私のブログやメールに沢山のご意見を頂いているので返信のその一つを紹介します。
M様、皆様ご意見ありがとございました。
開成町議会は日曜議会(年1回)をやっていて 私は去年6月にその傍聴に出かけて来ました。
開成町は平成22年第1回定例会(3月会議)で「議会基本条例」を全会一致で可決し今年4月1日から施行されています。
それに先立つ1年前を試行期間中としていて その時期に傍聴に行って来たのです。
開成町「議会基本条例」は
1・「日曜議会」を実施
2・「一問一答方式」の導入
3・「通年議会」の導入
4・町長に「逆質問権」を付与
5・議会としての「議会報告会」の開催等の内容となっています。
大磯町議会も平成21年7月24日の臨時会で「大磯町議会基本条例」を可決・成立させ、11月1日から施行されています。
大磯町は委員会等の公開、一般質問の一問一答方式・対面方式・町長の反問権(逆質問)・質問回数の撤廃、会議録の公開(検索システムの導入)、全員協議会の公開、政務調査費の自由閲覧、町民と町議会議員が自由に意見や情報を交換するための一般会議の開催など様々な議会改革に取り組んでいます。
Mさんは「今までの議会では、議員からの一方的な質問があり、行政側からその回答をするというパターンでした。ボクシングの試合で、一方の選手は両腕を縛られ一方の選手は自由に打ち込んでいい、なんてルールで試合が行われているのが今の議会です。」との問題提起、認識ですが実際はまるで違います。
議員のパンチ力不足(議員としての能力や調査不足)もありますが、行政は議員の質問に全然、答えていない、質問の核心に答えていないという事が大問題なのです。(市民派の議員さんに聞いて見て下さい。)
二宮町議会では議員(質問者)も行政(答弁者)も それぞれ勝手に時間無制限で演説しているだけです。議会質問がピンポンとなるような 一問一答方式(その範囲での逆質問)、質問回数の撤廃を決めた大磯議会は素晴らしいと思います。
あとは議員の質と能力の問題だと思います。
そして通年議会についてですがMさんは「よく議員定数を削減しろとか、議員の報酬を下げろとか言いますが、現実に職業化している議員の在り方でいえば、むしろプロ意識に徹底してもらい、通年議会で、しっかりと市民のために働いていただく、というのも選択肢だと思います。」と述べておられますが
議員は市民の税金を歳費として頂いている行政チェックのプロなはずです。議会は委員会も含めて年に30日もありませんが議員には毎月、給料が出てボーナスまで出ます。おまけに政務調査費、議員年金と一度やったら辞められないそうです。
議会で寝ていても給料が貰えるいい商売なのです。
「通年議会」では、(今まで定例会は年4回開催され、それぞれ定例会ごとに会期が決まっていましたが)この定例会を年1回とし、会期を1月から12月までの1年間として、本会議や委員会が随時開催できます。
議会は年4回「市長(町長)の招集」で開催されますが、通年議会になると市長(町長)が年1回議会を招集するだけで、あとは必要に応じ「議長」が本会議の休会と再開を繰り返す事になります。本会議がいつでも再開できるので、緊急に議案等の審議が必要となったとき、会期中に制限されていた委員会活動が通年になることで活発になるなど効率の良い議会運営がはかられとは思いますが(Mさんの言うように)それで議員の質が向上するとは思えません。
これは余談ですがこの前、大和田一紘先生の「基礎から自治体財政を学ぶ講座」(平塚財政研究会主催)がありました。
みんな、真剣に勉強している時、先生のすぐ目の前、一番前で始めから終わりまで寝ている人がいました。休憩のとき、その人の事を聞いたら何と「今度の市議選に出る。」というではありませんか?
「こんな人が出たら議会でも寝ているだろうな。」と思いました。
私は平塚市議会も大磯町議会も開成町も傍聴しました。それぞれに問題はあるようです。要はあまりにも市民が議会の実態を知らない事です。それで私はブログを書いていますがこれからの課題は町民、市民目線で市民派の議員をどう送り出していくかだと思うようになりました。