ舵方向を増やすことで仕上げ、といったパターンが多いです。







2011/10/14 1:36:52|機体調整の自論
自論その2:水平ロール軸の調整
・水平ロール時(正面から背面への移行)の癖取りについて
水平から背面へ移行した直後に、ダウンのカウンターをあてると思いますが、このカウンター量を減らすために、主翼の迎角を調整します(尾翼の調整でもその1で述べたように同様の効果があります)。なぜ効果があるのか、あくまでも自論です。本当の理屈がわかる方がいらしたら是非御教授を。
1.主翼取り付け角を増やす。
推定:尾翼モーメントによる効果
仮に背面移行時に頭下げが大きく、ダウンのカウンター量が多く必要なときは、 主翼迎角を増します。この場合の理屈としては、自論その1に述べた内容がそのまま当てはまります。迎角を増やした場合、揚力増加分を押さえ込むために、尾翼による頭下げモーンメントを増やすことになります。単純に背面飛行になった場合、迎角を増やした場合の正面での尾翼の頭下げモーメントは、背面になれば尾翼の頭上げモーメントになりますので、背面時のダウン量(つまり頭上げさせるためのモーメント)がその分少なくてすむことになります。
2.エルロンの差動(下げ舵側の舵角を増やす)
推定:アドバンストヨーによる効果
右ロールをする場合、右翼はエルロンを上げ、左翼はエルロンを下げ、その揚力差で機体はロール方向に動きます。今、翼の特性で考えると、翼の抗力係数CDは、迎角の大きいほうが大きくなることはご存知の通り。ある迎角を持って水平に飛行しているとき、エルロンで右ロールする場合を考えますと、右翼は上面側にエルロンが作動し揚力が減る方向、つまり迎角が減ることと同様と考えます。左翼は下面側にエルロンが作動しますので揚力が増える方向、つまり迎角が増える方向になります。左右翼とも全く同じ角度でエルロンが作動されるとすると、迎角の増える側に作動した左翼の方がCDが大きく、抗力が大となり(図を参照願います)、左翼が後ろに引っ張られることになります。その場合、機体のヨー方向左に向くことになり、右ロールにて正面から背面への移行する過程において、ナイフエッジ状態を通過する際、機体が左ヨー方向、対地では頭上げ状態になり、そのまま背面へ移行して行く過程で頭下げ量が減るということになります(水平ロール時にラダーで頭下げを防ぐのと同じ効果)。水平ロール時(正面から背面への移行)に、この効果を利用して、背面時の頭下げを減らすための調整として、エルロンの差動をつける(下げ側を増やす)といった方法があります。但し、背面から正面へのロールでは逆効果になりますので、適度なところを探すしかありませんが。エネルギー保存の法則で、ロールで上がる側の翼は位置エネルギーが増える分、進行方向の運動エネルギーが減り後ろに引っ張られるという説もあります。

経験上、迎角を増やして、背面時の頭下げが減る(ダウンカウンター量が減る)ことは事実です。また、実機ではアドバンストヨーが旋回性能に大きく影響することが理論上証明されていますし、これまた経験上、下げ側を増やすというエルロンの差動調整で明らかにロール後背面時の瞬時のカウンター量に差が出ますので、僕は自論を信じています。







2011/10/05 23:53:11|機体調整の自論
迎角の影響でナイフエッジの寝癖、起癖が変わるか?

TDNさんからのコメントに基づき、
迎角の設定でナイフエッジ時に寝癖、起き癖のでる理由を考えてみました。
ナイフエッジ飛行中の機体を横から見て考えると、
ナイフエッジで高度を保つためにはラダーを打ち、揚力を発生させますが、この場合、通常の水平飛行と異なり、揚力は胴体の側面で発生し、無尾翼機と同じように、ラダーで下方向の力を発生させて全体の頭下げのモーメントを打ち消している状態と考えられます(図1枚目参照)。
機体の重心は翼弦で30%位に設定していると思いますが、ナイフエッジ状態では胴体そのものが翼と考えられますので、重心は胴体全長を翼弦と仮定すると、大体25%位の位置と考えます。(この場合力のバランスを考慮するための仮定ですので、厳密な寸法、重量精度は不要です。)
今、空力中心と重心位置がほぼ同位置にあると仮定すると、垂直尾翼及びラダーは、胴体の頭下げモーメントに打ち勝つ頭上げモーメントを発生させなけれななりません。
M=rr×LR
つまり下側にマイナス揚力LRを発生させることになります。
この状態をナイフエッジ姿勢の上から見てみます(図2枚目参照)。垂直尾翼とラダーで発生するマイナス揚力の作用ポイントをA点としたとき、同じ機体の主翼迎角をプラスにしてナイフエッジ飛行をさせると、主翼を基準に決まる進行ラインに対し、A点は主翼と離れる側に移動する(図2の実線姿勢)ことになり、このマイナス揚力の作用点の移動によって、ロール方向のモーメントが増加したことになり、この場合、俗に言う寝癖になると考えられます。
迎角を減らした場合は逆に起き癖になるということです。







翼の座り
飛ばしこむと不満が出てくるもので、どうも翼の座りがよくありません。
飛びが、良い意味の軽いじゃなくて、腰軽といった感じ?
フラフラあちこちに行く感じです。
本機は主翼が軽くまた、エルロンサーボが、エルロンの翼根側ぎりぎりに付いているので、通常のエルロン面積中心辺りにサーボが付いている機体に対し翼の慣性モーメントが少ないことが悪さをしていないかと思い、あえて翼端にウエイトを積んでみました。効果は上々。座りはかなり改善、、結局両翼にそれぞれ15gを搭載。理由は別途。







主翼迎角調整機構の作成

飛ばしているうちに、エンジンスラストや尾翼取り付け角の調整幅に限界を感じだしました。
思い切って主翼の迎角も調整できるように改造です。
先ずは主翼ノックピンの胴体側受部の作成です。胴体にネジ2本で止め、位置調整できるように長穴としました。ちなみに受けは左右翼前後計4個必要です(写真1枚目)。材料は何だか分かりますか?
よく大きめのエポキシ接着剤に付属している練り用ヘラを廃品利用です。

胴体への取り付け状態です。(写真2枚目)







外側から見たノックピン受け部です。胴体側は調整できる様長穴に加工しました(写真3枚目)