前々節のホームでは「宿敵」仙台にロスタイムに手痛い一発を浴びせられ苦杯を喫し、 前節のアウェー博多では「天敵」福岡を何年ぶりかに倒し歓喜にまみれたわれらが湘南。 なんとか昇格戦線に踏みとどまると同時に、それはさらに高い場所を目指すための過酷な戦いが待っていることをも意味していました。 そして昨日、再びホームに戻り、さらなる高みへと向かうために叩いておかねばならない「難敵」山形との上位進出を掛けたこの試合は、今の湘南にとってまさに試金石ともいうべき戦いになりました。
この試合に勝ってさらに弾みをつけたい湘南。ここで波に乗れるかどうかが今後の浮上の鍵にもなるだろうと誰もが考えていたに違いありません。 特にこの山形は今シーズンこれまで戦った2試合のいずれも屈辱的な敗れ方をしている相手だけに、なんとしてもその借りを返したい思いでいっぱいでした。(それは選手も他のサポーターのみなさんも同じだったとこでしょう)
さて、そんな思いを胸に、9月に入ったとたんに季節までもいきなり変わってしまったような風を感じつつ平塚競技場に向かったのですが、その途中でなんと!「庄内」ナンバーの車が事故っているのに遭遇。 あれは遠方からはるばる車で来た山形サポさんの車だったのでしょうか・・。(お気の毒さまです)
それはそーと、 昨日は7ゲ(7番ゲート入り口付近のシート)常連の湘南サポらの呼びかけで、試合開始前には湘南サポが平塚駅に集結し、競技場までの道のりを練り歩くというデモンストレーションがあったそうで。 しかしながら、その割には、対戦カードの知名度か、夏休みの宿題をやり残した子供達が自宅観戦になってしまった影響か、仙台戦のような招待客がいないせいか、 はたまた、すっかり秋の風が吹き、スポーツ観戦にはこの上ない心地よさであったためか・・ いまいち熱気が薄い感じがしたスタジアム。
日曜日の19:00からでは、山形サポも大挙で押し寄せて来れるわけでもなく、入場者数も4,000人にわずかにおよばず・・・。 まぁ、今シーズンはだいたい平均してこんな感じだったわけで、 実際、これが本来の姿か・・、盛り上っているのはやはり一部の熱狂的サポだけなのか・・と、やや現実に引き戻されたような気さえしてしまいました。 しかし、それ以上に私にそう感じさせたのはむしろ今日の試合内容の方であったと言ったほうが良いかも知れません。
試合結果、1-1、ドロー。 ホームでのドローは負けに等しいとは言いますが、今日はなぜかさほど悔しさが残っていません。 むしろこの日の試合内容からすれば、ある意味ドローすら「儲け物」だったのでは・・という思いさえしています。 若干の予想はしていましがた、やはり山形は侮れない相手でした。 正直、現在9位というポジションに甘んじているチームではなかったですね。 前半からほぼ山形ペースという感じで、 ことごとくセカンドボールを拾われ、ボールもけっこういいようにまわされていました。 もちろん湘南も気合いでボールを奪い、時折山形のゴールを脅かしましたが、 なかなか最後まで持っていけない時間が続きました。 前回ホームで対戦した時ほど酷くはなかったのですが、それを彷彿とさせるような展開だったと言えるのではないでしょうか。 やはり今節も山形の方が運動量やスピードで一回り上回っている感じがしました。
ひょっとしたら、前節の福岡戦のように慎重に入って、あえてあまり深く追いかけないような戦い方をしているのか?とも思ったりしましたが、 ゲームが進むにつれ、けっしてそんな感じでもないのを感じ取り始めたのでした。 ぶっちゃけ前半は攻められっぱなし・・・。湘南はいい所がほとんどありませんでした。 (いや、山形の厚い攻撃をよく凌いでいた点では、ある意味良くやっていたと言って良いのかも知れませんが・・・)
ところが!そういう展開の中でも先制ゴールを決めたのは意外にも湘南でした! 前半36分、カウンターから左サイドにうまくボールが渡ると、センタリングにうまくあわせたのは原竜太選手でした! ヘッドでみごとに山形ゴールに叩き込みました!!(古巣の山形相手にゴールを決めることができて本人もきっと嬉しかったのではないでしょうか) さんざん攻め込まれていた湘南でしたが、少ないチャンスから見事にゴールを物にしました! 「あぁ、勢いのあるチームってのはやっぱりこういうものなのか・・・」と、札幌あたりの勝ち方とダブらせて思ったりしていましたね(笑) これで完全に湘南が優位に立ち、前半はそれ以降はほとんど危なげない試合運びで終了。
この時点で、「今日も行けるぜー!」と完全に思っていた私。 他のサポーターの多くも「これはまさにうちに波が来ている!」と感じていたのではないでしょうか? しかし、彼等が今シーズン湘南にとって「難敵」と言わしめてきた記憶を再び呼び戻すにはわずか15分たらずしか掛かりませんでした。 後半開始15分、右サイドのハーフウェイラインから少し湘南陣内に入ったあたりで得たフリーキックをヘッドで押し込み、山形が同点に追いつきます。 正直、敵ながらこのフリーキックには思わず「うわぁぁぁぁぁぁぁ・・・」と声をあげてしまうほどに見事な起動を描いた最高のフリーキックでした。
他にも山形には右サイドで鋭いドリブル突破を見せる6番など、この試合では湘南のアジエルにも引けを取らないほど際立っていた選手がいましたねぇ〜。 背番号E、あえて名前は覚えんぞ!佐々木ぃっ!(覚えてしまった・・・) (むしろこの日のアジエルはあまり目立っていませんでした・・・。下がり目のポジションにいるのが目立ち、本来の仕事をさせてもらえていない感じでしたね)
その後も一身一体の攻防が続きましたが、結果はそのまま1−1でドローとなりました。 正直なところ、どちらかというと山形に攻められっぱなしだった印象ばかりが強く残っています。 後半に前節のヒーロー石原、そして地元厚木が生んだヒーローw永里が投入され、こちらに流れが傾くかとも期待したのですが、石原もFWとしてはあまり仕事が出来ていませんでした。
エドワルドがもう少しキレたプレーをしてくれるといいのですけど、贅沢な注文でしょうか。。
正直、昨日の試合は1−1という結果以上に、その内容にショックを覚えてしまいました。 「うち、まだまだじゃん・・」みたいな。。
とはいえ、首位札幌もホームで愛媛に1−1のドローであったりと、どのチームも苦戦しています。 今節の試合結果により湘南は順位を1つ下げ、現在6位となってしまいましたが、次の鳥栖戦の結果次第では3位に浮上する可能性すらあります。 これで因縁の鳥栖戦はなにがなんでも勝たなくてはならない重要な試合になりましたね。
しかし、鳥栖も最近好調みたいなので、要注意です! 今節はうちがようやく勝てた福岡を破っているみたいですし・・・。(福岡に勝ったくらいでうちも浮かれている場合じゃないって話ですよ!)
今回の結果を前向きにとられて、新たに気を引き締めるとともに、ここで集中を切らさず、一戦一戦前を見て戦って欲しいですし、私たちもチームを信じて最後までサポートして行きたいですね。
あさっての鳥栖との因縁対決は絶対に勝ち点3と3位浮上を手土産に帰ってきます!!!
p.s. 北島がハーフタイムにピッチサイドでインタビューを受けていたので「もしや・・」と思ったら、 案の定、今節スカパーではアジとジャーンのコントはなかったみたいですね・・。(残念) |