今回の須田春海さんによる、非常に高品質な学習会はこの日で終了。 トリをとる真打は=対論:道場親信さん(大学講師)・須田春海さん!! 須田さんから「自分を守る自治思想と憲法第9条 暫定討議メモ」A4×2枚が配布された。
「○暴力と政治」という枠組みで、近代社会の政治理論 ホップス、ロック、ルソーなどの説明も。 マックス・ウエーバーの支配の3類型、 「○戦争という出来事と軍隊」総力戦と非戦思想 「○戦後日本の△型矛盾」 「○冷戦構造の崩壊と△型矛盾の溶解現象」 「○個人の生き方としての非戦・非武装・非暴力と自治制度」
この、大きく分けた項目を最初に須田さんが話されて、そのあと道場さんが お話をするというやりかたで、ものすごく面白かったです。
私小笠原陶子が書き写した、面白かったことを少し。
道場「自治体警察はなぜだめになったかというと、それを束ねる側から見ると、事件解決につながらない、 1950年代に多くの自治体が財政破たんし昭和の大合併になった。警察を自治しなくてもいいよと言ったら、みんな返上した。戦前は軍が警察より上だった。そこには対立があったが、今の自衛隊はとめどなく 仲良くなっている。シビリアンと軍人の垣根が低くなっている。(有事法体制 国民保護体制) 個人の抵抗権 古くはあすかたさん=東雲橋で戦車を止めた。 自治体と個人、国家と個人、抵抗の権利 市民的不服従=悪法も法なりという態度をとらない!! 一時的に逮捕されても服従しない。「これだけは!」と抵抗している人を助ける! 市民が政治に関わる。発想としてはきわめて政治的。やっている人を見殺しにしない。 「抵抗なき提案」「脅しが効いた提案」
道場さんは以下の本にまとめた論文にのっとたお話だったようで、ぜひ読みたい1冊です。
占領と平和―“戦後”という経験 販売価:\4,410(税込) (本体価:\4,200) 戦後”はいかにうみだされ、どのように生きられてきたのか―『菊と刀』の抜本的読みなおしなど、膨大な資料を縦横に駆使し、日米合作の占領が作り上げた東アジア冷戦体制とナショナリズムを再審にかけ、反戦平和運動の実践と思想のうちに豊饒な抵抗の歴史を見出す、戦後史研究の新たな展開。 東アジアの冷戦とナショナリズムの再審 1 『菊と刀』と東アジア冷戦―あるいは「日本文化論」のパターン(研究課題―『菊と刀』;総力戦と科学動員;対日政策の形成と対日心理戦;ルース・ベネディクトと『菊と刀』の形成 ほか) 2 「反戦平和」の戦後経験―対話と交流のためのノート(問題関心と視点;東アジア冷戦体制確立期における「反戦平和」(一九四五〜五五年) 「平和共存」と「革新」の時代(一九五三〜一九六四年) ベトナム反戦運動とパラダイムの革新(一九六五〜一九七四年) ほか |